第124話 おしゃれな建物

早速見に行ったが・・・・表は、おしゃれな店の外観だった。

センスがいいというか・・・・


元々は家具を扱う店だったらしく、家具職人が魂を込めて、外観を仕上げたらしい。


で、店側から入っても、何もないこじんまりとした空間。


ちょっとした客間っぽいソファとテーブルが置いてあるのみ。


聞けば高級な店は、店舗に商品を置かず、奥にいくつかサンプルがあるらしい。

この店は基本注文を承ってから、一から家具を製作するようで、実店舗にはそんなに家具は置かないらしい。

ただ、倉庫にはそれなりにあり、実際はその倉庫に置いてあるテーブルや椅子、棚を見てもらい、寸法、用途を確認、イスとテーブルは高さ、大きさを座って確認、後はどういった大きさ、形状、材質等にするかを決めるらしい。

まあ、家具屋をするわけじゃないから別にいいけれど。


そして・・・その家具が置きっぱなし。

資材置き場には・・・・丸太が放置。

うわ、マジで夜逃げかよ。


俺が考えてる店は・・・・服、それも女性向けのだ。ほんのぽっちり男性向けのも置く感じ。


ターゲットは・・・・どうするか・・・?

庶民なのか、富裕層なのか・・・・同時には?


こんなおしゃれな外観を見てしまうと、考えてしまう。


は!何もう店を持つ事を考えているんだ?


そして・・・・4人を見ると・・・・あ、イベッテは、妹さん?パメラって言ったっけ?と真剣に話し込んでる。

で、残った3人は・・・・あかん、これ駄目な奴だ。

もう目が輝いている・・・・


多数決なら、購入決定だな・・・・金出すの俺だけど・・・・

足りるのか?金・・・・


倉庫は、まあ広い。工場として使えそう。機織り機とか導入して、布を織って・・・・あ、俺そんなに知識がないな。これは現地の人に相談だな。


後は、裏の資材置き場か。材木・・・・使えるのか?

新たな建物を建てるのに使っていい?


住み込みで働いてもらえるだろうし、鍛冶場も作りたい。裏通りからも外れてるから、土地は無駄に広いしな。

鍛冶はまあ、趣味でやるから、売れなくてもいい、もし気に入ってもらえるなら、口コミで広がるだろうし・・・・広がるか?


そんな事考えてると、3人もあれしたいこれしたいと話してるけど、何やりたいんだ?


飲食店は駄目だぞ。食材の管理とか面倒だから。


・・・・

・・・

・・


「いかがでしたか?」


「はあ・・・・物件自体は良さそうだけど、何であんな立地で夜逃げなんだ?」


「賃料を半年滞納いたしまして・・・・」


「賃料っていくらだったんだ?」


「毎月金貨50枚です・・・・」


高!滅茶苦茶高い!

「高いね・・・・」


「ここの相場ですよ?買い上げなら・・・・金貨1500枚ですが・・・・」


え?1500枚?無理っしょ・・・・あ、オークキングの睾丸の売却代、金貨2000枚だった・・・・

買える?買っとく?

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