第118話 精霊の加護

俺はどうやらあの後気絶していたらしい。


親方に貰った剣を掲げ、赤い目をしながら凄い演説をしたらしい。


あ、みつえが・・・・スマホで一部始終を撮っていて、後で見せてもらったが・・・・記憶にない・・・・意味不明な発言・・・・恥ずかしい・・・・まるで厨二病じゃないか!目が赤いし?


で・・・・起きると、5人の女性に囲まれていた。

いやーまるでハーレム?いやそれはないっしょ?

だって・・・・御国台高校は、せつ達に聞くと、地域で一番の進学校らしく、東大とか慶応とかを目指す人も多く、弁護士や医師など、可也難しい職業に就く卒業生も多く、俺の通っていた高校とは偏差値が相当違うらしい。


なので、高卒の俺と、これからほぼ全員大学に進学する御国台の生徒とは、出来が違うのだ・・・・

なので、相手にされる訳がなく、ちょっとでも期待をした俺が、馬鹿を見るのは明らか。


なのにこの状況・・・・やっぱりこれは金の力?この場合アイテムの力?

俺が色々日本で手に入るアイテム持っていて、この異世界では手に入らないから、仕方なく、みたいな?

せつやさわ、みつえがそんな性格には思えないが、現実は厳しいからな。

なのに今・・・・5人の美女、美少女に囲まれてる・・・・


ははは・・・・もしかしてここは天国ですか?俺は死んじゃったんですか・・・・?


で・・・あれ?おかしい・・・・この場には4人の女性しかいないはず・・・・見ると、あれ?1人知らない女性がいる?


【あ、マスター気が付いた?】


うん?マスターって何?


「ロンちゃん、しもんさんはまだ起きたてで、状況が分かって無いのよ?」


【せっちゃんそうなの?ごめんねマスター、ボクのせいで魔力切れ起こしちゃったね。】


「あらあら、ますますしもんさんが混乱してるわ。」


「おーい、大丈夫?」


・・・・なんだ?ロンちゃんって何?


誰?


【ボクとマスターはパスで繋がってるから分かるけど、大丈夫だよ?そうそう、マスターの魔力がすごかったから、ボク実体化できたんだよ?マスターの好みの姿のはずだけど、どうかな?】


・・・なんだと・・・?このボクっ娘が俺の好みだと・・・・?


中性的な顔立ち・・・・よく見ると、人形みたいだけど・・・・確かに女性の顔立ちだ・・・・髪の毛は・・・・後ろで丸めてる?伸ばすとロングとか?


ほっそりした体つき。胸は・・・・少し小振りで、緩やかな曲線を描いて・・・・肩幅は小さく、ウェストも細く・・・・何より、脚の細さとその長さだ。

反則だろう?


ぐう・・・・・抱きしめたい・・・・【マスターならボクを抱きしめてもいいよ?】なんだと・・・?


どちらさんでしょうか?


【ボクはロンダーヴだよ!よろしくね!マスター!】


よろしくって言っても、マスターとかなんだ?しかも4人と仲良さそう?

俺の知らない間に何が起こった?

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