第107話 国王の魅力

「ぐうぉーーーーー!参った・・・・」


「王子、痛いですよ・・・・本気で撃ちつけるなんてひどいですよ!」


「何を言うか、こっちはレベル8なのだぞ!それをいとも簡単にあしらいおってからに・・・・」


別に怒ってはいない王子。嬉しそうだ。


「では、わしも相手になってもらおうかの?」


そう言って・・・・この国の国王は、今更訓練なんかするのか?


「あ・・・お手柔らかに・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「なん・・だ・・・と・・・・レベル・・・・9の・・・・このわしを・・・・こんなに簡単に負けるとは・・・・」


「あ、大丈夫ですか?腰とか痛みませんでしたか?」


「わしを年寄り扱いするでない!まだ60代じゃ!」


・・・・もう70前なんだから、自重しようよ。


いい汗をかいたので、3人で何故か風呂に。

いいのか、こんなので?


・・・・

・・・

・・


風呂から出ると、流石にこれ以上は無理なのか、国王は連れ去られていった・・・・


王子は・・・・やはり回収されていった。

ご愁傷様・・・・


何故か夜はパーティを開くという事で、強制参加に。

おいおい、服なんて持ってないぞ。


そう思ったけど、女性陣は、借りたのか、皆ドレスを着こんでいる。


普段見慣れない姿に、思わず興奮してしまった・・・・


あんなに胸元が開いてる・・・・うわー・・・・


3人は、皆黒髪なのだが、三者三様の髪の長さ。

肩までのせつ。ショートカットのみつえ。腰に届きそうなさわ。


それぞれ違う色のドレス。ああ、素材がいいと、何着ても似合うんだよな。

まあ、今はすごく似合ってるけど・・・・


そして、イベッテ・・・・・彼女は、地球で言う所の白人に近い?


ほぼ金髪のロングヘア―、白い肌。茶色っぽい目。

そして、ドレスを着慣れてるのか、動きに不自然さが全くない。


今日は、イベッテと一緒に来るようにと指示されていて、あ、勿論3人も同席するんだけど。


やはり胸元の空いたドレスで腕を組まれると、ドキッとしてしまう。


会場に入ると、既に沢山の人が会場入りしており、賑やかだった。いや、華やかというべきか。


何人かが声をかけてくれ、挨拶していると、


「やっと会えたのじゃ!久しいの・・・・」


「あ・・・・レシティアじゃないか、久しぶりだな!」


「おお、感心じゃな、れでぃの名前を覚えておるのは、いい心がけなのじゃ!」


きっと来ると思ったよ。


「折角其方が城に尋ねてきてくれたというのに、我は勉学に励んでおったのじゃ!」


「お、勉強とは感心だな!」


「勉強中は誰も教えてくれなかったのじゃ!」


「あ、何を勉強しているのかな?」


「そ・・・それは秘密なのじゃ!」


「気になるなあ?」



「駄目じゃぞ、恥ずかしくて言えぬのじゃ!」



・・・なんだよ恥ずかしくて言えない勉強って?

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