第105話 普通謁見の間とかで国王と、だよね?

おかしい・・・・俺の常識がおかしいのだろうか????


普通、こういった世界では、国王とかとのお目通りは、謁見の間とかで、玉座に鎮座している国王と会うんだよね?


何でいきなり食事の席?


マナーとかどうなのよ?


俺も立ち上がり・・・・同じように礼をしようとしたが・・・・


「よい、そのままで。もう気が付いておろうが、ワイが国王、ハイメぢゃ!」


うん??何か変だぞ?いきなり貫禄ある御仁と思ったら、言葉使いが変だ?


「父上・・・・言葉がおかしいですぞ。」


「おお・・・いかんいかん。ちょっと成り切っておったからのう。すまんすまん。改めて、わしがラクシュアノス王国の国王、ハイメ・ラローチャ・ペラレス三世である。」


おお!今度は貫禄ばっちりだ。


「あ、おR・・・僕は口田士門と申します。」


「おお、其方が我が国の救世主殿か。いや、婿殿というべきか。イベッテとはいつ婚儀を行うのじゃ?」


うん?何?婚儀って何?


「父上、まだ婚約が決まっただけですぞ。」


「なぬ?もうてっきり・・・・そうか・・・これからか・・・・」


「あなた、何時まで立たせておくのですか?私、もう食べたいのですけれど?」


・・・・50歳ぐらい?の上品なマダムが国王に言う。王妃かな?


「あら、私の紹介がまだでしたわね。ハイメの妻、マリルーですわ。」


・・・・すげー上品だ。気品あふれるとはこういった人の事を言うんだろうな?

そして・・・・イベッテによく似ている。


「では、食事にしましょうね。」


・・・・

・・・

・・



何故か、俺の隣はイベッテが。

反対側にはせつ達3人が続く。どういった席順なんだろうか?こういった席ではかなり意味があると思うのだが、よく分からん。


食事が終わると、国王が俺に


「婿殿!男に必要なのは何だと思う?」


え?何だ?気配りか?力?


「えっと・・・・・何でしょう?」


「それはな、男なら!そう、男は、王者の!風格を!持つのじゃ!」


うん?よく分からん・・・・


「王者とは常に強き者、また強くあらねばならぬ!男と生まれたからには、たとえ王でなくても!王者のつもりで・・・・いや、常に王と思い、堂々とする事が大事なのじゃ!」


うーん・・・・そうなのか?


「貴方、また始まった。婿殿が困り果てていますよ?その辺でおやめなさいな。」


「しかしな、マリルー、どう見ても婿殿は、王者の風格を持っておらぬ。弱者そのものではないか!」


「何を言ってらっしゃるのですか?婿殿の中には、力がみなぎっておりますわよ。見た目であれほど判断してはいけないと言っておりますのに。」


何気に注意を受ける国王陛下。

大丈夫か?この国。

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