第102話 異世界のお城

 馬車に揺られ・・・・もう街並みが見た事ない感じだったので、俺とせつ・みつえ・さわの4人の召喚組は、もう車窓からおのぼりさん宜しくずっと見ていた。

 なのでどれだけ時間が掛かったか確認を忘れた・・・・


 気が付くと、馬車はお城の中へ。

 うーん・・・・低い城だな。

 その分重厚というか、無駄がない?


 中に入り馬車が止まり、俺達は馬車を後にした。

 誘導してくれる人が居てくれているので・・・・あ、馬車の周りに沢山の兵士がいた。

 馬に乗っているがあれ護衛か・・・気が付かなかった。


 で、誘導してくれる人についていく。

 イベッテさんは勝手知ったるの様子で気にせず歩いてるけれど。

 もしかしてイベッテさん、城に詳しい?


 暫くするとある部屋に案内された。

 ここで待つ事になるらしい。

 客間?中々に調度品が素晴らしい。

 ソファーも気持ちいいな、ちょっと思わずうたた寝したくなる。

 ちょっと疲れたかな。ずっと運転してたし。


 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・


 うーん・・・・あれ?寝てた?

 何だか気持ちいい。

 ああ・・・・ソファで寝てしまったのか、俺。

 暫くそのまま目を瞑っていると、何やら女性の声が聞こえる。


「これ・・・・胸がすごく楽になります。」

「まあ、それはちょうどいい感じね。イベッテさんは・・・・こんなのはどう?」

「あ、それ私狙っていたやつ。」

「では、こんなのはどうかしら?ちょっとせくしーなのよ?」


 うーん・・・・何をしてるのだろうか?

 気になって目を開けてみる。

 そこには・・・・え?何で?4人の女性が・・・・着替え中?

 ブラとショーツ姿だった。

 えーマジすか?まだ寝ぼけている?

 思わずソファーから落ちる俺。

 振り向く4人。


 目が合う・・・・


 ・・・

 ・・・・・

 ・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・


「あ、起きましたか、口田さん。今、口田さんが居たという国で、使用されていた下着を貸してもらい試着してたんです。どうですか?おかしくないですか?」


 何故か堂々と下着姿を見せるイベッテさん。

 ああ、これ完全に寝ぼけているわ。まだ夢か?


「あー肌も綺麗だし、スタイルもいいし・・・・ちょっと興奮します!」


 寝ぼけているんだからいいよな?


「まあ、それはよかった!では、3人はいかがですか?」


 イベッテがそう言い・・・・今度はせつ達に振られ、見てしまう。

 どうやらかなり恥ずかしがっているようだが、水着だと思えば大丈夫じゃない?とか聞こえてきて、見せてくる。

 こうなるとこっちが恥ずかしいぞ。

 もう目のやり場に困るというか。


 せつのほっそりした体つきに、清楚そうな下着姿がよく似合うし、みつえの背の高い均整のとれた・・・・少し胸の小さな控えめの身体にも、ちょっとかわいい感じのが似合うし、圧巻なのはさわ。


 可也セクシーなのを選んでらっしゃって・・・ガーターベルトだと?しかも黒いの。


「それぞれの魅力が生かされてる・・・・素晴らしい!素晴らしい!ここは天国?」


 そのまま俺は気絶してしまった・・・・

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