第98話 黒い奴の再教育

王太子さんの奥さんの腰回りが充実し、にこやかな笑顔をふりまきながら、数日間の王族の滞在は終わった・・・

王太子さんが若干、干からびて見えたのは、気のせいだろうか・・・?


そして、あれからさらに一ヶ月が経ち、我々の生活は、元通りの落ち着きを取り戻し・・・・はしなかった。


まずは、ギルドからクランへの派遣という名目?で、イベッテさんが住み込みでやってきた。

しかも、何故か俺のパーティメンバーに、いつの間にかなっているというおまけ付きで。


ちゃっかり個室をゲットしていたので、何か俺の知らない所で取引があったのではないだろうか・・・・?



そして、別棟に移った野郎共だが・・・・

黒い奴は、本白水君が鍛え直していた。


いや、お前も精神鍛えろよ?


「そこ!連携が悪い!もっと前の奴についていけ!」


「貴様!もっとスムーズに動け!」


「だらけるな!もっと剣をしっかり持て!」


・・・・・・ジェットスト●リームアタックの練習をしていたようだ。

お前等頭大丈夫か?


あれからさらに妊娠の発覚した女性陣。

かれこれ20人以上が妊娠していた事になる。

今後どうするつもりなんだろう?

そして・・・・たいていの野郎は、二股以上だったって事だ・・・・

女子の間で揉めているらしいけど、そんな事は知らん。

自己解決してくれ。



そして、一度は中断していた、いやほとんど何も決まっていなかった新たなクランの建物の計画が進んでいる。



これはイベッテさんがこっちに来てくれた事が大きく、かなり細かい事もやってくれている。いやー有難い。


そして、イベッテさんが抜けたギルドの穴は、15歳ぐらいの・・・ちょっとイベッテさんに似ている少女がやってきて、埋まった。


「お姉さま!私もお姉さまのように、素敵な男性に巡り合えるように頑張ります!」


いや、頑張る所違うよね?一体何しに来たの君は?


今はイベッテさんと、新たにやってきた少女を中心に、ギルドで新しい建物の建築計画が進んでいる。

3階建てで、完全個室。但し風呂トイレは共同で。

風呂に関しては・・・・女子、男子の大風呂と、貸し切りの家族で入るような小さいのをいくつか用意する予定。

風呂は大事だからね。


こうしているうちに、さらに時間が経ち、2週間後に、首都の王家より、呼び出しの要請がかかった。



イベッテさんに聞いてみても分からない、と。


誰に来てもらうかも指名があり、俺と、3人の女性陣、そしてイベッテさん。

何でこのメンバーなんだ?


急いで準備をする。

ま、馬車で一日程度の距離らしい。


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