第96話 公開プロポーズに気が付かない俺
どうやら4人の女性による話は終わったようで、何やらイベッテさんが頷きつつ、見送ってる。
そして、先ずせつがやってきた。
「しもんさん、ちょっといいかしら?」
うん?何だろう?何故か王太子さん、にやつきながら
「ちょっと喉が渇いたのでな、また後程!」
シュタッ!っと音のしそうな勢いで、消えていった。何だったんだ?
「あ・・・ああ・・・・・・どうした。」
「え・・・・ちょとね・・・・しもんさん色々して下さりありがとうございます。」
「うん?今更どうした?」
何やらスマホか?確認してるせつ。何だ?
「その、しもんさん・・・今後とも、末永く・・・・お・・・お願いしますね?」
うん?どうした?
「あ・・・ああ?ああ、?こちらこそお願いするよ。」
「ふふ、ありがとうございます。あ、一寸喉が渇いたので、何か取ってきます。」
去っていくせつ。何だったんだ?
少しして、今度はみつえが。
「しもんさん、今一人?」
「ああ、王太子さんも何だか去っていったしね。」
「そかそか・・・・その・・・・しもんさん、今まで助けて下さり、ありがとう。」
「うん?どうした?」
今日はどうしたんだ?もしかして酒でも飲んだ?顔が赤い。そして、うん?またせつと同じでポケットまさぐってる?
「いえ・・・・その・・・・しもんさん。これからも、末永く、お・・お願い。」
「あ・・・?うん、え・・・お願いされたよ。大丈夫だよ。任せてよ。」
「ありがと。そんなしもんさんが好き。あ、せつが呼んでる。ちょっと行ってくる。」
今度はみつえが。何?何だったんだ?
そして、よく分からないが、さわが。
「しもんさん、喉乾いてませんか?飲み物どうぞ。」
「おう、ありがとう。喋りっぱなしだったから、ありがたい。」
そう言ってさわからグラスを受け取り、中身を飲む。
「あれからひと月以上が経ちましたわ。しもんさんもなかなか大変でしたわね。」
「ああ、まあ、生きるのに必死だったしね。」
「そうですわね・・・・そして、今後も・・・・しもんさん・・・・今後、私とも・・・・末永く、お願いいたしますわ。」
「うん?君みたいな女性に言われると、照れるけど、任されたよ。ずっと、一緒さ。・・・・・そして・・・・3人とも、ずっと・・・・」
そして・・・・と言ったあたりから、何故か3人がこちらに来てた。
ああ、そう言えば、ギルドの付き合いがあるからな、イベッテさんとも長い付き合いになりそうだ。
「4人とも、君達さえ俺と一緒に居るのが大丈夫なら、ずっと、これからも、死ぬまで、その・・・・改めて、よろしく頼むよ。」
「「「「はい!こちらこそ!」」」」
あれ?そこで何で4人共声がはもる?
そして、よく分からないが、俺と4人を中心として居合わせた人が囲んでる。いつの間に?
で、王太子さんが何故か
「皆のもの!此処に居る
あれ?俺なんかした?
本人の知らぬ間に、公開プロポーズが成立していた・・・・え?何それ?
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