第79話 本白水 清伸

 彼の名は本白水 清伸。


 生徒会長で、学年一位の成績、剣道部の主将、そして、背も高く175センチぐらいか?それでイケメンとか、何なんだよこいつ、チクショー!


 そう思っていたのだが、これが意外と、礼儀正しい。気配りもできる。


「あ、口田さん、僕がやりますから。」


「おはようございます。今日も無事朝を迎える事が出来ました!」


「ああ、君達、何もする事が無いなら、屋敷の掃除を手伝ってくれないか?」


「うん、そうだね、もっと身体全体を使うんだ。腕先だけでは剣は上手く使えないよ。」


「え?体力をつけたい?じゃあ今から走り込みを一緒にやろう!」


「え?ああ、そう言う事なら先生に相談したほうがいいね。女性特有の問題だろう??あちらに前重先生がいらしてる。」


 ・・・・


 そう、あの後彼らは全員クランの拠点に連れて行った。


 元々本白水君はリーダーの素質があるようで、御国台の生徒を上手く纏めてくれている。

 さらに剣道である程度剣の腕前があるのか、時間を見ては野郎共に剣の稽古をつけてくれている。


 元々御国台でも有名人だったようで、慕っている女子生徒も多いらしい・・・・


 え?もしかしてせつやみつえも?と思ったのだが・・・・


 どうやら、本白水君の好みから外れているらしく、見向きも・・・・魅力ある異性としてのだが・・・・しない。


 こっそり理由を聞いてみたら・・・彼はおっぱい星人だった・・・・

 よく見ると、本白水君の周りにいる女性は皆、巨乳、もしくは立派なお胸の持ち主ばかりだった・・・・

 そう言う意味で、せつも、みつえも、本白水君のお眼鏡にはかなわなかったようだ・・・・


 一時はどうなる事かと思ったのだが・・・・

 最近はギルドに向かう事も多く、拠点を空ける事が多くなっていたので、彼の存在はありがたかった。

 先生が纏めると、どうしても反発が生まれるが、生徒のうち、リーダーシップのあるやつが纏めると、どういう訳か結束力が生まれる。


 こういったあたりは、せつやみつえにはない魅力だった。

 そして・・・・此処に居るメンバーの大半が女性というのも大きかったのだが、意外と男性にも彼は人気があった。


 気が付けば、野郎5人のリーダーとなり、本白水君がリーダーとして、新たなパーティが出来上がった。

 あ、そうそう、白河さんには、もう1人分の装備一式も用意してもらったので、このパーティは黒の軍団?の風貌に。


 ここでこのパーティの名前をめぐり、激しい議論が巻き起こった。

 ”黒い軍団”、”黒騎士、”黒い六連星”、ブラックマン”、等々・・・・


 で、何故か”黒い奴”に決まった。

 よく分からん・・・・。


 因みに彼のスペックだが・・・・


 <名前:本白水 清伸>


 <種族:人間>


 <年齢:17>


 <性別:男性>


 < LV:9>


 <職業:学生:冒険者>


 <力:  B レベル補正後 SSS > 


 <体力: B レベル補正後 SSS >


 <知力: A レベル補正後 SSSS>


 <精神力 B レベル補正後 SSS >


 <俊敏: B レベル補正後 SSS >


 <魅力: A レベル補正後 SSSS>


 <運: C レベル補正後 SS >


 <保有スキル>


 剣術・護身術・格闘術・帝王学・社交・話術・指揮・統率


 <譲渡スキル>




 <称号・賞罰:御国台高校生徒会長・冒険者・オークスレイヤー>


 <所属>


 パーティ”黒い奴”ランク F



 クラン”御国台”    ランク F



 ・・・・なんだよこれ?殆ど元がAとかBじゃねーか!

 それにレベル9?

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