第76話 新たな生き残り

結局、救助した生き残りも保護する事に。


ゲートでクランの拠点に行ってもらった。


執事のマウリシオさん、またまた迷惑かけて申し訳ない・・・・


生き残りを引き渡した後、御国台高校内の何処を探すかという事になり、先ずは講堂、体育館といった場所を探す事に。


すると、講堂の裏・・・・敷地外が騒がしい。


何やら悲鳴が聞こえる。


生き残りが襲われている?


そう思い、声の方へ向かおうとすると、何かが飛んできた。

飛んできたというか・・・・人だったものが、落ちてきた。


・・・・男子生徒か。あ、強姦魔の奴じゃないか?


今度は木々をなぎ倒して、1人吹っ飛んできた。

こちらも絶命。あ・・・・先生の強姦魔だ。

何が起こってる?


野郎5人と、せつ達3人の女性陣が急いでそちらに向かう。


すると、知見寺と、確か・・・・木滝と言ったっけ?男性教師が・・・・オークと戦っていた。

いや、戦ってるというか、防戦・・・・というか、防げていない。


そして、見慣れぬ生徒?が数人、オークと対峙していた。


その中の男子生徒が強い。

オークを簡単に仕留めてる。

背後に負傷してる女子生徒をかばいながら戦ってるとか、かっこいいじゃないか。


そして・・・どうやらこの男子生徒?知見寺とつるんでるわけではなさそう。

むしろ敵対してる?


「知見寺!何故だ!君ほどの知識があれば、もっと助ける事が出来たんじゃないか?なのに何故、こんな事を!」


「今更ですね、本白水君もとしろみずくん、いや、生徒会長さん?ここは異世界。強い者が、賢い者が生き残る世界。そんな中僕は選ばれたんですよ!選ばれた以上、子孫を残すのはもはや義務!女共は喜んでこの僕に抱かれたがるでしょう!」


・・・・何言ってるんだ?


「君はそんな奴じゃあないはずだ!しっかりしたまえ!どうしてしまったんだ!」


「あ、今清伸きよのぶ君と議論するつもりはないですね。精々そのオークと戦って下さいよ。僕は木滝先生と行動を共にします。

また会えるといいですね、じゃあ。」


奴は何を言ってるんだ?

そして、2人はオークをこの男子生徒に押し付ける形で去って行った。


残された男子生徒は、木の棒で一生懸命オークと対峙している。が、相手が悪すぎる。

あれは”オークキング”だ。



しかし、あの生徒はオークキングの攻撃を木の棒で往なしてる。

何者だ?助けるべきか・・・?

一応、声をかけよう。


「おい君!助けが必要なら、参戦させてもらうがどうする?」


「!?駄目です!相手が強すぎる!あなたでは勝てない!」


・・・・いや、たぶん大丈夫・・・・

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