第65話 御国台高校に残ってはみたものの

知見寺 Side




「おいなんだよこれ!スーパーに何にも残ってないじゃないか!」


「マジでかよ・・・・食べ物は無論、電池や、ペットフードまでないぞ!」


「事務所の金庫まで無くなってる。パソコンもない。」


「どうすんだよ!お前がまだスーパーに食料はあるから、当面食べ物の心配はしなくていいって言ってたじゃないか!」


「まあまあ落ち着いて。(まさかバックヤードの冷凍肉まで無くなってるとは・・・・どうやって運んだ?トラックで移動してないはずだし、まさかの異世界によくある無限収納の方法を奴が持ってた?)」


「やあ、知見寺君、これはどうした事かね?向こうの24時間スーパーに行って来たが、何も置いてなかったよ。」


「木滝先生、戻ってきてくれたんですね。で、やはり何も置いてませんでしたか・・・・。」


くそ!どうなってやがる!まさかのホームセンターもペットフードですらないとは。


仕方ない・・・・まあ実は高校の備蓄の保存食がまだあるが、これは黙っておこう。はあ・・・しかし、こいつら使えない奴らばかりだ。

小屋に戻ればサルみたいに腰振り回すしか能がない。まあ僕もたまに賢者になりに行くけれど。

どうするか・・・・そろそろ魔物の肉か?オークとか食べる事が出来るのか?

コンビニに残ってた唐揚げを残してるから、これであいつらを試そう。


・・・・

・・・

・・


「おい知見寺、何焼いてるんだ?」


「あ、これですか?魔物の肉ですよ。オークですね。食べられないかと思って焼いてるんです。」


「いい匂いじゃないか!俺にも食べさせろよ!」


・・・コンビニのから揚げ焼きなおしているんだから、いい匂いがして当たり前なんだよ!


「差し上げたいのはやまやまですが、まだこれ食べて大丈夫か分からないんですよ。なので先ずは僕が試してみようと思うんです。まさかこんな事皆さんにお願いできませんし。」


「そうだったのか!すまんな知見寺。お前良い奴だな!やっぱお前頼って正解だったわ!」


ふん・・・・我慢できずヤりまくりやがったサルが!後で役に立ってもらうよ、流石に魔物の肉、いきなり食べるほど馬鹿じゃないからね。


・・・・

・・・

・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おい、知見寺の奴、魔物の肉食べたらしいぜ!


え?マジ?食えるんか?


だってほら、もう何時間も経つけど、何ともなさそうだぜ!


あいつ自分で実験してるんだと、俺らにそんな事させられないって。


マジかよ!あいつ神なのか!尊敬するぜ!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



げえ・・・・なんだよこれ・・・・急に腹が・・・・


くそ!どうなってやがる・・・・漏れる・・・・

ゲボ!ギボジバグビ気持ち悪い・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・やはり食べてはいけなかったようですね。

まあ精々、役に立って下さいよ、皆さん。


「あれ?木滝先生は大丈夫なのですか?」


「見くびってもらっては困るな。君があんなリスクある行動をするとは思えなくてね。私は食べなかったのだよ。それに・・・まだ保存食は、あるからね。」



・・・・流石は木滝先生。彼らとは少し違い、役にたちそうですね。


「黙っていて申し訳ありません。」


「まあ気にせんよ。今後は私に危害を加えなければね。」


・・・・彼には注意しましょうか。

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