第66話 野郎共の存在感

クランの拠点としている部屋に到着した野郎6人。

何も変わりがなければいよいよ出発だ。


「野郎共、準備はいいか!」


「「「「「ううぉーーー!」」」」」


「テンションマックスだなおい!」


「「「「「ううぉーーー!」」」」」


あ、やべ、女子が引いてる。


「あ、おかえりなさい、しもんさん。どうしたのですか、皆さんお揃いの姿ですけど?」


せつ、少し俺のコーデは違うんだぜ!!


「白河さんに貰ったんだよ。俺のは前に貰ったんだけどさ、今回こいつらのは白河さんの善意で分けてもらえてね。今から野郎共は魔物討伐に行くんだ。」


「しもんさん、私達も行くの?」


「ああ、みつえ達には、ちょっとこいつらのお守りをしつつ、戦闘に参加してほしいと思ってる。」


「わかった。」


「では私達も着替えてきますわ。先日白河さんのお店で手に入れたあの服の効果、試す事が出来るので楽しみなんですのよ?」


「ちょっと今回は楽しむ余裕がないかも。さわに限ってないと思うけど、油断しないでくれよ?」


「ふふっ!心配性ですわね、しもんさんは。」


・・・・

・・・

・・


あれ、昨日試着してたのと違う服だな。


どれだけ貰ってんだよ?


いざ出発という段になり、こちらの世界で知り合った冒険者のクランから連絡が来た。

連絡というか、人が1人こっちに来たんだけど、ゲートで。


「オークジェネラルがあなた方が現れた場所付近で暴れているようです。至急向かわれたし、ギルドからのお達しです。」


「わかった。丁度準備などの準備が終わる所だ。今から向かおう。」


「わかりました。では、速やかにお願いいたします。」


・・・・

・・・

・・


俺達は急いで現場に向かう。


そうそう、徒歩じゃあ限界があるってんで、マウンテンバイクを人数分購入して、走行中。


全員自転車には乗れるようだけど、せつ達はマウンテンバイクが初めてらしく、ギアの入れ方とか手こずっていた。


うん、ギアが21段とか、知らないとどうしたら良いか面食らうよね、


ある程度説明して、ギアのかえ方を覚えたのか、段々スピードよく走らせる事が出来るように。


そういや高校の頃は、よくウィリーしてたっけ。



今は俺が先頭で、せつが2番手、そして野郎5人、後ろにさわとみつえ。こんな感じ。


流石マウンテンバイク、悪路をものともせず、快調に飛ばしていく。


そして、出発してから恐らく一時間ほどで、24時間スーパー付近に到着。


「よし、ここからは徒歩で行こう。」


野郎5人は装備は良いが、まだ低レベル。


上手くジェネラルとかが単独で出没していたら、パワーレベリングできるんだけどなあ?

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