第61話 野郎共との話し合い

「何だよ分ってるじゃないか!」


「そうですよ口田さん、男はロマンですよ!」


「おいおい、そんな事言っても行かないぞ?」


「師匠!何処までも付いていきます!」


・・・・・・・どうしてこうなった?


事の始まりは・・・・


「おいお前ら、見ろよ女性陣。ここで生活する事に関して、前向きだろう?だがお前らはどうだ!異世界だからダンジョンに行きたいとか、ダンジョンの前に1人でゴブリンぐらい仕留められる実力をつけてから言えよ!」


「だけどねえ口田さん、ちょっと冒険してみたいじゃあないですか?」


何だこの阿呆共は。女性と違って野郎には夢しかないのか?そう思って、ちょっと話をつけるために、野郎だけで場所を移動する事に。


「おい野郎共、ちょっと来い。現実を見せてやるよ!」


こう言って別室に向かった野郎6人。


そこで始まった話は


「口田さん凄いですよね!学校一の美少女と言われる繁在家さんと良い仲になっちゃってますし、そしてちょっときつめのすまし顔がたまらん安楽座さんともいい感じだし、そして!我が高一の美人教師、前重先生とも親しくしちゃってるし、羨ましいっす!」


「何だお前ら、狙ってたのか?だがやらんぞ!」


「あーえーまあ分不相応なのは分かってますから、他の人にしますよ。」


「おうそうか、頑張れよ?」


この時点で話をやめればよかったんだが・・・・何故か気分が高揚し、話を続けてしまった。


「男として、やはり彼女の1人も見つけたいのですが、ここはやっぱりダンジョンで活躍して強い自分をアピールとかどうでしょうか!」


「なあ、お前ら御国台の女を狙ってるのか?ならそんな考えは無理だと思うぞ。狙うなら異世界の女だな。」


「異世界での出会いキター!」


「まだ出会ってないじゃないか。」


「え、でも、もし旅の途中で、何かに襲われてる女性を助けたりしちゃったら、相手が惚れちゃったり?」


「何夢見てるんだ・・・現実は厳しいぞ。」


「そうっすかねえ?ダンジョンで活躍したら、きっと異世界の女性は、こっちに振り向いてくれると思うんですけど。昨日のギルドでしたっけ?あれで感じたんっすよ。」


なんだと?そんなの見なかったぞ。

え?ひょっとして?異世界で美女との出会いが待ってる?



・・・・

・・・

・・


こんなくだらない事を話してるうちに、何故か男子のみ6人でダンジョンに行く事になった。

何で野郎ばかりで行かないといけないんだ!


あー阿呆だな僕も。煽てられてその気になってしまったじゃあないか?


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