第43話 ティルドール

一度、相談をするのに、何処かで話をする事に。あ、勿論今いる4人で、だけど。


思い切って高級な宿に泊まる事にした。

風呂付の宿で流石に部屋には無いけど、男女別の大風呂があるらしい。

風呂のある宿が、この街には4件しかないらしく、そのうち2件は高級宿という事だった。


1人金貨1枚と、めちゃくちゃ高いが、安心を買うと思い払った。

もう流石高級宿、宿の人の対応もいい。

そして、借りた部屋は敢えて分けず、一部屋借りたんだけど、部屋と一部屋というか、いくつも部屋がある。

1人1部屋で寝ても余る。どれだけ大きいんだ。


まずはみんなで風呂に入った。勿論、男女別にだよ?


その後落ち着いてから、ソファのある部屋で集まる事に。


・・・・

・・・

・・


「今更なんだけど、俺と同じ・・・まあ部屋沢山あるけど、行動してよかったのか、みんなは。」

そう一応聞く。


「しもんさんの所にいるのが一番安全でしょう!それに、色々便利なものを持てらっしゃいますし。」

フフッと笑いながら答えるせつ。


「うん、口田さんが恐らく一番強いんだよね?なら決まり。同年代の男には、こんな事できないだろうし。」


と、安楽座さん。


「私は・・・・口田さんなしでは多分生き残れないと思い、付いてきました。今後ともよろしくお願いします。」


・・・・前重先生、さらっと凄い事言った?


「えっと・・・・3人とも、色々と迷惑かけるだろうけど、よろしく頼むよ。」


ちょっと安心。出会ってまだ数日なのに、信用してくれる。こんな有難い事はない。

また、いい人に巡り合えた。

そう言う意味では感謝しないとな。普通に暮らしてたらこんな美女達と、知り合えるはずもなかっただろうし。


「えっと、今後の拠点なんだが・・・・みんなはこの街でいいと思う?」


そう聞くと、

「ざっと見た所、栄えてるようですし、治安も良さそうなので、私はこの街で大丈夫だと思います。尤も他の街を見ていないので、どうかなとは思いますけど。」


せつが答える。


「私もこの街はいいと思う。それに、あの屋敷は素晴らしい!あそこでいいと思う。」


安楽座さんは決断が速い。


「私も2人と同じ意見ですわ。見た所良さそうな街ですし、それにあの屋敷に住めるのなら、いいんじゃないかしらと思いますわ。」


ちょっと舞い上がってるな、前重先生。


「じゃあ決まりでいいかな?正直他のメンバーには相談しなくていいと思うけど、どう?」


「はい、必要ないと思います。しもんさんはあの屋敷を購入するお金を持っていますし。皆で集めたお金ならいざ知らず、個人の金ですから。」


とせつ。


「気に入らないなら来なければいいし、そう言う連中はクランから外れたらいいんじゃない?」


安楽座さんがそう言い、同意する前重先生。


「じゃあ決まりだな。今日は、ここで休んで、細かい事は明日決めよう。取り敢えずあの物件、購入してくるよ。」


1人で行こうとしたけど、

「しもんさん、私も行きますよ!」

とせつが腕を取る。


うん?こんな積極的な人だっけ?

と言いながら結局4人で行動をする事に。



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