第37話 揉め事
「何であいつらを追い出すんだ!おかしいだろう?化け物からお前らを誰が守ったんだ?そんな仲間を追い出すとか、何考えてるんだ!」
・・・・なんだ?
そう思いながら柔剣道場の前で揉めてる・・・・相手を見ると、言い合ってるのは戻ってきた男子生徒たちと、女性教師を中心とした女性陣。
「確かに化け物から守ってくれるのは感謝しますが、だからと言ってか弱い女性を無理やり強姦するとか、言語道断です!」
「何かの間違いじゃないのか!あいつらに限って信じられない!」
「そうですよ、
男子生徒と男性先生が言い放つ。
いいのか悪いのか、強姦された相手がアルフォンシーナさんの魔法で、身体的な傷も、精神的には記憶操作かな?で強姦された事を覚えてないので、この男性陣の発言に反論できていない。
本当なら有無を言わさず反論するのだろうけど、途中から来たからかな、何か変な空気感があるし、何かあったのだろうか?
「そもそも誰ですかこの人達は?得体の知れない輩と言い、あの口田とかいうよく分からん輩もそうだ。御国台高校とは関係ないはずなのに、勝手に敷地に入り、しかも我が物顔で仕切っていく。そして、この3人はあの口田とかいうのが連れてきた奴だろう?そんな知らないやつを信用するのか?それよりも今まで一緒に学んできた僕たちの方が信用できるんじゃないですか?」
・・・・何がどうなってるんだ?
しかも女性陣は黙ってしまってるし。
「しかし、治療してくれたのですよ?」
「本当に治療したのかい?僕達は見てないけど、口田とかいうやつに仕込まれたんじゃないか?その強姦というのも怪しい。本当は口田とかいうやつの仕業じゃないのか?」
・・・・なんで俺のせいになるんだ?アリバイならあるぞ。
「しかもしかも、吹奏楽部のメンバーを垂らしこみ、あまつさえ前重先生を手籠めにして。3人共見た目がいいからって選んだんだろう?そんな奴信用できるのか?」
ざわつく柔剣道場。
割り込むか?
「盛り上がってるところ悪いけど、戻ったよ。」
一斉に皆がこちらを見る。
「ほら見ろ!また得体のしれないやつらを連れてきてるぞ!やはり何かしたんだ、この口田というやつは!」
・・・・口が上手いな、この男。俺も言い合ったら押し切られるな。
「・・・・いきなり得体のしれないとか、何だあんた。そんなに俺の事が気に入らないのか?」
「あ気に入らないね!そもそもなんだあんた?御国台とは関係ないんだろう?だったらいつまでも此処に居ないで、さっさと自分の居る場所に戻れよ!御国台は御国台の人間で守るべきだ!」
・・・・この手合いは何言っても通用しないんだろうな?
「なあ、ちょっと今はそれを置いといて、探索した事を報告しないか?」
「今は追い出されたメンバーと、あんたの事だ!風向きが悪いからって話を逸らそうとしてるんじゃないよ!」
そう言ってその生徒は俺を突き飛ばす。
はっきり言ってビクともしないんだが、あえて吹っ飛ばされる。
「見ろ!こいつちょっと突いただけでこんなに吹っ飛ぶんだ。本当は弱いんだよ。だから、何か細工したんだ。あの化け物はそもそも何なんだ?こいつが連れてきたんじゃないのか?」
一斉に俺を見る御国台の連中。おいおい、どうなってるんだ?
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