第36話 周辺探索

この世界の冒険者達も、温泉につかり、リフレッシュしたようだ。


白河さんは、基本召喚者に対して支援してくれた感じなんだけど、今後俺達の事を、つまり異世界での生活や、いろんな知識を教えてくれる、という約束で、便宜を図ってくれたみたい。

流石に白河さんが忙しいらしいので、こうやってサポートをしてもらう人に任す事が多いらしい。


ただ、そこは人を見る目が必要で、今回の冒険者達は大丈夫、と判断したらしい。


それに、この異世界では、風呂とかあまり入る機会がないらしく、まあ、金持ちや貴族は別としてだけど、一般の人はせいぜいたらいに水を張り、手ぬぐいで身体を拭くだけみたい。


なので、この温泉は驚いたのと同時に、可也感謝したらしい。

それと、滅多に手に入らないポーションや武器を格安で販売してくれたようで、冒険者たちはほくほく顔だった。

なにせ、”この品質があの値段とか、ありえない!”というほどの安さだったそうな。

武器も今までのとは段違いの性能で、俺が持ってるのよりは・・・適当に作ったらしいけど、今までの武器を簡単に真っ二つにするぐらいの性能で、一生ものだと言ってあの女戦士なんかは小躍りしてたぐらい。


防具なんて、見た目普通の服。

しかし、矢を通さないうえに、剣で切っても切れない。

おまけに耐火の付与が付いてるらしく、さらに温度調節のおまけつきで年中快適。女性陣は涙を流してたよ。


せつたち女性陣の服も、風呂上がりで店で購入したのはちゃっかり持ち帰り、今は動きやすい・・・センスのよいスポーツウェアっぽいのを着てる。こちらも先ほどと同じような性能で、フルプレートでがっちり着込むより防御力があるんだそうな。


至れり尽くせり。


そして、この異世界の冒険者のクランに、俺経由で収納カバンをひとつ、貸し出す事に決めたらしい。

あくまで俺の采配次第で、手持ちの・・・・タブレット?から使用できるかどうかの操作できるらしい。

まあ、現地の冒険者が万が一裏切らないようにとの、配慮らしいけど、ブリセーニョ殿曰く、「凄い装備を用意してもらい、しかも収納カバンを使わせてもらうのに、裏切るとか阿呆のする事だ!」と。


俺の方は正直巻き込まれて、一緒に来た連中を信じてないので、この際こういう人たちは助かる。


そして、いくつかゲートを貰って帰ってきた。

これはクラン”オデイールの光”との友好の証として、何かあった時、お互いの拠点同士で行き来できるようにしようとの事。

かなり便利だな。

万が一はこの人達を頼りにできる。

ちょっと嫌な予感がしてたから、ちょっと安心なんだよね。

そして、近いうちにこの予感が現実のものになるのだった・・・・


・・・・

・・・

・・

クラン”オデイールの光”のメンバーも同行してくれ、御国台高校に一緒に行ってくれる事になった。

そして戻ると、俺達とは別の探索グループが先に戻っており、何やら揉めていた。




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