第35話 白河さんと温泉に入る
今俺は、白河さんと温泉につかってる。
女性陣は、丸1日入浴していなかったうえ、せつと安楽座さんは・・・・気が付かないふりしてたけど、前重先生もちょっと粗相をしてしまっていて。
今は温泉を満喫してるみたい。
そして白河さんは、この異世界でシラカワ商会というのを立ち上げ、色々販売してるみたいで、ここにも店があり、なんと服を売ってるそうな。
信じられないけど、異世界売買というスキルがあって、日本の商品を買い物でき、購入する事が出来るらしい。そして、売る事もできるみたいで、売り上げは・・・・日本円として、口座に振り込まれるらしい・・・・?いや、振り込めるようだ?
後でそのスキルあげるよとか言ってるけど、スキルとか簡単に譲渡できるんだろうか?
「ああ、あのスキルね、召喚された、しかもネットで通販した事のある人じゃないと使えないんだ。こっちの妻にスキル譲渡したけど、駄目だったから。まあ、持っていても無駄だからね、使える人に使ってもらわないと。」
・・・・と、教えてくれる。
それにしても気持ちいいな、この温泉。
なんでも、プライベートの温泉で、普段は家族用の風呂に入ってるけど、来客があるので、男女別のも用意してるみたい。
あ、店の方には商売用の温泉風呂があるんだって。
・・・・
・・・
・・
・
風呂から上がると、休憩スペースに既にせつと前重さんがいて、安楽座さんはまだ入浴中らしい。まあ、1人遅れて入ったからね。
で、今の2人は、用意してもらったバスローブを羽織ってる。
風呂上がりで上気した肌が色っぽい。
何やら飲んでるみたいで、すっかり寛いでいる。
この後お店に案内してくれるそうで、暫く貸し切りにしてくれるみたいで、バスローブのままどうぞ、と言われた。
俺もいいのだろうか?そう思ったけど、女性限定で、と。
その代わり、白河さんの工房を案内してくれる事に。
この人自前で剣を作るみたいで、魔王を仕留めたのはこの人の剣らしい。
そして工房を暫く見学して、戻ってみると、3人がそれぞれ着替えていて、おしゃれだった。
せつは、清楚な感じのコーディネート、前重さんは大人の香りのする、シックなデザインのワンピース、安楽座さんは背の高さを生かした、すらっとした動きやすそうなツーピース。
凄いな。これを選んだ3人のセンスもそうだけど、このお店の服の品と、それを勧める店員のセンス。
白河さん凄いな。
その後色々話をした後、戻る事に。
白河さんは、メーネアという女性を連れてきてくれ、この人が持っているスキルを分けてくれた。
異世界売買、ちゃんと使えるのだろうか?
それにしても白河さんの周りは美女だらけだな。
このメーネアって人、隣の国の女王様らしいんだけど、白河さんの妻らしい。
どうなってるのこの人。
学校の方に戻る時、女性陣3人に、白河さんは剣を渡してくれた。
今俺が使ってるのと同じ性能らしいけど、凄い力があるので、譲渡したり、無くしたりしないようにとくぎを刺された。
そして、これもあまり、人に見せびらかさないようにと、くぎを刺されたけど、女性向けの収納カバンを、3人それぞれに渡してくれた。
ただ、何故か白河さん俺の事を妙に気に入ってくれたようで、何故かこのカバン、俺の許可がないと使用できないように設定してくれて。
表向きの理由は、俺が一番強いからで、こっそり教えてくれたのが、カバンを女性が持ち逃げして、悪い男に捕まったら悪用される、というものだった。
その加減で、剣もそう言う仕様にしてるらしい。
色々あったけど、戻る事に。
また何かあったらいつでも来るようにと言われ、ゲートはこのまま設置しておくとの事だった。
これでこちらの生活が少しは楽になるのだろうか?
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