第32話 白河さんに会う事にした

”あ、忘れてたけど、あんた達は日本に戻れないから、気をつけてね白河さんは自由に行き来できるけど、あの人特殊だから、間違っても日本に戻るゲート使おうと思わないでね、死ぬからそれじゃあねえ!”


・・・・戻れるだと?でも戻ろうとしたら死ぬとか。よく分からない。


・・・・

・・・

・・


何だかんだで何故か、クラン”オデイールの光”のメンバーも全員付いていく!となったんだよねえ・・・大丈夫なのか?


まあ自己責任という事で、こちらは責任持たないよと、言い含めたけど、みんなの目が輝いている。


どうやらゲートを地面に拡げて置いて、操作盤がある?これに触れば行けるらしい。勿論ゲートの中に居ないと、いけないけど。

で、これは対になるやつがあって、2つセットで使うそうな。


試しに使ってみると・・・・


お?何処だここ?何か建物の中だな?

そう思いながら後に続いてくる人の為にゲートから離れると、凄い勢いで誰か来た。


「誰だ!」


いきなり囲まれた。えっと確かデアって人の名前を出せばいいんだよな?


「ここは白河さんの家ですか?デアって人にゲート貰って、ここに来るように言われたんですけど?」


「何?確かにここはシラカワ侯爵の住まいだが、デアとは誰だ?そして其方は・・・・侯爵さまの同郷か?」


あ・・・せつも来た。


「日本から昨日召喚に巻き込まれた口田士門と言います。」


「また召喚があったのか?まだ赤い影響がある?ちょっと待たれよ。」


・・・・そう言って話しかけた人が消えていった。

そして次々にゲートから人が来る。


30分ほどして全員来た。

そして、先ほどの人が戻ってきた。

「本当に宜しいんですか?」


「大丈夫、心配ないよジスラン君。下がっていてくれ。」


「侯爵さまそういう訳には。」


「大丈夫。万が一があってもまず負けないから。」


そしてそこに現れたのは・・・・見た目パッとしない50代半ばのおっさんだった。


「やあ、デアに会ったのか?最近彼女、部下の粗相の後始末に忙しそうにしていてね。あ、僕が白河 小次郎しらかわ こじろうだよ。君は?」


「昨日、日本から召喚に巻き込まれてやってきた口田士門と言います。貴方の事はテレビで見た事があります。」


「ありゃ、そうか。君も召喚に巻き込まれたのか?あ、ちょっと待って。」


そう言ってスマホ?を取り出して、何やら確認している様子。




「あー残念ながら、君達の召喚の仕方は私の時と違うようで、私の方法では日本に戻れないそうだ。はあ・・・・デアも残念な娘だけど、部下も残念な奴みたいだね。あ、その剣を持ってるって事は、君がそうか。そして・・・後ろにいる若い方の日本人の女性、君勇者?」


突然振られて驚くせつ。


「はい、そのようです。女神様は女勇者ちゃんとか、言っておりました。」


「・・・・うーん・・・・勇者って複数いるんだろうか?」


「そっちの美人さんも日本人?」


「はい、私も巻き込まれてしまったのでしょうか?あまり事情が分からないので。」


「あ・・・なるほど、ニュースになってるね。御国台高校と、その付近の商店街が一夜にして消滅したようだから。今回は建物ごとか・・・・とんでもないねえ。あ、後ろの人達は、どういう人かな?」



「我々が召喚された先で活動している、冒険者のようです。」


「なるほど・・・・所で、折角ここに来たんだから、店見たり、温泉つかったりしてってよ。ちょっと君に興味あるし。」


温泉という言葉に反応するせつと前重先生。

あー安楽座さんも連れてきたらよかったな・・・・


「あ?もしかして他に連れてきたかった人とかいる?もしかして向こうはまだ危ない?何だったらこっちから護衛に人出すよ?」


・・・・凄いな、見抜かれてる。


「ちょっとまだオークとかが居て、巻き込まれた大多数の人では、太刀打ちできないんです。一人パワーレベリングで強くしてる人がいて、その人に後を任せて俺達は周囲を調べてたんです。」


・・・・どうするんだ?

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