第30話 レベルについて

そう言えば、くそ女神がレベルについて言ってたな。


普通は10が最高と。

で、具体的にどういう感じかって、剣の腕前で例えると

10    もはや神

9     剣聖

8     達人

7     師範代

6     剣豪

5     使い手

4     兵士並

3     そこそこ

2      見習い

1      知識


といった感じ。

11以降はそう言うのがないらしい。

滅多に存在しないらしいので。

うーん、ニュアンス的に6から8は違いが分からないな。

普通は9にも届かず、頑張って8どまりらしいので、7になっていても凄いらしい。

そして、一つレベルが違うだけで、先ずレベルが上の相手には勝てないらしい。

それこそ1対複数で囲えば、何とかなるかも?というような。


そして今前重先生を見てみると、レベルが7に到達していた。

ここまでくれば先ず普通の強い人でも、勝てないらしい。


ちょっと安心だ。

で、目の前の冒険者たちを見ると、装備は良さそうな人が多いけど、軒並み4から5。

そして1人だけ6がいる。


昨日会った人は皆5だ。


で、どうしてここにいるのだろう?


「あ、もしかしてこの辺りのオーク、ほとんど仕留めて下さいました?」


僧侶?の女性がそう尋ねてくる。



「オークは4匹ほど仕留めたよ。えっと、”ジェネラル”と何だっけ、”コマンダー”、”ウォーロード”と、最後のは見てないな。」


ざわめく冒険者たち。


「凄いですな。まさかジェネラルをこんな少人数で仕留めてしまうとは。申し遅れました。クラン”オデイールの光”リーダーのドナト・ブリセーニョだ。パーティは”木々の騎士”として活動している。出来ればあなたの名前を聞かせてほしい。」


・・・・・凄いのかどうかわからないけど、クラン組んでるのか。


今一未だ仕組みが分からないが、普通は少人数、せいぜい6人ぐらいで組むのがパーティ、それがいくつも集まった組織がクランだったかな。そこのリーダなんだから色々凄いんだろう。


「俺は口田士門。クラン”御国台”の今の所リーダーをしている。パーティは”吹奏楽と口田”に所属している。」


「貴方もクランのリーダーでしたか。しかし、申し訳ないが知らない名前だ。今までクランの活動は?」


「ああ、パワーレベリングするのにレイド組むのに必要になって、昨日クランを作った。ざっと100名ほど所属しているが、今後は人数が減るかもしれない。」


「なんと!100名を越しているのですか!驚いた。それにしても・・・・あなたのその・・・レベル?本当ですか?14と出てますし、お連れのパーティメンバーも、7と9・・・・」


「えっと、我々はこの地にまだ来て2日しかたっていなくて、この辺りの常識がいまいちわかってないのですよ。そんなに変ですか?」


「いえ・・・・あ、部下が素材の回収をしてくれたようです。どうぞ受け取って下さい。」


そう言っていくつかの魔石?と複数の武器を渡してくるので受け取ると、カバンに収納。

それを見て驚いたのか


「なんと!収納カバンまでお持ちとは!」


「あ、やっぱりあまり見ない品なのですか?」


「そうですな・・・そのカバン1つ売るだけで、一生暮らしていけます。」


・・・・とんでもないな。てっきり普通に出回ってるかと思ってた。


「あ、それでですね・・・・オークに攫われた人達って、いませんでしたか?もう死んでると思うのですが、それと、貴方達は何処から来たのでしょうか?できれば近くの街に行きたいのですが。因みに我々は、あの建物から来ました。あ、昨日会った3人はご存知ですね?」


「あ、はい、何かとんでもなく立派な建物でした。」


急に振られ答える僧侶ちゃん。


はあ・・・友好的に話が出来そうだ。あ、向こうも鑑定かな?持ってる人いるんだな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る