第29話 昨日出会った現地のパーティに再び会う

前重先生が嘔吐してる間、せつに守ってもらい、店の中を探索する事に。

一応、大丈夫そうなら、後から来るように言い含めておく。


24時間やってるスーパーか。

何ともない棚の物を、どんどん収納する。

そうしつつ、何かいないか目を凝らす。

特にいない。


そう思いながら、店の奥に行くけど、特に何もいない。

バックヤードに向かうと、あ、血の跡だ。どうやらこの店、バックヤード側の向こうも何もない場所、つまりこの世界の土地みたいで、血の跡はそっちに続いてる。


後をつける。

よく見ると一人ではなく、複数の血の後が付いている。


敷地の外、つまりこの世界の土地に入った。

やはり引きずった跡が。


暫らく進むと、森かな?があり、そこに続いている。

警戒しつつ進むと、何やらガサガサ音がする。

音の方を・・・・見ると、いた、オークか。

複数いるな。

何かめっちゃ食べてるし。

う・・・・あれは人だ・・・・

あそこに運んで食べてたのか。

よく見ると、何匹もいる。

どうするか・・・・


そう思ってると、そのうちの1匹がこちらに気付いたのか、目が合ってしまった・・・・

やば・・・・


こちらに向かってくる。

剣を持ってるな。

こちらも剣を構える。

と、その前に木の枝があったので、それを投げる。

真っすぐ飛んで、オークに刺さる。

一瞬動きを止めるオーク。今だ!素早く移動し、剣を振る。

あっさり身体に食い込む。

”グギャー!”

痛いのか叫ぶオーク。完全に動きが止まってるので、この間に剣を持ってる方の腕を切り飛ばす。

そしてそのまま四肢全部切断。このまま放置。残りを見に行く。

どんどんやってくる。

今度は太い木の枝?が落ちてたので、槍みたいに投擲する。

真っすぐ飛び、一番近くのオークの腹を突き抜け、その後ろに続いていたオークに突き刺さる。

倒れる2匹。


後続とは少し離れているようなので、この間に、先ほど仕留めたオークから剣を取り上げ、カバンに収納する。

そして素早く倒れたオークの四肢を切断。


もう一度木の枝を拾い、投擲。

また別のオークに刺さる。


そしてふと後ろに人の気配を感じ、振り向くとせつと前重先生が来ていた。もう大丈夫なんだろうか?

「前重先生もう大丈夫なのかい?」


「は、はい、もう落ち着きました。いつまでも、ああはしていられませんからね。」


まだ少し顔色が悪いが、しっかりしている。


「早速で悪いが、またやるぞ。」


「・・・・はい・・・・」


先ほど仕留めた3匹に、前重先生に剣を持たせ止めを刺す。


このオーク、3匹共そこそこ強かったようで、”オークジェネラル”、”オークコマンダー”、”オークウォーロード”と出ていた。


レベル表示じゃないからいまいちわからん。


この間に先ほど枝を刺したオークを仕留める。


すると、今度はまた別の気配が。

あ?囲まれてる?10体以上に囲まれてる感じ。

これは戦闘になるな・・・・と思った俺は、せつに今使っている剣を渡し、前重先生を護るように伝える。

そしてカバンから先ほど頂いた剣を取り出し、構える。


一番近くにいるやつに狙いを定め、向かおうとしたら、


「待って下さい!」


と声が聞こえた。あ・・?生存者がいたのか?

「誰かいるのか?」

と返すと

「今そちらに向かいます。攻撃しないで下さい。」


そう言って何人もの人が現れた。


で、そこにいたのは、あれ?昨日いた現地の冒険者?


魔法使いっぽい男と、戦士っぽい女性と、僧侶っぽい女性。うん、昨日見た3人。

そして、それ以外にもたくさんの人が現れた。


「やあ、昨日の人達だね。色々あって、今は言葉が分かるみたいなんだ。」


「あ、言葉が通じてますね。昨日は助けていただき、ありがとうございました。それにしても強いですね。オークジェネラルをあっさり仕留めるなんて。」


うん?そんなに強いのか?

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