第27話 再びパワーレベリング

朝になり、まず講堂を調べる事に。

今回はせつと、男子生徒2人に同行してもらった。


せつの知り合いらしく、信用できるという事だったので。


講堂へ向かうけど、明るくなったのでわかるが、沢山の死体が転がってる‥‥かと思いきや、化け物の死体がない。

代わりに何やら石が落ちてる。

あ、魔石というやつか?

ちょっと拾う。

そう言えば強い個体を倒した場所にあったのは、大きな魔石だった。

うーん・・・もし街とかあれば、売れるのだろうか?


講堂へ向かうと、あまり芳しくなかった。というか化け物がいた。

速攻仕留めた。


10匹ほどいたけど、大丈夫なんだろうか・・・・?


中を見るけど、誰もいなかった。逃げ出したのか分からないけど。


そして、次に向かったのは部室。

こもれば多分大丈夫という作りみたいで、狭いけど一部屋10人ぐらいは入れるだろうとの事。


向かうと・・・・やはり化け物がいた。

そして、死体もいくつか。


先ず石を投げ倒す。

さらに剣で戦う。

一体強いのがいた。何やら魔法?火を放ってきた。魔法があるのか?オークメイジと出てた。


暫く周りを見るけど、他にはいなさそう。

ここで拡声器を取り出し、部室に向かってしゃべった。


「誰か生きてるか?助けに来た!今柔剣道場には100名ほどがいる。一緒に来てほしい!」


暫くすると、いくつかの部屋がそっと開いた。


男子14名、女子8人。多いのか少ないのか・・・?


先生はいなかった。


そして次に、プールに向かう。

プールは半地下になってるようで、しかも囲まれている。

まあ水の面が地面すれすれの高さみたいな感じにできているらしく、もし生き残りが居れば立てこもれたのじゃないか、との事。


入り口は・・・・閉まってる。


ノックをしてみるも反応なし。

誰もいなかったか?


一応拡声器で呼びかけると、暫くしてドアが開いた。お、生きてる人がいたのか。

女子生徒が7人と、男子生徒が3人いて、本当はもっといたそうだが、男子生徒が何人か様子を見に行ったきり帰って来てないらしい。残念ながら死んだんだろうな。


そして・・・・一通り学校の敷地を確認して、誰も生存者がいないのを確認したので、戻る事に。

戻りには誰にも、化け物にも会わずに戻ってこれた。


さて、この後どうするかなのだが・・・・


結局生徒全員、レベルが上がったようで、レベルが上がってなかったメンバーが3へ、後はそれぞれ1上がった。

意外にもせつと安楽座さんも上がった。

俺は・・・上がらなかった。

次のレベルの要求度が高すぎて、恐らくもう上がらないだろうとの、くそ女神の見解だったし、まあ仕方ない。


そして・・・・外を見てくるか、どうかという事になって、先ずは転送されてきた場所は見たほうがいいだろうとなって。


しかしながら、全員で行っても仕方ないので、強いメンバーの半分で行く事に。

男性の教師1人と男子生徒3人で車を使い移動してもらい、こちらは俺とせつで。あと道に慣れてる人をひとり欲しいと伝え、強引に美女先生を指名した。

何せこっちは土地勘が無いから。


そして、安楽座さんをこっそり呼んで、包丁を渡しておいた。何かあった時の為に。

「ないとは思うけど、レベルの上がってる男子生徒が調子に乗って、襲ってくるとも限らないからな。レベルの差があるから多分安楽座さんなら、素手でも往なせると思うけど、用心のためにな。」


「ありがとう。だけどよく包丁なんて持ってたわね。」


ちょっと切れ長の目で睨むように見てくる。

1日しか付き合いが無いけど、たぶんあれは睨んでるんじゃなく、普段からあんな表情なんだろうな?

もう少し表情が柔らかかったら、きっとモテモテなんだろう。


こうして3人で出かける事になった。


男の探索メンバーには不平があったけど、これは俺の信用問題、という事で一蹴させてもらった。

なにせ今いる男子生徒、全く知らないからな。

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