第22話 ここからは自分で戦う

 一寸きついな・・・・

 1人の方がよかったりするんだろうな。

 でも囲まれているし。


 そう言えば2人はレベルって上がっているのだろうか?

 一度説明を受けたような気がするけれど、そもそもさっき仕留めたゴブリンのレベルが分からないし、もしゴブリンのレベルによって2人が貰う・・・・経験値かな?の貰い方も違うだろうし、結局2人がどれだけレベルが上がってるのか、分からないと対策取りにくいな・・・・

 まだオークが襲ってこないので、ちらっと気にしながらくそ女神へ聞いてみる事に。


「なあ、2人のレベルってどうやって確認するんだ?できれば戦う魔物のレベルとか、わかっておきたいんだけど?この魔物達、あんたのミスで高レベルになってる可能性があるんだろう?その尻拭いをしてるんだから、そう言う能力欲しいんだが?」


 ”う・・・・痛い所をついてくるわね、いいわ鑑定をあげるわ、しかもあなたスキルどれだけ持ってるのよ、仕方ないわ、これも整理して上限解放しといてあげるわ、そうしないと他のスキル押し込められないし、今回は特別だゾ!”


 ・・・・どうにかならないのか、このくそ女神。お、何か見えるぞ。


「おい、何だよオークって、レベル8とかいるぞ。あんた何してくれてるんだよ?」


 ”オーク1匹も逃さないでね?100倍の時に2人殺したのがレベル8で、3人殺したのがレベル9で、中には5人殺しレベル10とかいるのよ、こんなのが外に出回ったら、とんでもない事になるのよ、だから早く殺して下さい、お願いします!”


 ・・・・何も言うまい。こっちはレベル14だけど、大丈夫なのか?

 そしてあの2人は・・・・せつがレベル7、安楽座さんは6になってるな。ゴブリンの止めの差か?

 レベル8とかが普通の上限とか言ってたから、いい感じじゃないの、これ?


 そう思ってるうちに、オークが来た。

 その辺に転がってる小粒の石を投げつける。

 頭に当たったやつは、そのまま倒れる。ちょっとでも減らしとかないとな。


 10匹ほど殺した所で、後ろから悲鳴が。


「キャー!穢れた存在!触らないで化け物!」


「やめろ!腕掴むな臭い!」


 2人がいつの間にかオークに捕まっていた。オークの鼻息が荒い。

 あれ?あの2人の方がレベル高い。いつの間にかそれぞれ8と7になってる。せつの相手は7、安楽座さんの相手は6。

 2人がまともに戦えば勝てるんじゃない?


「2人とも、レベル上がってるから、今のままでも化け物に勝てるはずだ!この先、

 生き残りたかったら、なんとか自分でしてくれ!」



 そう言いながら、オークを相手にする。後から来る奴は、何か強い・・・レベル9?

 たまに鈍器でいいのを貰う。痛いけど我慢。


 剣で確実に仕留める。

 うん?さっきのオーク、オークジェネラルとか出てる?

 そして、最後に残ったのがオークキングとか出てる。レベル10だ。

 何だか強そうな名前だ。

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