第20話 パワーレベリング

「暫くお待ち下さい・・・・」


どうやらせつは、他の部員と相談するようだ。

今のうちに聞いとかないと、どうしたら良いか、分からない事があるから、くそ女神に聞いとこう。


「なあ、具体的にパワーレベリングって、どうするんだ?単純にせつに止めを刺してもらうだけか?他にないか?こういうのは、何かパーティ組むとかあるんだろう?まあゲームの話だけど。」


”いちいち聞かないの!こっちも暇じゃないんだからね、仕方がないから、こちらの常識が分かるようにしといてあげるから、後はそっちで判断してよね!私の女勇者たんハアハア!”


・・・・最後のは何だ?女勇者たんとかキモ!


お、何かわかった気がするな。これが常識というやつか?

何々・・・・パーティを組むか、レイドを組むか?

少人数ならパーティを組み、複数のパーティならレイド?後ギルドとかあるけど、今は関係ないな。じゃあせつを同じパーティに、入れておけばいいのか?


そう思っていると、1人の女性を伴って、せつが戻ってきた。


「・・・・しもんさん、1人お願いできますか?」


「えっと、その子かい?」


「はい、彼女の名は 安楽座 三津枝あんらくざ みつえ、私と同じ3年生で、2人いる副部長のうちの、1人ですわ。」


そう言って紹介を受けた安楽座さん?またすごい苗字だな・・・・が前に出る。


「はじめまして、口田 士門さんですね。繁在家さんから、お名前を聞いていました。早速ですが、急ぎましょう。」


・・・・うわ・・・背が高い・・・・170はあるんじゃないか?

俺正直背が低いんだよな・・・・それに、せつに劣らず、すらっとしていて、モデルさんみたいだな?ちょっと顔つきがきつい感じも人によっては、たまらんのだろう。


「ああ、よろしく頼むよ、安楽座さん。三津枝さんと呼んだほうがいい?。こっちの事はしもんとでも呼んでくれ。あ、くそ女神から、今からの事は確認してる?」


安楽座さんに尋ねる。



「いえ、口田さん・・・・士門さん、貴方の方が年上なので、どちらでもよいですが、呼び捨てで構いません。それと・・・・くそ女神?は知りませんが、繁在家さんから聞いております。」


「じゃあ安楽座さんと呼ばせてもらおう。話を聞いていたのなら早いが、パワーレベリングをするにあたって、先にしてもらう事があって、今からやってもらう。」


そう言って2人に、パーティの事を説明する。


2人の名前が画面?に出たので、パーティ申請・・・が出来るな・・・をした。

そして、2人には了承してもらう事に。


「これで準備は終わりさ。後はやり方なんだけど、先ずはこっちで、化け物を倒してみる。これでレベルが上がればいいけど、上がらなければ、こっちで化け物を瀕死の状態にするから、止めを刺してもらうよ。」


「しもんさん、ご配慮ありがとうございます。そうですね、しもんさんが倒して、レベルというのが上がれば、楽なのでしょうが、上手くいけばありがたいですね。」


そう、せつと話しながら3人で階段を降り、校舎の出口を目指す。


出口まで何もなく進めたけど、出た途端に化け物・・・・ゴブリンが襲ってきたので、剣で切り付けた。


あっさり倒れるゴブリン。


「どうだ?レベルとか上がってそう?」


「ちょっとお待ちください・・・・どうやってレベルを確認するのでしょう?」


「私の方も分からない。何か忘れていませんか?」


せつと安楽座さんがこちらに問い返す。

そう言えば自分のレベルも知らないな?


「そう言われたら、自分のレベル知らなかったけど・・・確認できないな。あ、そう言えばくそ女神が俺のレベル14とか言ってたっけ。普通は10まで届かないとかなんとか、言ってたけど。」


どうするんだよこれ?



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