第14話 声の方に向かってみると
いた・・・・机をバリケードに、こっち側を背に魔物が、こちらを見るように、バリケードの向こうに、何人かの人の姿が。
見事なまでに女ばかりだ。
そして、1人飛び切り見た目の良い美少女がいる。
「助けるって・・・・そいつらを倒すのか?」
そう尋ねると、
「見て分からないの?私達襲われてるの!何とかなるなら、何とかして!」
美少女がそう言う。
・・・・どうするかな・・・・?それにしても、めっちゃ美人だ。美少女というか、美女?大人びてるというか、見事な黒髪ロング、整った顔立ち、そして・・・・バリケードで体型は分からん・・・・
その時、画面が現れた。
”あ、あの娘が勇者なのよ!助けてあげて!”
画面から声がする。
「なあ、何で助ける必要があるんだ?こっちに何かメリットあるのか?」
”武器とか渡したよね?その対価だと思って、助けてあげてよ?”
「勇者なんだろう?自分で何とかできないのか?」
”だって・・・・レベル差がありすぎて、今のままだと、勇者ちゃん死んじゃうの!”
「俺の女じゃないし、知らん。」
”そう言わないで!美少女が、こんな風に死んじゃったら、世界の損失だと思わない?”
・・・・気になる事があったから聞いてみる事に。
「なあ、あの娘が勇者なのか?正直そこいらに居ないレベルの、整った顔立ちだぞ?それは、たまたまなのか?本当に能力で選んだのか?」
”・・・・だって・・・・見た目って大事じゃない?”
・・・・つまり顔で選んだのか?
「なあ、もしかして、お前が勇者を選んだ基準って・・・・」
”はい!もちろん、見た目よ?当り前じゃない、これから長い付き合いになるんだし、それはもう、好みの顔を選ぶに決まってるじゃない!黒髪ロングスレンダー、背は少し低め、胸の大きさは小ぶりだけど形はすごくきれいで、乳首なんてもう桜色!お股のほうも毛が少ないし、綺麗な色してるし、もうサイコー!”
「何言ってるんだお前、胸とか毛とか関係ないだろう・・・・そんなにいいのか?」
”勿論よ、見たらわかるわ、だから早く助けてあげて!”
「助けた所で、俺はそれを見れるのか?見れるなら助けてもいいけど、どうなんだ?」
”・・・・ぬぐぐぐぐ・・・・分かったわ、仕方ないわ、このままだと確実にオークに犯されるし、その後絶対死ぬか孕まされるか、それよりは人間の方がましね・・・・”
オーク?よく見たらオーク?が混じってる。
「あの豚っぽいのオークなんか?」
”ええそうよ、既にもう5人殺されてるから、手に負えないのよ男ばかり殺して、女は犯してたわ。まあそんな見た目はいい娘じゃないのが、せめてもの救い「あんた女神だろなんて事言うんだ!」”
あまりにも駄女神の暴走が酷かったので、途中で割り込む。
「じゃあ、あの勇者、俺の彼女に出来るのか?」
”仕方ありません、勇者は生娘で純真なの、助けてあげればチョロインなのだから、早く助けてあげて、そして勇者といちゃラブする時は私にも見せてよね”
「生娘だと・・・?何でお前がそんな事知ってるんだ?あれだけ顔がよければ、世の男共は放っておかないだろう?」
”あ、バリケードが危ない、兎に角助けてあげて!急いで!”
見るともうバリケードが半分崩れていた。
仕方ない助けるか・・・・
「今からそっちに行く!それまで持ちこたえてくれ!何人生き残ってるんだ?」
「え・・・・えっと10人ぐらい・・・・みんな怯えてるわ。」
「ちょっと待ってろ、それより女神とは接触あったのか?」
「え・・・ええ・・・・何か画面に出てるので話はしたわ。キャッ!!」
バリケードが崩れた。急いでバリケードに向かって走り、落ちていた椅子を魔物に放り投げる。
吹き飛ぶ魔物と砕け散る椅子。
さてどこまで戦えるのか・・・・?
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