第10話 早速アイテムを使ってみる
よく分からんけど、折角だから貰っとこう。
カバンを取り、今は着るつもりのない服を収納。と、思ったんだけど、何か変。
カバンを開け、コートを入れようとしたら、カバンの開け口に、コートが入った瞬間消えた?
カバンの中に、手を突っ込もうとしたら違和感が。
何だこれ?何かカバンに表示が出てる?
”収納物 おっさんコート(仮) 1”
何じゃこりゃ?
兎に角”おっさんコート(仮)”と表示が出てるけど、どういう事?さっきの服・・・・コート突っ込んだけど、
このコートの事?
何だよおっさんコート(仮)って。
念の為、このコートを取り出すつもりでもう一度カバンの中に手を突っ込んだら、何かに触れた。
掴んで取り出そうとしたら、出てきたよ、コートが。
取り出せた。何だこのカバン。
何かタブレットぽいのが付いてるし。
ちょっと考えて、今度は今、貰ったものを全部カバンに突っ込んでみる。
衣類は全部入る大きさだけど、剣は・・・・どう考えても長すぎる。
しかし、何故かカバンに、剣を突っ込んだとたん、剣もスッと消えて。
カバンの画面?をチェック?してみると、
収納物
” おっさんコート(仮) 1”
” おっさんズボン(仮) 1”
” おっさんウェア(仮) 1”
” おっさんシャツ(仮) 1”
” おっさんソード(仮) 1”
と出てきたよ。
何だよおっさん何とか(仮)って。
そしてさっきの阿呆が、何かギャーギャー言ってるけど、もう放っておこう。
何か色々突っ込みたくなるけど、僕の頭がおかしいのだろうか?
カバンに情報が出るとか、中身の名前が出るとか、色々おかしい。
ただ、ちょっと考えると、どれだけこの中に、入るのだろうとか思ってみたり。
そう、服と剣の重さは軽かったけど、そこそこ重く、剣は傘ぐらいの軽さだったけど、それなりに重みを感じるはず。なのにこのかばんは軽いまま。
これはひょっとして・・・・
そう思った僕は、車に戻り、先ほど通った道をまた戻り、ホームセンターらしき場所に向かう事に。
・・・・
・・・
・・
・
駐車場に到着も、誰もいない。
当然、玄関が開いてるはずもなく、荷物の搬入口?があるかと思い、裏に回ると、開いてない。
そういえば、僕の前をトラックが走行していて、このホームセンターに、向かったような気がしたのだけど、どこに行ったんだろう?
そう思ってみると、ありゃ、フェンスが一部倒れてる。そして、フェンスの方に向かい、その先を見ると・・・・
トラックがこのホームセンターというか、ショッピングモールなのかな?の向こうへ、フェンスを多分突き破って・・・・フェンスの向こうは・・・・森?
その先の木にぶつかって止まってる。
運転席のドアが開いてるけど、運転手はいない。
そしてその先には・・・・
化け物と、倒れてる人?が見えた。
あ、お食事中ですね・・・・
どうやら運転手は、車から降りた所を襲われたようだ。
勿論、死んでる・・・・
僕は足元に転がってた石を拾い、さっきみたいに化け物に投げる。
頭に当たり、はじけ飛ぶ。ウゲ・・・・
運転手?の死体を、泣きそうになりながら確認すると、ズボンのポケットから、キーの束が見つかる。
トラックのカギかな?
一応貰っとこう。
案の定、トラックのカギのようで、エンジンがかかる。
よし、動く。流石に頑丈だ。
そして、ふと見ると、もうひとり・・・死んでた。
ホームセンターの人かな?
手に鍵束を持って倒れてる。
勿論?死んでるけど。
この鍵束も、もらっとこう。
そして、もうひとつのカギの束を持って、バックヤード?に。
さっきの店員?が持っていた、カギを使ってみると、勝手口?に合うカギがあって、開いた。
早速中に入ると、暗い・・・・
僕のポケットに、自分の車のキーと、一緒にくっつけてあるライトを点灯させて、中に進む。
取り敢えずホームセンターだから、何かライトを物色しよう。
そう思い、早速店の中を探す事に。
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