十七話 天国と地獄を知った男
まずは……すいませんでした!!!
だいぶ投稿をさぼってしまいました。その間にもブックマーク登録などしていただいた方がいらっしゃったようでとてもうれしかったです。
これからも不定期投稿にはなりますが間は空けないようにしたいと思います。
また矛盾点などを修正したので改めて最初から読んでいただけると嬉しいです。ただ大筋は変わらないので最初から読み直さなくておそらく大丈夫だとは思います。
改めてBangと「氷帝と呼ばれた男」を何卒宜しくお願い致します。
「御柱様、どうぞ召し上がってください。」
「御柱様、お疲れでしょうからマッサージさせていただきます。」
「御柱様、デザートお持ちしましたー。」
明らかに貴賓室のような気品ある部屋に連れられ、つい「うむ、苦しゅうない。」とか言いたくなるこの状況だが、なんでこうなったのかは俺にはわからない。
いつからリアル・リアライズには接待サービスが実装されたんだ?
……まぁいっか。何か忘れているような気がするが思わぬ形でこのゲーム内のご飯を食べることになったんだし、ラッキーだろ。
ちなみにこのゲーム内において、食べ物の味が楽しめるようにはなっているが、お腹に溜まることはない。リアル・リアライズのコンセプトから考えると珍しいと感じるがそこら辺の意図はたかが一ユーザーの与り知らないところだ。個人的には元々魔法とか剣とかが使いたくて始めたから今まで一度も食べ物を口にすることはなかったし正直興味もなかった。
結局訳が分からないまま接待を受けてしまってるなぁ。
「まぁ、いい思いさせてもらってるんだし、なんでもいいか。」
「なんでもいいわけないだろぉぉぉぉ!!!!」
「ふぐぉ!?!?」
若干の現実逃避を織り混ぜながら幸せに浸っていると、横腹への強烈な衝撃とともに気迫に満ちたツッコミが飛んできた。
「なんかいろいろゴタゴタしたせいでこっちが大変な思いしてるなか、何お前だけいい思いしてやがる!!!」
とてつもなく恐ろしい剣幕で跳び蹴りをかましてきたのはグランツ。その後ろには見覚えのある二人、エイラとコウである。
「こっちがびっくりしている間に胴上げされながら拉致されてったと思ったら何くつろいでやがるんだ?あぁ?」
エイラさん、手指の関節ポキポキしながら放送事故ギリギリの怒り顔で近づかれると冷や汗止まらないっす。
「フフ、フフフ、フフフフフフ。」
コウ君や、君みたいな知的キャラの子が壊れたゼンマイ人形みたいになるのが一番怖いよ。
なんかここまで狂った二人を見るとグランツのTHEバラエティツッコミに安心感すら覚えるな。
「グランツ、俺以外にまともなやつがいて助かったよ。」
「「「お前が一番まともじゃねーよ!!」」」
そういいながらボコボコにされた。
………………解せぬ。
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