第46話 呼び出し

 

 

 

「あたしに振られた協会からの依頼があっただろ? どこぞのエリアでマナの歪みが発生してるとかいう。あの仕事にコイツらを同行させろ。それで直接あたしが見極める」

「何を言っている。あれはきみのパーティの実力だからこそ安心して任せられる依頼だ。まだ活動を始めたばかりの彼らを向かわせるわけにはいかない」

「エリア自体はレベル2の場所だったはずだ。それにマナが本当に歪んでるかどうかも見に行かなきゃわからないんだろ? それで何も起こらなきゃ、それはそれだ。曲がりなりにもうちの依頼をこなせる奴らってことで、コイツラを認めてやらなくもねえよ」

「危険すぎる。別案はないか」

「ない。あたしらの近くにいりゃあ別にヤバいことにはならねえよ。とにかくあたしにコイツラを現場で見させろ。これ以上は譲歩しねえ」

「ふむ……」

 

 男性は考え込むように視線を落とし、あごを指で撫でた。

 

「……一月で50エリアは、しかし」

「ああ、そこはどうでもいいよ。だったら30でいい。30」

「30か。まあ、どちらにしろ、か。……わかった。ニト君」

「はい」

「君たちの加入への条件を伝える。1、明後日のドリテルの大会のハウンドクラスに出場し、優勝すること。2、本日から一月以内にエリアを30以上、つまり現在のエリア数も含めて40エリアの認定を受けること。3、シューラへの依頼に同行すること。これら三つのうち一つでも達成が出来れば君たちの加入を認めよう。質問はあるか」

「……一つでいいんですね?」

「そうだ」

「わかりました。ただもし、例えば一月以内に30エリアを目指すとすると、活動資金が少し心元ないですね」

「……本気で検討しているのか」と男性は眉を寄せた。

「ふむ、期間中はここを拠点にしてもらって構わない。むしろそうしてもらえた方が、こちらとしても状況を把握しやすい。休憩する場所も、眠る場所もある。必要であれば最低限の資金的支援も考えよう」

「ありがとうございます。……自分から言うのも何ですが、見張りの方などは?」

「ああ、そうだな。もし立候補する者がいるのなら……」

「皆さんがよければ、ボクが」とオーグさんが声を上げた。

「いいのか? ルーン」

「ええ、ニトさん達に会った時点でエリアは一段落していましたから」

「おいリズ、そんなもん下っ端に任せておけよ!!」

「いえ、これはボクが個人的にそうしたいと思っただけなので」

「ぐうう……、さっ、賛成派だからって甘くすんなよ!?」

「ボクがそんな性格だと思う? レビュー」

「お、思ってねえよ!! ねえけど、ああもう、ちくしょう。ばーかばーか!」

「それでは監視役にはルーンに付いてもらおう。ニト君、ほかには?」

「他には特に……。実際に動いてみないとわからないことが多そうなので、それからだと思います。その場合はオーグさんに聞けばよろしいでしょうか?」

「そうだな。ルーン、そのあたりも頼めるか?」

「もちろんです」

「よろしく頼む」

 

 よくやく話し合いが終わりを迎える。そんな空気が広がったからだろう。

 わずかに緩んだ数瞬を挟み、男性は素早く屈んだ。

 見れば白い少女が男性の方へ顔を向けている。その近くへ男性が耳を寄せると、少女は口元を手で隠しながら、内緒話のように男性に何かを伝えた。

 

「……はい、はい。ああ、そうですね。……はい、わかりました、そうしましょう」

 

 あれほどに威厳のある男性が少女の前に跪いている姿には、なんだかおとぎ話を彷彿とさせられてしまう。男性は少女の言葉をいくつか受けたあと、大きく頷いて立ち上がった。

 

「これから長ければ一月近くは顔を合わせるメンバーもいる。主要な者たちだけでも簡単に紹介しておこう。序列順に紹介したいところだが、一位の者は欠席している。通名はナクというが、いずれナクとも会うこともあるだろう。二位、ルーン」

 

 呼ばれたオーグさんが静かに席を立ち、そしてチラりとこちらを見てから座った。

 やはり上座から序列順になっているらしい。ということはオーグさんの正面の空席がナクという人物の場所なのだろう。

 それにしても、途中からうすうす気付いてはいたものの、ゴノーディスの二位とは。本当にオーグさんは油断ならない。

 

「三位、シューラ」

 

 次に赤い髪の女性も立ち上がり、何も言わずに座った。

 特に進行に文句がないところを見ると、この紹介の仕方もここでは通例なのだろう。

 

「4位、ヴィル」

 

 その先も順々に、幹部達が(といってもほとんどが女性だが)立ち上がっては座ってを繰り返した。マルテというのはやはりクロノさんで、序列は6位だった。

 カロン、ピッチ、アイナなど、そこに様々な呼び名が連ねられていく。

 この通名というものはどう決めているのだろうか。序列と通名が一体になっているのか、それとも幹部になった際に個別に通名が与えられるのか。

 

「そしてこれは通名ではないが、中間組織として“ジャベリン”のリーダーと、さらに下部組織の“スピア”のリーダー。もし加入が決まれば、まずはスピアの一員として活動してもらうことになるだろう」

 

 それぞれリーダと思わしき女性が二名ずつ、計四名が立ち上がり、静かに座った。

 

「最後に。私が統括のニル。そして……」

 

 促されるように、正面の少女が立ち上がった。

 やはり小さい。けれどしゃなりとした所作はその幼い見た目からは想像もできないほどに優雅だった。それこそ、まるでランキョクさんを思わせるほどに。

 

「ギルドマスターのルグ様だ。我々ゴノーディスはルグ様の下に結成された組織だ。決して失礼のないように」

 

 少女がそっと頭を下げる。思わずこちらもそれに倣う。

 長々とした礼の後に頭を上げると、未だ少女は頭を下げたままだった。内心で焦る俺を尻目に彼女はゆっくりと顔を上げ、そして音も立てずに腰を下ろした。

 ニルさんがそれをしっかりと見届けてから、会議室全体に目を向ける。

 

「それでは会議を終了とする。各地から集まってくれた者たちに感謝する。それぞれの活動に戻ってくれ。本部を離れる者には彼の加入の合否を追って伝えよう。……そしてニト君、きみにはマスターからお話がある。すぐに東の部屋にくるように」

 

 以上、とニルさんが告げると、張っていた空気が一気に緩んだ。

 急用があるのか即座に会議室を後にする者。久しぶりの仲間に会ったかのように団欒する者、またその集団に加わる者、別の誰かに話かける者。なるほど、やはり身内しかいないのだろうなと思える仲の良さだ。脇にいたクーも小走りに色黒の女性の方へと向かっていった。これから競争なのだろう。

 そしてやはり一番多く見られるのはこちらに向けられる奇異の視線だ。俺がマスターからのお話とやらに向かうのを察しているからか質問攻めにしてくるようなヒトはいないけれど、「よろしくなー」とこちらを見上げる少女や、「これから頼む」と肩を叩く女性が何人かいた。そしてレビューさんの方へと集まった方たちからは、程度の差はあるけれどやはり好ましくない視線を送ってくるヒトが多かった。

 

 気付けばマスターの姿はすでに消えている。おそらく奥の脇に見える扉から先に出て行ったのだろう。俺も向かわなければ。

 

「ニトさん」

 

 オーグさんに話しかけられ、俺は右手にあった帽子を被りなおした。

 

「それ、本当によく出来ていますね。ちょっと触ってみてもいいですか?」

「ああ、いいですよ。どうぞ」

 

 オーグさんは俺の言葉に躊躇なく腕を伸ばした。会議を通して少し壁が薄れたように感じられる。

 

「ああ、やっぱり材質は違うんですね」

「本物の耳なんて付けてたらそれこそ猟奇的だと思いますよ」

「そうですね」

 

 マスターの部屋に案内します、というオーグさんの言葉に俺はその背中を追った。遅れて動きだすレフィの動きをどうしても視界の端で追ってしまう。

 さて、どう説明したものか。

 

 出入り口を抜けるなり、俺たちは左の通路へと曲がった。

 通路の脇には部屋が並んでいて、それぞれ扉のある部屋とない部屋があった。用途ごとに分けられているのだろうが、いまは確認している暇もない。

 

「これからよろしくな、って言われちゃったんですが」

「ああ」とオーグさんは笑う。

「あまり言うべきことではありませんが、ニトさん達の加入はほとんど決まったようなものですからね」

「ああ、やっぱり、そうなんですね」

「気付いていましたか」

「なんとなくですけど」

 

 まず、条件の設定が緩すぎる。

 条件が緩いのではなく、設定の仕方が緩いのだ。「だったら30でいい」だとか。そんなぽんぽんと変えられてしまう時点でおそらく条件はそこまで重要じゃない。というより、一つ目と二つ目の条件が重要じゃないと言うべきか。

 これは今日の晩飯ぐらいならば賭けてもいいが、恐らく提示された条件の全てを失敗しても、なんらかの救済措置が与えられるのだと思われる。そもそもが身内だけで構成されているギルドなのだから、いままでもよほどのことがない限り希望者を断るということはなかったのだろう。

 加入はさせる。けれど身内だからと言ってそのまま簡単に入れてしまっては格好が付かない。だからこそ課題を与えることによる希望者の意識改革、そしてそれによって覚悟ややる気を見定めるのが目的なのだろう。

 受け入れる気は満々だけれど、表立っては「意欲を見せてみろ!」という態度をとるのは、なんというか、なんとも、肉体言語な世界だなあという印象を受ける。

 

「マスターはそこの部屋です。ボクは外でお待ちしていますね」

「ありがとうございます」

 

 他の部屋と扉がまったく同じなのは、ここが大事な部屋だと気付かれないためだろうか。

 俺はその正面に立ち、ふうと息を吐いた。

 

 まあなんにしろ、しばらくは問題なく過ごせそうだ。

 少なくとも、俺が本当にエルフだと思われている間は。

 

 

 

    *   *   *

 

 

 

「失礼します。ニトです」

 

 扉の先には横に細長い部屋があり、正面は大きな窓枠があった。部屋というよりは、大きな部屋を衝立で割ったような構造に、おそらくここがマスターの部屋というわけではなく面会室のような場所であることを知る。

 向こう側から広くカーテンのかかった窓。その前には椅子が並んでいる。右端には奥の部屋へと繋がるドアが設置されているけれど、おそらく簡単に開けられるようなものではないのだろう。

 

「…………」

 

 何の返答もないことに疑問を抱きながら、とりあえず椅子に座る。続いて隣に座るレフィに背筋が伸びる。さきほどからずっと近くにいるものの、その顔色を伺うこともしてない。しないのではない、できない。怖い。

 マスターの前では脱帽と言われたけれど、あれは会議中の話なのだろうか。こうしてカーテンで仕切られているのならば特に外す必要もないように思える。

 

「…………」

 

 ほんとうに静かだ。

 先に会議室を出たあの白い少女はまだここに来ていないのだろうか。

 まあ、こっちが待っている分には問題はないだろう。待たせるほうがまずそうだ。

 

「ニトさん」

「ひゃい」

 

 レフィに呼ばれ、声が裏返った。

 

「聞かれてますよ」

「……へ?」

 

 聞かれてますよ。とは。

 盗聴でもされているのだろうか。いや、俺はまだ何も言っていないのだから聞かれる会話もないのだけれど、一体何の話だろうか。

 

「…………カ」

 

 空気中のほこりが服に付く程度の音だったかもしれない。

 かろうじて内耳が捉えたのは、扉の外から遠く聞こえてくる物音のひとつとしか思えないほどか細く、とてもヒトの声とは思えなかった。

 俺は恥を捨てて席を立ち、窓枠に耳を擦りつけた。

 

「…………ア、アノ、キコエテイマスカ?」

「聴こえてまーーーーーす!!」

 

 ひっ、という息を呑む声がここにきて最もよく聴こえる声らしきものだった。

 いる。もうこの窓の向こうにいる。そしていまの悲鳴のような声で、そこまで防音がされているわけでもないこともわかる。

 

「マスター、これを」

「…………イ」

 

 奥で何らかのやり取りが聴こえる。

 いまの渋い声はニルさんだろう。

 

「聴こえま、あ、あの、ああ……」

「マスター、大丈夫です」

「は、はい」

 

 少女の声が突然大きくなり、そのことに自分で慌てているようだった。

 おそらく何らかの魔法具を使ったのだろうと思われる。

 大丈夫だろうか、このヒト。

 

「あ、あなたが、ニトくん、で、よろしい、ですか?」

「は、はい。そうです」

「ええ、ええと、ラージ、カレドリー、です」

「マスター、それは本名の方です」とニルさんがささやく。

「ああ、あああ、え、ル、ルグと申します」

「…………ルグ様は初対面の者があまり得意ではない。失礼のないように頼む」

「あ、はあ、はい」

 

 俺はカーテンの向こうのニルさんの言葉に生返事をする。

 人見知りなのだろうか。会議室ではそれなりに堂々としていたように見えたけれど、面と向き合うのは苦手なのかもしれない。

 

「すいません」と俺は切り出す。「戦士のレリフェトさんも一緒ですが、大丈夫でしょうか」

「あ、え、あ、だあ、だいじょうぶ、です」

 

 緊張からか、魔法具の音量がぐわぐわと増減する。

 あまり大丈夫ではなさそうだが、本人がそう言うのであれば仕方がない。

 

「……マスター、もし気分がよろしくなければ」とニルさんが心配する。

「い、いえ」

 

 カーテンの向こうに深呼吸のような音が続く。

 そしてぐっと息を止めたのがこちらでもわかった。

 

「ニトくん、ええ、本日は、よく、ゴノーディスに来て頂けましたね」

「あ、はい。アライクンさんと、マスターのおかげだと認識しています」

「ラ、ラヴァンは……」

「はい?」

「ラヴァンは、どうしてる?」

 

 突然の質問に俺は言葉を見失う。

 まず言葉遣いが安定していない。突然そんな、親しげにどうしてると聞かれても、アライクンさんのことを聞いてどうするのだろうか。年下に“ニトくん”なんて呼ばれるのもなんだが違和感がある。少女のヒトとなりというか、正体というか全貌が見えてこない。

 

「アライクンさんですか?」

「え、ええ、ラヴァンは、元気にしているかしら?」

「そうですね、元気は元気だと思います。あのヒトが病気をしているところを見たことがないので」

「そ、そう……」

 

 それだけ聞いて、少女は押し黙った。

 何なのだろう。彼女はアライクンさんの何なのだろうか。

 ラヴァンと呼ぶからには血縁関係はなさそうだ。だとすると少女はアライクンさんの知り合いの子供? それにしては呼び捨てなのがよくわからない。まあ年の差があろうと仲が良ければそんなこともあるかもしれないけれど。

 だいたい彼女の年齢からして、生まれたときにはすでにアライクンさんは東のあの村に住んでいたはずだ。もしアライクンさんがドリテルの出身で引っ越してきたにしろ、接点があったとは思えない。

 聞いてみても、いいのだろうか。

 

「ラヴァンは」と少女に先制され、俺は開けた口を閉じる。

「あなたとどんなことを話すの?」

「アライクンさんと僕がですか?」

「ええ」

「……そうですね、他愛のない話が多いです。アライクンさんの武勇伝を聞いたり、協会での出来事を聞いたり、僕が司令レフィンダーになる前は早く司令になっちまえって急かしてきたり」

「ふふ、そう……」

 

 くすくすと少女はしとやかに笑う。

 また再び訪れた沈黙に、もっと話せという意思を受け取った気がして、俺は慌ててアライクンさんとの会話を思い出す。

 協会のシステムの話、新しい技や魔法の話、大会の話、世界で起こった出来事。俺の興味のあることは度々話題にしてくれていたように思う。そう思うと、俺もかなり観察されていたのかもしれないなあ、なんて、今更ながらに思い返す。

 少女は俺とアライクンさんの話を、相槌のみで聞き続ける。話している間に緊張も少しずつ解けてきたのか、笑う声が多くなってきた。

 パロームさんの話に差し掛かろうかという段階になり、少女は伺うようにこちらに質問をした。

 

「……ラヴァンは、何かいっていた?」

「はい?」

「私、いえ、ラージという女性について……」

 

 マスターについて、アライクンさんが何を言っていたか。

 ラージという名前には聞き覚えがないし、アライクンさんの武勇伝に小さな少女が登場したこともない。恐らく俺には話していないのだろう、けれど。

 けれど。けど。

 そろそろここまで来れば、俺にもわかる。マスターが俺たちを待っていたという理由が。

 ゴノーディスのマスターは俺たちを待っていたんじゃない。

 アライクンさんと繋がりのあるヒトを待っていたんだ。

 

 彼女は、そうか。

 そうか、と理解し、自分なりに整理した頭でぼやっと思う。

 …………アライクンさんも、結構、悪いヒトだなあ、なんて。

 

「名前は聞いたことがありませんが」と俺は前置きする。

「アライクンさんから聞いた武勇伝の数々にはいろいろな登場人物がいたので、その中にマスターのような方がいらっしゃったかもしれません。あまりにお話の数が多いので、僕はよく覚えていませんが」

「そ、そう……」

 

 俺はパロームおばさんの話をあえて口にしないことにする。

 いったいアライクンさんがこれ程にいたいけな少女をいつ“その気”にさせたのかはわからないけれど、彼女の声色から感じられるその想いは本物だ。お互いに知り合いではあるはずだけれど、この様子ではまともに連絡も取り合っていないように思える。

 とすれば、アライクンさんから『身内をそっちのギルドで預かって欲しい』なんて申し出があれば、彼女がどうするのかも簡単に想像できてしまう。

 限りなく邪推だけれど。

 

「お時間を取ってしまってごめんなさい。困らせてしまったでしょう?」

「いえいえ、そんなことはありません。お話くらいであればいつでも」

「本当? では、またお言葉に甘えても良いでしょうか?」

「もちろん、いつでも」

「ありがとうございます。ニトくん。ああ、こちらばかり聞いてしまったわね。何か困ったことや、分からないことはあるかしら?」

「えーっと……」

 

 ゴノーディスについては正直言ってまだ分からないことだらけではあるけれど、それはオーグさんに聞けばいい話でもある。

 俺はむしろこの幼いギルドマスターやアライクンさんについて聞いてみたい。

 

「アライクンさんはもしかして、もともとゴノーディスにいた方なんですか?」

「ラヴァンが? いいえ、あのヒトは私が知ったときにはもう協会の職員をしていました。といっても、いまのような辺境の地ではなく、西の都の協会でしたけれど」

「西の都の……、えっ? もしかして協会本部に勤めてたんですか!?」

「ええ、そう。ラヴァンはやっぱり、そういうことは何も話さないのね……」

 

 首都の、しかも本部の職員だったとか。

 アライクンさん、めちゃくちゃエリートだったんじゃないか。

 

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