第33話 狩り、開始!
「……めんぼくないのだ」
クーは珍しくしょぼくれた顔を見せた。
これだけ時間をかけてもまさか一匹も倒せないとは思わなかった。そしてそれは本人としても相当に辛いことなのだろう。
いつもピンとしている耳がしなしなと元気を失くしている。
「マシな方だと思いますよ……、わたしも酷かったですから……」
「めんぼくないのだあ……」
まるでクーに引きずられるように、レフィも肩を落とす。
言葉に重みがあるのは彼女もまた、妖精狩りではひどく時間がかかったのを覚えているからだろう。確か初めて一匹目を倒せたのは日没前だっただろうか。昼ごろから剣をぶん回していた覚えがある。とすれば、まだレフィの連続不殺時間の記録は塗り替えられていないはずだ。
揃いもそろっていきものに優しい、愛情の深い仲間たちということで、ここはひとつ。
「すこーるの恥なのだ……」
うなだれるクーに、俺は声の掛け方を探す。
一度アライクンさんの協会に立ち寄ったときに、新人教育の方法みたいなものを尋ねて見た。おじさんは「オレにゃオレのやり方しかできねえが……」と前振りをしたあとで、いままでの経験をたくさん語ってくれた。
それは計算の仕方のようなものではなく、自分の周りで起きたことと、その対応と結果を羅列していくような話し方だった。客観的な成功も失敗も脚色したりせずに、アライクンさんが見たままの現場の教育をそのまま語ってくれた。
おそらく俺に話すには、そうしたほうがいいとおじさんが感じたのだろう。自分の見解を述べるよりは、俺自身で考える余地を残してくれたのだと勝手に理解した。
「ちょっと聞いていいか?」と俺は声をかける。
話を聞いていろいろとわかった気になれたけれど。
実際に直面してみると、どれだけ自分が空っぽなのかがよくわかる。
「クーはどうして里を出ることになったんだ?」
「うん……?」
「おなじくらいの友達はみんな結婚したとか言ってただろう? 掟とは言ってたけど、どうしてクーは里にいられなかったんだ?」
まさか落ちこぼれで追い出された、なんてことはないと思いたい。
もしそうなら、これだけ元気に振舞えるのは驚異的すぎる。
「……クーがへんしんできるからなのだ」
「え?」
「クーがあれになれることがわかったから、外に出されたのだ。一人前のすこーるになれるまではもどれないのだ。そういうおきてなのだ」
「……ああ」
「クーは、強くなんかなれなくてもよかったのだ。クーは、まだ……」
まだ。
その後に続く言葉を、クーは口にしなかった。
スコールという種族全員があの狼の姿になれるというわけではないらしい。クーに素質が認められたからこそ掟として里を出ることになった。けれど、それは本人の望むことではなかったのだろう。
望まない能力のせいで、望まない役目を負うことになってしまった。
それは、まるで。
「……よし、ボリアからにしよう」
「うえ?」
雨が降ってきたから雨宿りしよう。
そんな当然の選択をするような、できるだけ軽い声色を作り上げる。
「いつも食ってるやつだ。あいつからにしよう」
「あっ、あんなデカいの無理なのだ! こんなちっこいのも狩れないのだ!」
「大丈夫だよ。レフィもそう思わないか?」
「さんせーです」
「レフィまでなんなのだ!?」
とりあえず行こう、といって俺は歩き出す。
後ろをとぼとぼとついて来るクーは、まだ眉間にシワを寄せていた。
「はい、もう一回」
「まっすぐぶつかる! つかまえる! おもいっきりなぐる! キラキラ持って逃げる!」
「はいもう一回」
「まっすぐぶつかる! つかまえる! おもいっきりなぐる! キラキラ持って逃げる!」
「よし、いってこい!」
「ふんぬ!」
肩を怒らせたクーが、ボリアの群れに突進した。
それに追従するように、レフィも地面を蹴る。
勝負は一瞬。
黒いローブがはためき、その小さな体がボリアの横っ腹に激突した。クーの驚異的な速度のせいで接近にすら気付かなかったのだろう。体当たりを食らったボリアがすごい勢いで地面を転がった。
クーは群れのど真ん中で倒れたボリアに掴みかかり、振り上げた拳を思い切り振り下ろした。ここまで聴こえてくるほどのマナの衝突音と共に一瞬にしてボリアの体が消し飛び、眩い閃光が走る。
出現した透明な水晶をがしりと抱えて、ついでにボリアの群れを背中に引き連れて、クーがこちらに走ってくる。
『レフィ、沙煙』
ほかに誰もいない平原に、
予期していなかったであろうレフィが一度だけこちらをチラっと見て、すぐに音指を実行に移す。重々しい地響きと共に、巨大な砂塵の壁が形成される。
漂う砂の中からは、めいっぱいの笑顔を浮かべたクーが飛び出してくる。砂の壁の手前で振り返ったレフィは困惑した表情を見せながら、同じようにこちらへと走ってきた。
「やた! やった! やったのだああああああっ!」
「やったなあ、クー! ……おい、ちょっ」
「クーが倒したのだあああああっ!!」
大事なはずのクリスタルをそのへんに放り、クーは俺に向けて飛び掛ってくる。
仕方なくいつものように抱きとめると、彼女は喜びのままに勝利のおたげびを上げた。耳の奥がキンキンする。
「ニト! やったのだ! クーがやったのだ!!」
「おーよしよし、そうだな、やったな」
「んうううううううっ!」
「頭をこすりつけるな」
「ち、ちょっと、あ、あの! ふたりとも何やってるんですか!?」
声の方を向くと、レフィが信じられないものを見るような顔でこちらを見上げていた。
俺はクーの頭を撫でる手を一度止める。
「どうしたレフィ」
「どうしたじゃないですよっ! 何やってるんです!?」
「なにって、成功の喜びを分かち合っているだけだが」
「そういうことじゃないです! こんなところで、はしたないです! いつからそんな関係になったんです!?」
「そんな関係?」
クーが飛びついてくるのはいつものことだけれど。
……ああ、そうか。
そういえばそうだ。レフィは俺が朝に帰ったときにはいつも寝ていたから、俺とクーの練習風景を見たことがなかったかもしれない。
「クー! ちょっと! なにしてるんです!? クー!!」
「おっ、レフィ! やったのだ! クーもやれたのだ!!」
「そ、そう、ですね? それはそうです。それはよかったです。です、ケド! それはそうですケド! 何をしてるのかって聞いてるんです!」
「クーはぼりあを倒したのだ!」
「そこじゃないですっ! ……そんな、こんなところで、せーじんした男女がですね!? そ、その、抱き合ったりだとか……!」
「うん? レフィはどうしたのだ?」
「クーがどうしたのかって聞いてるんです!! なんですか一体! クーとニトさんは恋人同士にでもなったんです!?」
恋人同士。
耳慣れない言葉を聴いて、俺とクーは顔を見合わせた。
ほけーっとした表情を見るに、クーにはまったくその気がないように見える。そもそも意識にすらないのではないだろうか。
クーは軽く首を傾げたあと、レフィに目を向けた。
「つがいにならないと、ぎゅーしちゃダメなのだ?」
「つ、つがっ!? ……そ、そうですよ!! 恋人じゃないのにそんなことをするだなんてフケンゼンですっ! はしたないです!」
「……ニト、レフィがなにをいってるのかよくわからないのだ」
「んー……」
もう一度こちらを見たクーを、俺はまじまじと観察してみる。
こうして見れば顔立ちは整っているから将来は美人になるだろうし、活発な性格は普段の生活を明るくしてくれるに違いない。何よりもその頭部が素晴らしいし、そのうえ嫌がらずに触らせてくれるというのは考えてみれば相当の好条件なのではないだろうか。
頭がちょっとアレなのは今後に期待するとしても、いずれ世界一の俊足になる過程で誰かに奪われるよりは、いまのうちに確保しておいたほうが賢いのかもしれない。
「……クー、結婚するか?」
「けっこんするのだ」
「ちっ、ちょ、ちょちょちょちょ、ちょっと、あの!? 何を言ってるんです!?」
「いや、だって、レフィが恋人同士じゃないとダメっていうから」
「だってじゃないです! そんな理由で相手を決めないでくださいっ!! クーもなんですか!? なにをそんな簡単に、け、けっこんするだとか……!」
「んー? さきにけっこんとか言い出したのはレフィなのだ」
「結婚なんて言ってません!! 恋人同士なのかって聞いただけです!!」
「おなじなのだ」
「ちがいますっ!! 天と地ほどもちがいます!」
「…………、やいてるのだ?」
「バ! カ! をっ!! 言わないでくださいッ!! わたしが好きなのはノーヴィンさんです!! 誰がこんなヒト……!」
「じゃあもんだいないのだ」
「だ、だ、だとしても、こんな人前でですね!? ……そ、それに結婚だとか、足が速くなりたいっていってたのに、子育てはどうするんです!? 子供ができたら狩りどころではないですよ!?」
「…………あー」
レフィの言葉にクーがようやく動きを止めた。
流れの中でレフィに「こんなヒト」と言われたことについてはひとまず置いておくとして、彼女が言っていることも確かにそのとおりだ。別に結婚したら子供を作らなければいけないなんてことはないけれど、どうやらクーの中では結婚と子作りが等しく繋がっているように見える。
そう考えると、俺も結婚しとくだとか、ちょっと大胆すぎたかもしれない。
いや、その前にクーも了承するなよという話ではあるが。
「んー、んー? んぬー……」
クーが珍しく頭を捻っている。
たまに俺の顔を何もない空中を見比べながら、うんうと唸る。俺との結婚もしくは子供と、脚の速さを天秤にかけているのだろうか。だとしたら悩む必要もないのではないかと思ってしまうけれど、クーの中での俺の評価もずいぶんと上がったものである。
その実、子供が欲しいだけなのかもしれないけれど。
ひとしきりの唸り声を出すと、クーは「うん」とうなずいた。
「ニト、けっこんはいったんなしなのだ」
「そうしよう」
「なっ……、なんなんですかこのひとたち……、もう疲れます……」
レフィは本当につかれきった様子でその場にうずくまった。
クーは特に気にした様子もなく、いつものように俺の頭を預けた。
「でも、くっつくのはやめないのだ」
「そうしよう」
「もう、好きにしてください……」
レフィの心労はさておき、クーのあっけらかんとした様子からして結婚も子作りもあまり理解していないのだろうと俺は思う。意味は知らないけれど言葉だけ知っているから使っている。そんな印象だ。
そもそも彼女がくっつくのは俺だけではなくレフィに対してもそうだ。クーは何かとヒトにくっつきたがる。身を寄せ合って生きていくことはスコールという種族にとっては当たり前のことなのかもしれない。
危うくゴールインしかけた。
俺はクーを下ろし、拾ったクリスタルを袋に入れた。
袋の中で煌めく透明な水晶をクーは興味深そうに眺めている。
「……すなけむり、まだ消えないんですケド」
レフィの声にはっとして、俺はそちらを見る。
ゆらゆらとたたずむ砂の壁はいまだにその向こう側を見せるつもりはないらしい。思いのほかボリアの集まりが早くて焦ってしまった。音指を加減する余裕がなかった。
レフィの表情を伺う。どこか力の抜けた目蓋は、驚いているというより呆れたといった感じに見える。それほど心配しなくてもよさそうだ。
「悪かったな、いきなり」
「ほんとですよ」
「大丈夫だったか?」
「はい? ……ああ、えっと、音指のおかげで位置もズラせたみたいなので助かりました。砂まみれにならなかったので」
「いや、そうじゃなくて、音指がどうとか言ってなかったか?」
「あっ」
驚いたようにレフィがこちらを見る。
そして何かに気付いたように視線を逸らして、少し頬を染めた。
「そ、そうですね。いまのは、何もなかったです……」
「何もなかったのか」
「何もないです。も、もう聞かないでください!」
「聞かないわけにはいかないだろう。もし何か悪いことがあるなら狩りの最中に音指を使っていいのか迷うだろう」
「それは、それはそうですケド! なにもなかったからいいです!」
「何かあったときはどうするんだ」
「何も起きないようにしてください!」
「そんな無茶苦茶な……」
こっちを見ようともしないレフィに、俺はため息を吐く。
レフィから事情を聞くことを諦め、もう一度クーを見ると、彼女は相変わらず座り込んだまま袋のクリスタルを眺めていた。
「クー? どうした?」
「……ほんとに狩れてよかったのだ」
「そうだな」
「なんでぼりあはクーでも狩れたのだ?」
「的がデカいからな。妖精みたいに小さくないし、ふわふわ避けようとしない。ボリアならもし正面から噛み付かれてもクーならほとんど無傷だろうと思う」
「でも、でも、よーせーも倒さなきゃなのだ。あいつはどうするのだ?」
「そのためにも
「ヤれるのだ? クーにもあのちっこいの倒せるのだ!?」
不安そうなクーに俺は自信を持って頷きをかえす。
「倒せる。まずはボリアでクリスタルを集めよう。……レフィはもうここのエリアは終わらせたか?」
「……まだですケド」
「それならふたりで一緒に狩るようにしよう。二人掛かりなら砂の壁で分断して少数を一気に狩るみたいなやり方もアリだとは思うけど、クーが羅漢を覚えるまでは安全にいこうと思う。いままでと同じようにレフィは敵を引き付けてから狩るようにしてくれればいい」
「わかりました」
「クーは? クーはどうするのだ?」
「基本的にはレフィより後ろにいていくれ。レフィの背中が見える位置ならどこでもいい。レフィがボリアを上手に引っ張ってきてくれるから、それをレフィの合図で一緒に狩ればいいだけだ。わかったか?」
「わかったのだ!」
「ちょ、ちょっとセキニンを感じるのですが……」
若干うろたえたレフィに、俺は笑みを向ける。
「レフィには今後のことも考えて、クーよりもかなり難しいことに挑戦してもらう。二、三匹だけ連れてきて、他のボリアが襲ってこなさそうだったら後ろのクーに合図を出す。しっかり状況を見る必要があるけど、できそうか?」
「も、もちろん! やってみせますよ!」
「頼むぞ先輩」
「たのむのだ!」
「せっ、せんぱい……、先輩です……?」
レフィは言葉の響きを噛み締るように繰り返し、そして胸元で両手をぎゅっと握った。
気合は充分といったところか。
「それじゃ、今日と明日でここは終わらすぞ」
「おー!」
「おー! です!」
クーが両手を、レフィが片手をそれぞれ天に掲げた。
「んあ?」
なんだいまのアホな声は。
俺か。
見覚えのあるゴツゴツした天井は相変わらず時間の感覚が掴めないほど明るい。
何となくすっきりしない頭。いまがおよそ起きるべき時間帯ではないことを直感する。最近の破滅的な生活リズムのせいで中枢が混乱してるのかもしれない。いっそ空腹感も一緒に麻痺してくれれば一生何も食べずに生きていけるのだろうか。自然に優しいどころか、一月もしないうちに自然に還ることになりそうだ。
「…………」
やけにお腹がずっしりすると思ったら、クーが俺の腹を枕にしている。俺もついに身篭ったかと思ったけれどそうではないらしい。そもそも思っていない。
普段は顔のあらゆる部位を最大限に活用している彼女だけれど、こうして静かにしていると年齢相応というよりむしろ大人びて見えるから不思議だ。いや、大人の女性がヒトの腹を枕代わりにするかと言われれば甚だ疑問ではあるが。
…………というかいまさらではあるけれど、なぜこっちで寝ているのか。
いつもならレフィが嫌がっても絶対に一緒に寝ようとして譲らない彼女だ。宿に泊まったときもそうだった。レフィが寂しがるといけない、なんて毎回言いながら、勢いと情熱と腕力でもってそれを必ず成し遂げてしまう。スコール種の女性は積極的だなんてことをクーは言っていたから、彼女たちが男に言い寄るときはあんな感じなのかもしれない。
「クー?」
「………………きょうつーでしばるぅ」
「何もわからない」
一応のツッコミを入れると、クーはむにゃむにゃと口を動かした。解読しようとするだけ無駄だろう。一歳児のほうがまともな言葉を話しそうだ。
俺は枕代わりの駄賃に頭を撫でさせてもらう。
相手の意識がないときに撫でるのはナデラーとしての矜持に少し傷が付くかもしれないけれど、クーも意識がない俺を枕にしているのだからお互い様である。卑怯とは言うまいな。
ああしかし、やはり好い。好い頭頂部だ。
起き抜けに膨れ上がった一過性の欲望を丸ごとぶつけられる相手がいるというのは幸せなことだろう。見てみろこの寝顔を、まるで無警戒じゃないか、けしからん。もっとわしゃわしゃしてくれる。おらあ。
「ん、んん……」
「…………ふむ」
くぐもった声を出すクーに俺は手を離した。
そろそろ背徳感に天秤が傾く。これ以上はなんだか申し訳ない。寝る前にもクーと音指の練習をしてレフィに白い目を向けられたばかりだ。
「……、はあ」
力を抜くといよいよ息苦しい。
何も詰まってなさそうな頭でこの重さとはどういうつもりなのだろうか。それを支えるからだや手足に謝罪のひとつくらいはあってもいいのではないか。いつもありがとうございますと。あなた達のリーダーが肥満でご迷惑をおかけしておりますと。そんなことを考えられる頭であればむしろこの重さも納得ではあるが。
ひとしきりのウダウダと一緒にため息を吐いて、俺は首を回す。
レフィのいるべき場所には、きちんと畳まれた布だけが置いてある。
うん?
もしかして朝だろうか?
にわかに寝坊説が浮上した。頭がどうもぼんやりしているのは寝過ぎたせいかもしれない。今日からトレーニングも再開するつもりだったのに、それはまずい。
俺は自分に掛かった布を少しずつ丸めていき、それをずっしり頭の枕にしてそっと体を引き抜いた。我ながら器用だ。最悪起きるかもしれないと思っていたクーは、無警戒に開け放した口を閉じることもしなかった。
さて。
希望的観測はんぶん、焦燥はんぶんで出入り口へと向かう。
緩やかな下り坂を目を細めながら歩く。もうすぐ見える。もう、すぐ。見えた。
黒。
夜。
ヨシ。
夜であれば問題ない。
俺の生活リズムが狂っているだけだ。
すぐに二度寝に向かえば早朝には起きられるだろう。
であればトレーニングも再開することができる。
ちょっと待てだとしたらレフィはどこだ。
考えを巡らせるまでもなく、出入り口の外に白い閃光が走った。
「…………レフィ?」
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