失った先
あれから ――
星々と月と陽が、
更紗眼鏡のように幾度もゴロゴロと晄り。
好き勝手に廻っていった。
姫は想う。
近しく、遠い頃の、記憶。
あの日以来。
なんとなく、心の赴きのようなものが、閉じてしまい。
人を信じられなくなったりもした。
が、生きて、再会できるのならば、また会いたいな、とも想う。
月日を重ねた今なら ――
再び、旅商人と出掛け。
今度こそ、翡翠を見付け出せるし、
訊きたい事も、山ほど出来た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます