星に託した千一夜

青の世界に閉じ込められて

僕らは見上げた。

幾千万光年、世界を渡る煌めきを。

それはそれは、原始からの手紙。

時を越えて

星から星へ紡がれて

今、読み解く物語こそ命をちりばめた千一夜。

時に力強く、時に弱々しく

言葉知らぬ語り部の星。

その節回しにこそ青の世界の夢を見る。

遥か、悠久の昔に

激しく燃えて産声を上げた。

その時、世界は赤かった。

降り続く雨から姿を変えた。

その時、世界は青くなった。


日月照らす原始の海で

織りなし始めた螺旋こそ今に続く奇蹟。

星辰注ぐ命の海で

夢弾き鳴らすさざめきこそ今に至る僕ら。

いついつまでも青の輝きを失わない。

僕らが拠って立つこの地球(ホシ)。

謳え。過去を。未来を。



今宵は星から人へ語り継がれる千一夜。

そして人から星へ語り継がれる千一夜


青の世界に閉じ込められて

僕らは見上げた。

幾千万光年、世界を渡る煌めきを。

それはそれは、原始からの手紙。

夢見る僕らに語りかけ、

夢見る僕らを書きくわえ、

幾千万光年、世界を渡る。


・・・


明日見る空に人の夢こそちりばめて・・・

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