ひねくれた俺とS級美少女が出会ってしまったようです

@takushi4555

第1話 偶然の出会い

 「高校生活」とは何だろう? 皆は考えたことあるのだろうか? 部活、勉強、友達、恋愛……俗に言う

「青春」というものだろうか? そんなものは必要ないと思うだろう? もっと社会勉強とかした方がいいのではないだろうか? と思っていた俺はある日の出会いから変わっていく……その話をこれからしていこう。チャンネルはそのまんまでな。



 自己紹介がまだだった………


まずは俺の名前。伊藤龍輝(いとうりゅうき)。今年の春から高校2年生だ。高校は県立高松学芸高校だ。香川県な。香川県はうどんしかなく田舎というのが俺の印象だがな……。それはさておき俺の学園生活は平凡な毎日だ。授業して帰宅部の俺は帰って漫画やゲーム それにアニメにテレビ……バイトもしてないし…ていうかこの年から働きたくねぇ…。まあ前置きはこれぐらいにして本題のストーリーの話に行きましょうかね。


 4月 始業式。校長の長い話 生徒指導などの面倒な話の前にクラスが発表される。まあクラスなんてどうでもいいができれば親友と一緒がいいな。え?おまえに親友いるのかって?まあいるんですね、それが。


  佐藤剛(さとうつよし) 野球部 プロ注のスラッガーでありスクールカースト最上位のイケメン。真面目で誰にも優しくて頭も良い。俺と正反対の人だな。最近よくある異世界系最強主人公みたいなもんだ。あと親友って言うばかりじゃないが、


 「龍輝ー!!!」うん? ちょっと? 俺の名前を呼びながら抱きついてきたのは村上奈々。むらかみなな

 同じくスクールカースト最上位のやつで1年生の時は学級員長だったし今は生徒会に所属している。俺と正反対の人だな(2回目)。ちなみに奈々とは昔から近所の付き合いみたいなものから腐れ縁的な感じでここまで来た。ってこいつらと一緒ならまだいいかなと思った。まあこれからも平凡な学園生活送れたらいいけど……やべ、フラグ立ててしまった。


  それから俺は俺、剛 、奈々の3人でクラスに行くんだが周りから声が聞こえる。これはおそらく、 「なんで超リア充の2人に伊藤がいるんだ?」的なことだろうな。


  クラスに行くと席順が書いてあった。当然4月は出席番号の席。面倒な奴はこないでくれと願うしかないな。俺は前から3番目か、まあまあだな。真ん中が一番先生の注意が行きにくいらしいしな。剛は俺の隣の列の前から2番目だった。これはラッキー。カ行の奴があまりいないのはよかったな。ありがとうカ行。君のことは忘れないと思っていると剛がなんだかそわそわしている。


「剛? どした? トイレか?」


「バカか龍輝!俺の後ろ…すなわち龍輝の隣の席の奴が……」


「え?そんな面倒な奴くんの? 」


「ちげぇよ!鈴木葵だよ!あの!鈴木葵!やばい!!やばいぞ!!!!! 」


剛はとてつもなくエクスクラメーションマークを使ってきた気がする。でも無理はない。あの鈴木葵か……


鈴木葵(すずきあおい)容姿端麗 S級美少女。

 なおかつ誰にも優しく運動神経も抜群である。さらに勉強では1年間成績1位という化け物。ちなみに全てのテストが95点以上とか。前は陸上部のエースだったらしいが怪我をしたらしく退部したらしい。てか1年生からエースとは? 鈴木葵に告白する男子は毎日3人はいるという噂もある。他校の奴や先輩 同級生 後輩 近所の人 街でたまたまあった人 バイト先であった人……などなど皆が惚れると言われている。


 ちなみに俺は女に興味がないので関係ないけどな。まあ剛が興奮するのも無理はないか。ちなみに鈴木葵グループには奈々も入っている。ていうか女子全員鈴木葵グループじゃね? 最強じゃね? これこそ最強主人公か……。そう考えている内にドアが開いた。鈴木葵だ。男子は何やらコソコソ話しているし剛はずっと緊張している。「葵様と同じクラスとか死んでもいいわぁ」とか男子にも女子にも言わせられるほど鈴木葵という人は凄いと実感する。


「1年間よろしく!龍輝君と剛君!」

そうしているとこちらの方に挨拶してきた。俺はぺこりと軽く会釈する。剛は蒸発している、茹でタコみたいになってんぞ剛。


ていうか名前知ってたのか……奈々と話しているとはいっても関わりのない俺や剛まで覚えているとは……まあ剛は有名だけど。さらにいきなり名前で呼んでくるとは……男子が惚れるのも無理はないな。


そうしている内に先生が入ってきた。これは自己紹介タイムが始まるな。恒例の奴な。俺の番はすぐ回ってくるので辛い思い出しかない。


「えーと伊藤龍輝です。えー…将来の夢は楽に働くことでーす」

と軽く適当に言うとクスクスと笑い声が聞こえる。こういうの一番嫌だよなぁ。まじであれ何!?面と向かって言ってくれ、まじで、とか思うよな。まあこれで自己紹介も終わったしいいか…と思っていたら…隣の鈴木葵様が笑っているではないですか!?


「龍輝君って面白いのね」


「まあ俺はひねくれてるからな」


そうすると…男子から「葵様と話せている……だと!?」尊敬のまなざしを送られ、女子からは「伊藤って面白い人だったのか。葵様が言うんだし間違いないわ!」的なことが聞こえてくる。空気を変える能力か。最強かな?ちなみに剛は葵様がいることがよほど緊張したのか珍しくテンパっていた。奈々はいつも通り元気だった。うん。


面倒な始業式が終わり宿題の提出や係を決めるホームルームが行われていた。皆近くの奴とか友達と話しているな。始業式終わってもう友達作ってんのか……そうすると担任のガタイのいい男先生が……。 「伊藤!鈴木!あとで職員室に来なさい! 」


と大声で言ってきた。え? 俺怒られるの? てか注目されてるし……面倒。


放課後。剛は野球部 奈々は生徒会に行き、俺は葵様と職員室に行ってます。はい。面倒です。はい。


「俺ら怒られるの? 」

「うーん。こればかりはわからないなぁ。 」

葵様もわからないらしい。それからしばらく歩き、職員室に着いた。


「失礼します」と言って職員室に入ると担任の先生が手招きしている。「なんで呼ばれたかわかるか? 」


俺らは目を合わせたあとお互いにわからない顔をして先生をみる。


「そうか…実はな。この学校が進学に力をいれてるのは知ってるだろ?お前らどっちも進学希望だったよな? 」


当たり前だな。バイトは流石にするがサラリーマンのような辛い仕事を4年間しなくて済むんだ。大学バンザイ!!


「お前ら部活今入ってないだろ?実はな、進学には部活も大きく関わってくるんだ。それでお前らにはどこかの部活に入ってもらおうと思うんだが……」


 これは一種のパワハラでは?まあでも部活は確かに進学には関わるよなぁ。こればかりはどうしようもないよなぁ。嫌だなぁ。パワハラだよなぁ。俺らは

「わかりました。」と入部届けをもらって職員室を後にした。


「俺はともかくお前は陸上部だったろ? 怪我しててもマネージャーなら大丈夫なんじゃねーの? 」


 葵様と口から言いそうだったがなんとか口と脳が頑張った。

「陸上部のマネージャーは嫌なのよ。後お前じゃなくて葵でいいから」


おおう……難易度高えな。おい。


「龍輝君一緒に部活どこか入らない? 」


「ええええええええええええええええ!?」

 ここから俺の学園生活は変わって行く……。

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