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泉と遊びに行ってから一か月が経過していた。どんよりと広がる灰色の曇り空から、しとしとと雨が降り注ぐ。
季節は梅雨だった。
学校生活という名の睡眠をしっかりとった俺は、今日も今日とて人気のない美術室でキャンバスに向かい絵を描いている。変化することない日常の光景。まとわりつくような湿度の高い空気はどこか鬱陶しく感じられた。
結論から言うと、泉は学校に来なくなっていた。
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