第3話 再起

遂にこの日が来たのだ!


待っていたこの時が!


我々は作戦決行の日一週間前に橋に向かった


リン「アルファチームと、ブラボーチームは敵が来ないか見張ってくれ!チャーリー、デルタは私と爆弾の設置を開始する。各々健闘を祈る!」


味方「 サーイエッサー!」


我々は手際よく、橋の要所要所に爆弾を仕掛けていった。


リン「いいか、なるべく目立たないところに置くんだ。これがばれれば作戦が棒に振ることになる!いいな!」


数時間後、何事もなく作業は終わった


リン「よしっ、後は作戦決行の日を待つのみだ!皆、もう少しの辛抱だ。頼むぞ」


ガイル「リン、アメリカのレックスから連絡があった。どうやらアメリカはうまく体勢を整えてきたらしい。こっちにも支援を送れるそうだ!フレアをたけば航空支援を飛ばせるように当日までにしてくれるそうだ」


リン「そうか!レックスのやつやってくれたか!よしっ!アメリカからの後ろ盾が得られたぞ!皆この戦勝ちに行くぞ!」


味方「おおおおお!!!」


俺は本部に帰って射撃場に篭っていた


パンパンパン、パンパンパンパン!


リン「ふー、これからきつくなるな」


ダム「お疲れ!お父さん、訓練かい?」


リン「ダムか、こんなとこで何やってる?」


ダム「何って、射撃訓練に、決まってるじゃないか!」


リン「そりゃそうだがな、ハハハハ珍しいじゃないかお前が訓練なんて」


ダム「お、俺だって訓練するときはあるよ!」


リン「それもそうだな!」


二人は顔を見合わせ、ワッハッハッハッ!


と、声を張り上げ笑った


ダム「なぁ父さん、今度の戦い俺も出るよ!」


リン「だめだ!お前にはまだ早い、死ぬかもしれんぞ!」


ダム「また子供扱い?やめてよ俺ももう大人だよ!俺も出るからね!」


リン「分かった、分かったからそういきがるな!はあ、だが最前線には来るなよわかったな?」


ダム「はい」


ダムはそう言いながら下をうつむいた


俺は戦争で父も妻もなくした、これ以上家族を失いたくなかった


わかってくれダムよ


リン「よしっ、飲みいくぞ!」


ダム「えっ?いいのかい?うん!」


俺たちはヘッドホンとサングラスを机にほっぽいて、行きつけのバーに足を運んだ


そこでべろんべろんに酔うまで飲み明かした


その時、ダムと、息子と久々にいろんなことを話した。


妻のこと、自分の父のこと、本当に色んなことを


まるでこれが最後の会話かのように


………………


作戦決行の日、遂にこの時がきた


リン「皆の衆、よくぞ集まってくれた。皆が待ち望んだこの日が遂にきた!長かった、あまりに長かった。だが決起の時が来たんだ!奴らに思い知らせてやろう!いくぞ!」


味方「うおおおおお!!!やってやろう!!!!」


数時間後、大橋


作戦決行一時間前


ガイル「ふむ、こりゃ尋常じゃない人数だな。」


リン「正面からやりあったらものの数分で壊滅だな。上手くいけばいいが」


ガイル「大丈夫だろ、準備は万端のはずだろ?大丈夫さ、それにアメリカ様の支援もあるんだ!」


リン「そうだな、やってやろう!」


一時間後


リン「んっ?あれか?きたぞ!」


ガイル「みたいだな、よしっ準備だ!」


リン「いいか?タイミングが大事だぞ、しっかり合わせろよ。1、2、…………今だ!」


掛け声と共に仲間が起爆スイッチを入れる


ドガンドガン!


橋が綺麗に崩れていく、はずだった


あろうことか最後の爆薬が不発に終わったのだ


リン「しまった!ここに来てか!ターゲットはどうだ?」


ガイル「まだ生きている!だが退路は絶っている!正面を抑えなければ!」


リン「レックスに連絡入れろ!すぐに攻撃できるように準備しとけ、と!各自、攻撃を開始!敵は混乱している今がチャンスだ!」


俺の合図と共に仲間たちが各々攻撃を始めた


リン「敵に通信を妨害しろ!仲間を呼ばれては堪らん」


敵もこちらの攻撃に気づき、反撃を開始し始めた


ばばばばん!ばばばばん!ばんばん!


味方「くそ、奴らとこっちの武器じゃ違いがありすぎる!」


リン「みんな伏せろ!emp爆弾を使う!3、2、1、投擲!」


バチィーーーン


瞬間、敵の攻撃がやんだ


リン「今だ!奴らは武器を使えない!今のうちに押し返せ!」


奴らの武器は最新式、電磁機を破壊すればこっちのもんだ


あらかじめ用意しておいてよかった


ババンババババン!


リン「いた!ターゲットだ!狙え!」


バン!


リン「ターゲット撃破!!やったぞ!!」


俺はターゲットに接近し確認した


リン「なんだ、これ、は!影武者?ばかな!!ハメられた!!!これは囮だ!みんな撤収!!!」


時すでに遅かった、我々は退路を断たれてしまった


リン「くそ、どうすればいい。まさに背水の陣と言う奴か!ぐぅ」


ダム「父さん!!大丈夫かい!!」


リン「ダム!なぜここにいる!お前は後方支援だと言ったはずだぞ!」


ダム「いても立ってもいられなくて」


作戦は失敗に終わってしまった、我々はハメられてしまったようだった


ここまで来て全てを失ってしまうのか、そんなのは認められる筈がない!


リン「ガイル、フレアをくれ。みんなはできるだけ下がっていてくれ。ここは俺がやる、俺に任せてくれ」


ガイル「何をする気だそんなもので!死ぬ気か!」


リン「大丈夫だ、俺は生きて帰ってくる必ず。ダムを、みんなを頼んだぞ」


シュボ!


フレアに火をつけると俺は片手にフレアを握り、敵に目かげて走り出した


後ろから俺を呼ぶ仲間の声が聞こえるが、俺は分け目をふらずただ、走り出した


その時、ジェット音が辺りに鳴り響いた


リン「来てくれたか、レックス!ここだ、派手に頼むぜ!」


俺はフレアを大きく振った


2機の戦闘機が、空を切りながらこっちにめがけて接近していた


レックス「リン!ガイル!待たせたな、アメリカから勝利の女神が来たぜ!すぐに着弾地点を離れろよ!一発デカイのかましてやるぜ!」


そう言うと、戦闘機から何かが投下された


投擲物は綺麗にフレアめがけて飛んでいった


ダム「父さん!!!父さん!!!!!」


ドガーーーーーーン


激しい衝撃と爆風が、あたり一面を包み込んだ


さっきまで目の前に迫っていた敵は爆発と共に、跡形もなく焼け払われていた


そこにはフレアを握り去っていたリンの姿はなかった


すぐに仲間の回収チームが我々を回収しに来た


我々は後日付近を捜索したがリンに関する有益なものは得ることが出来なかった


だが、彼のおかげで我々と、中国との戦いは我々の方に傾いたのは言うまでもない


まだこの戦いは続く、我々日本が再び日の丸を掲げる時まで


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RISE JAPAN M柴 @msiba0079

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