FGO:6章のガウェインについて思うこと
大分間が空きましたがFGO、思い出したようにぼちぼちやってます。
前回に続いて6章を進めているんですが、まずシナリオについてはまだ途中なのでよくわからないです。ただまあ、序盤から面白いぜって感じにはなってないと思います。うーん、普通かなあ。今のところ。
ただ、主人公の目線だったのに急に主人公以外のキャラ同士(ニトクリスとマシュ)で話し始めてそこに主人公がプレイヤーとは別の人間であるかの如く割って入ってきて会話を止めるという謎なところが一か所くらいですか。シナリオ描くひとが章によって違うらしいのですが、相変わらずこう、視点がよくわからないことになる演出がなくならない辺りは個人的にダメ出ししたいです。面白いかどうか以前に読みづらくて気持ち悪いです。
さて、軽くディスったところで今回のこの記事の肝であるガウェインと戦う場面についてなんですが。
今回はシナリオがどうのという話ではなく、ゲームバランス的なところにちょっと話を向けてみたいと思います。
ガウェインと戦うというシナリオ自体は文句がないんです。いや、文句はつけようと思えばいくらでも付けられるものなのでそれはそれとしてってことなんですが。別段面白くないと言い切るものではないのでいいんです。
私が思うのはガウェインの戦闘バランスやゲームシステム上の演出がちょっと悪いというか、“ない”なと思ってしまったわけで。
ガウェイン戦に関してはいろんな人が難関として上げる名物場面のような感じを周りの人の反応を見ていて感じられます。で、実際にシナリオ的にも勝てないはずの難敵という扱いで登場し、ゲーム的にも強く設定してあるという形なんですが。
まず、最初のガウェイン戦に至るまではまあ普通の範囲の難易度だと思ってました。
確かに敵が強くなっていて攻略は難しくなっていますが、できない範囲じゃないと。このくらいならストーリーも後半で敵が強くなってきた、あるいは敵が強い場所に踏み込んだという演出として悪くないなと思っていました。
で、ガウェインが登場するわけですが。最初のガウェイン戦からないなと思います。
いや、より正確には最初に出会う場面で二回戦う内の、後半側の戦いはないなと思いました。
これは先ほども言ったようにシナリオではなく、戦闘バランスやゲームシステムの問題でないなと思いました。
理由はいくつかあるのですが、大きく二つに分かれます。
一つは設定上は納得できるもののゲームバランス上は納得できないほど強いというバランスの問題。
倒せるかどうかで言えば倒せるんですが、ガウェインが登場したことによりその場で「一旦過剰なレベル上げが要求される」バランスだと思います。
私の私見ではありますが、6章に入った時点での適正な、そこまでシナリオを順当に進めてレベル上げもほどほどにしている人の持ちキャラのレベルは平均60ほどではないかと思うのです。
なんでかというと、この時点で“無料配布の初期キャラであるマシュ”の最大レベルが60だからです。ガチャを引いて違うキャラを集め、それを育てているならもっと上かもしれませんが、“順当に進めてきただけの人”というのはそこまで大規模な課金はしないと想定します。なので平均的なキャラレベルで考えると60ぐらいなのではないかと思います。
で、その平均60というプレイヤーがガウェインと戦ったとするとまず倒せないと思います。フレンドのキャラを借りて倒せるかどうか疑問くらいな感じかと。
その上で、ガウェインは超強いセイバーです。セイバーに強いのは三すくみで言うとアーチャーになります。ガウェインを安定して倒すためにはレベル60より上のアーチャーを数そろえる必要が出てくるわけです。
そうなるとまずアーチャーの数を増やさないといけない事態になります。FGOは課金型のソーシャルゲームですからキャラを増やすには課金しないとなりません。無課金で手に入るキャラというのもありますが、60より上のレベルとなった時点で課金しなければ数を増やすのはほぼ不可能な領域です。
その上で手に入れたアーチャーを60よりも上にレベル上げすることになります。ところがFGOはレベルを上げるのにキャラクターを進化させる素材が必要になりますが、その素材の必要数がドロップ率に似つかわしくなく、また、序盤でも手に入ってしまうキャラによっては後半以降まで進めないと手に入らない素材を要求されたりします。
このような条件から、課金で育てられるアーチャーを引っ張ってくることが必要であることがわかります。
となると、“メインストーリーを進めるために課金を強いられる”という事態になってしまいます。
課金した人が優遇されるのは私も賛成なのですが、ゲームバランス上課金を必須にしてしまうのは良くないと思っています。
もちろん課金しなくてもこのキャラをこういうふうに使えば攻略できるよ! とかいう人もいると思うんですが。結局それはプレイヤーが攻略に必要なキャラを持っていなくてはいけないことになります。また、無課金で手に入るキャラだとしても自分が育てたいキャラではないキャラを強制的に育てなければならないということになります。
と、これだけ言っているようにガウェイン戦の戦力バランスは“プレイヤーに本来不必要であるはずの課金や労力を使わせる”ものとなっている。私はそう思いました。
ちなみに私は課金に関してはいわゆる微課金のプレイヤーです。
課金するのは自分が出せる範囲までであり、その上で“ゲームに対する感謝の意味で(対価として)”できる範囲で課金する程度です。
実際にFGOを6章まで進めてきて1万円課金したかしないかくらいの感じです。
ソーシャルゲームにどっぷりはまっている人と比べればほとんど課金していないと同じかと思いますが、“FGOが打ち出した最初のメインストーリーのみにいくら払うか”で考えれば1万円はちょっと高いかくらいだと思います。
普通のコンシューマーゲームで1作買うなら1万円は限定版おまけつきな値段です。メインストーリーへの対価なら十分だと思います。
なのでやはり、普通に遊ぶ範囲でちゃんと勝てるという仕様ではないなと思いました。
ついでに私自身のガウェインとの戦闘状況を詳しく言うと、フレンドのキャラはストーリーでは借りないというスタンスのままイベントゲストキャラ以外をすべて平均70レベルちょいのアーチャーで固めました。これでぎりぎり倒せなかったというところです。
私は大型イベントを一つこなして配布キャラと素材を確保している上に寄り道レベル上げをかなりしている方だと思うので、こんな感想となったわけです。フレンドキャラを借りたら倒せていたかと思います。
さて、ここまでゲームのバランス上の問題点と思ったものを上げてきました。次は問題群のもう一つ、ゲーム上の演出の部分です。
まず明確にしたいのはシナリオの演出ではないということを確認しておいてください。ここで上げる問題は“ゲームという表現上における問題”です。多少ゲームバランスというところにも踏み込みますが、ゲームで表現する上での問題というものがあるのです。
それが何かというと、ガウェインの持つ『祝福』という能力とゲスト参戦キャラのベディヴィエールについてです。
ゲームのシナリオとしてはガウェインが『
これを表現するためにまず手加減をしているガウェインと一回戦い、その強さを見せつけられて途中で一度戦闘が終わります。その後ベディヴィエールが助力してくれることでガウェインのギフトを抑え込み、もう一度戦闘し、なんとか辛勝してその場から逃げ出すという流れです。
この部分ですが、ガウェインの『祝福』は戦闘中にガウェインが常に『祝福』というバフ(強化効果)を受けていることが示されており、ガウェインの状態を調べるとそれがわかるようになっています。そのバフによってこちらの攻撃が通じず、ガウェインが必殺技を定期的に繰り出してくるというシステム上の演出の作りになっています。
ところがベディヴィエールが参戦したあとの戦闘でも、ベディヴィエールがガウェインの『祝福』を押さえているとシナリオ上で明言したにもかかわらずガウェインには祝福を示すアイコンが付いた状態のままです。
実はこの戦闘ではガウェインの祝福は消えていませんが、その効果が最初の戦闘よりもかなり下がっているのです。だから倒せるということなんですが、正直言って分かりづらい。最初のターンでどうしたものかとしばらく思案して、結局様子見に1ターン使用した私です。
これは単純に私がそう判断したのはゲームのせいだという私怨的な指摘ではなくて、本来そのような演出の意図があるならそれがわかるように戦闘中にもアイコンの表示の変化とかイベント入れ込んで台詞で説明するとか、プレイヤーに対する違いのアプローチがあってしかるべきだと思うわけです。
なまじFGOはスタミナを使ってプレイ回数を制限するシステムな上に戦闘を途中で撤退しても消費したスタミナは戻ってこないゲームです。なので明らかにプレイヤーを迷わせてしまう仕様はちょっとどうかと思います。ガウェイン戦だけ特別に戦闘中にガウェインの余裕な台詞が入るとか、そんな無駄な演出をしている場合ではないのです(
そしてもう一つ問題があるのがベディヴィエールの存在です。
彼はゲスト参戦キャラであり、ガウェイン戦のゲストサーヴァントとして選ぶことができます。その上シナリオ上ではガウェインの『祝福』を無効化しないにしても弱体化させているという設定までついてきます。
ところが実のところ、彼をパーティ編成に入れる意味がひとつもないのです。
まず彼はセイバーであり、ガウェインの弱点であるアーチャーではありません。そしてシナリオ上でガウェインを抑え込んでいますが、ゲーム上ではただのノーマルなレベル65のセイバーです。
なので強力なガウェインの前に速攻で殺されてもおかしくないだけのただの案山子だったりします。
むしろフレンドのアーチャーや支援能力を持つキャラなどを本来入れられるはずだったスペースを埋めてしまうので、彼を使うのはマイナス要素しかないわけです。
本来シナリオ上で演出されているなら少なからずゲーム上で彼を使って有利になる意味を作るべきだと思うのですが、それは全くないというのはいかがなものかと思います。
まあゲーム的に最早アホほど強いフレンドキャラを借りるのが当たり前というのはわかるんですが、それでもゲームの演出上あれば嬉しいものであり、現状マイナスでしかないのはどうかと……。
もちろんゲストがマイナスになってはいけないということではないんですが、このシナリオの流れでベディヴィエールがマイナスにしかならないというのはちょっとした矛盾です。
私が「ストーリーではフレンドのキャラを借りない」というプレイスタイルなのは色々と問題に思う原因にはあると思いますが、それでもゲームの演出上に矛盾や不便さが横たわるのは個人的に指摘せざるを得ない箇所だと思います。
とまあ、こんなことがかなり気になってしまった私でした。
一部のキャラと最近のイベントストーリーなどがちょいちょい好きなのでやってますが、6章配信当時にやってたらたぶん投げ出してると思います。このゲーム。
そう思うだけこの『ゲームバランスとゲーム上の演出表現』というのは大事だと思うんですよ……。
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