ぼやき:精神疾患と心理について
今日はピアノでちょっとした本番でした。が、この記録にそこは大事じゃないのでひと言で終わりです。お疲れ自分。
さて精神疾患と心理について。
このふたつは相関があるかもしれないが別物だと思っている。
疾患はあくまで疾患。精神疾患と呼ぶが、器質(気質ではない)によるところもあり、体の疾患と呼べない理由はないと個人的には思っている。あるいは脳の疾患と呼べばいいのか。セロトニンの受容体のことだったり、遺伝的要因がからむ精神疾患は多くある。環境因だけで誰しもがなる精神疾患にしたって、そのとき脳や神経で起こっていることは明確に観測したり薬で変えられたりすると思う。(とは言え専門家じゃないので適当にしゃべっていると断っておきます)
心理はもう少し個人的な、特性とか気質のように思っている。精神疾患の予後を大きく左右する。
どっちにしても一般論はこの記録において大きな意味はない。
とりあえずわたしがこの場で言いたいのは、うつと呼ばれるひとたちがおよそ心理的にはなんの問題も抱えていなかったりして、あっさりとリカバリーしていくさまを見るにつけしんどい思いをしているということについてだ。
「うつ病」、ご存じ気分障害の代表格(個人の主観/いまの診断基準でも通じる認識なのか調べてない)。気分障害というのは精神疾患の診断における大きなカテゴリーで、わたしの疾患(気分循環性障害)もここに含まれている、はず。
うつになる人間はこのご時世だからもうすごく多い。有病率、調べていないがけっこうなものになると思う。予後が悪いひともいれば、医療機関にかかっていないひともいるだろう。
いろんな「うつのひと」がいるなかに、一度きり通過するみたいにうつになるひとたちがいる。例えば仕事でつらい状況になったり、それ以外にもいろんなライフイベントに侵襲されたことでうつになる。
うつ病には診断基準があり、うつ病と診断されるのはけっこうな状態だ。体重や睡眠の顕著な変化だったり、気力の無さやら自殺企図やら、否が応でも寝込んでしまうどうしようもないつらさがあり、その瞬間の大変さはわたしの比ではないと思う(わたしの疾患の診断基準には、うつの診断基準を満たさないという要件がある)。
ただそれでも、治療を受け療養して環境調整して、うつからすっきりと治っていくひとがいる。まさに「こころの風邪」、急性で一過性の疾患として抜け出していく。
わたしはこういうひとがひどく羨ましいというか、妬ましく恨みがましくもある。精神疾患(その代表的でいわばマジョリティ的なもの)の経験者であるという「箔」を得つつ、元の生活に戻っていけるひとたち。ものすごくすっきりしているのだ。うつや統合失調症は精神保健福祉が想定する中心で制度的にも手厚い(かつ、うつは統合失調症より予後が良い/という個人的イメージ)。
そんなひとたちにわたしの苦しみは伝わるまい、という恨みがある。
わたしは制度に歓迎されていると言えないし(ただし概ね拒否されてもいない)、自分でも病態はとらえにくくほんとうに疾患なのか疑わずにいられない。生きていくためのロールがあまりにない。今まさに生活保護の一歩手前だけれど、そこまで至らないと困難が可視化されない。あるいは仮に今どこかの手ごろな求人に引っかかったら、わたしの困難はやはり可視化されなくなる。
わたしの困難は決して「仕事ができないこと」や「気分に波があること」だけにあるわけではない。どちらかというと根幹は、自責や無価値観、社会への不信から脱せられないこと、他者が怖くてたまらないことなどにあると考えている。
そしてここはおそらく心理の問題であるから、たぶんわたしに必要なのはカウンセリングだ。
余談だがわたしのような認知のひとなど掃いて捨てるほどいて、そのひとりであるわたしにカウンセリングが必要だという事実だけでもう吐きそう。(掃くだけにではない……)このくらいの認知のゆがみ程度で適応できない社会というのは、社会の側があまりに病的なのだと思わずにいられない。
表題にほとんど沿ってないけど、まあいいか。
あと心理のアプローチを受けるのは精神科にかかる以上にハードルが高い(時間もお金も必要だし)。この点にも、なんだかなあと思っている。
ともかく、心理がド健全なひとは生きていくうえでものすごい下駄を履いているのだとわたしは思っている。そして逆の人は、素足で砂利道を歩いて日々血を流しながら生きているのだ。
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