三節 這いずる女

 王国軍の兵士――軍服の兵士が広場に集まったネスト・ポーターを取り囲む。

 壇上のネスト管理省長官、ヴェンデリン・フォン・ハルトマン大佐の短い訓示が終わると階層振り分けの抽選が始まった。抽選方法は簡単なものだ。ハルトマン大佐に代わって壇上に上がった兵士が、小箱に入ったクジを引いて、各組が担当する階層を叫ぶ。そのたびに総勢二千名近いネスト・ポーターたちがどよめいた。七つあるネスト荷運び組に振り分けられた作業階層は以下の通りである。

 ネスト地下第一階層担当――ネスト・ポーター・ケナズ組。

 ネスト地下第二階層担当――ネスト・ポーター・アンスール組。

 ネスト地下第三階層担当――ネスト・ポーター・ウルズ組。

 ネスト地下第四階層担当――ネスト・ポーター・スリサズ組。

 ネスト地下第五階層担当――ネスト・ポーター・ライド組。

 ネスト地下第六階層担当――ネスト・ポーター・フェオ組。

 ネスト地下第七階層担当――ネスト・ポーター・ギューフ組。

「――俺たちのウルズ組が作業するのは、ネストの地下三階層になるのか」

 ツクシが呟いた。

「三階層なら、まァ、まずまずってところだなァ」

 ゴロウが顎の髭に手をやった。

「わ、悪くない、浅すぎず深すぎずだ」

 ヤーコフが笑みを浮かべた。

「最初の悪運試しは合格だよ、新入りよ」

 横を向いたままチムールがいった。

「悪くない!」

 モグラが大声を上げた。

「悪くない、の?」

 モグラを横目で見ながら不安そうにユキがいった。

 ネストへ最初に向かうのはギューフ組である。兵士に追い立てられて、二百名余のギューフ組が、ネストの出入口へ向かった。その後をフェオ組、ライド組、スリサズ組、ツクシたちが組み入れられたウルズ組、アンスール組、ケナズ組が続く。最下層に向かう組は、行政員の隊に加えて王国陸軍の精鋭中隊が護衛につく。他の階層に向かう組には、それぞれ管理省から派遣される行政員で構成された小隊がつく。その小隊長――グレゴール・ボルドウ特務少尉が発する怒号でウルズ組も移動を開始した。このボルドウ護衛小隊の編成は、小隊長一名、福隊長一名、銃歩兵が三十名だ。隊員の装備は、ツクシが目にしてきた外の警備兵とほとんど変わらない。武器は前装式の長銃が主力で斧槍を持っているものも数名いる。

「あの下痢グソ野郎がよ、俺たちの組のケツ持ちかよ。これよ、深い階層だったら死んでたよ――」

 チムールがボルドウ小隊長を睨んで唾を吐いた。

「チムール、地下三階層で助かった、お、おれたちはツイてる」

 ヤーコフの声にも怒りの色が混じっていた。

「どうした、チムール、ヤーコフ?」

 ツクシが訊いた。

「ネスト・ポーターの敵はよ、屍鬼やファングだけじゃねえってことだよ、新入りよ」

 横を向いたままチムールが応えた。

「ツクシ、兵隊さんにも当たり外れがあってなァ。まァ、あのボルドウっていう兵隊さんは、ハズレのほうになる」

 ゴロウが冷めた口調でいった。「へえ――」と、ツクシも不評の小隊長を見やった。ボルドウ小隊長は頬が垂れ下がったおちょぼ口の中年男性だ。鎧の首鎧部分で首にまとわりついたついた贅肉が押し上げられている。

 随分と可愛気のねェブル・ドッグだよな――。

 ツクシは口角を歪めた。

「――口を閉じてさっさと歩けえいっ!」

 ボルドウ小隊長の居丈高な号令でウルズ組の列が進む。広場の中央周辺は東西南北にトーチカをびっしり置いた防御陣が築かれており、それらを囲うようにして有刺鉄線が幾重にも張られていた。その中心にネストの出入口がある。ネストの出入口は幅役三十メートル、補強用の支柱で支えられた天井の高さは二十メートルを優に超える赤土の大階段だった。岩盤の壁に導式灯――ツクシは先日までガス灯と勘違いしていた――カンテラ型の導式灯が青白い照明を作っている。

「この照明もなんちゃらとかいう石を使った道具なのか?」

 ツクシが訊くとゴロウが応えた。近年、それまでは特定の鉱山でしか採掘できなかった秘石を、人工的に生成する工業技術が発達しているという。この『人工秘石ファクトリウス・ラピス』を用いた導式具は安価で照明器具や簡単な導式具の動力源として活用されているらしい。

「――ただ、人工秘石は天然の秘石と比べると不安定で、無茶をするとすぐ割れちまうけどな」

 そんなゴロウの説明と一緒に階段を降りると、地下一階層の景観は坑道のそれとほど同様だった。道の両脇に四輪の荷車やリヤカーや四輪荷車が並んでいた。これで物資を輸送するらしい。

「ネスト内部にある道は全部こんなに大きいのか――」

 ツクシが見回すとどうやらそうでもない。大きな坑道にいくつも脇道がある。脇道は導式灯の設置数が少なく薄暗い。脇道の奥に犬がいた。遠目に見ても大きい犬だ。体高――犬の肩甲骨から足のついた地面までの高さが一メートル以上はありそうだった。

「ゴロウ、何だ、あの馬鹿でかい犬は?」

 ツクシが訊いた。

 横を歩いていたゴロウが、

「あァ、ファングだな。あいつらはネストに棲んでる犬だ」

「あれが異形種というやつなのか?」

 ツクシは首を捻った。

 大きいがそれはどう見ても犬にしか見えない生き物である。

「どうなんだろうなァ。並の大きさじゃねえが、犬は犬だから野犬なんだろうなァ。でも、ツクシ、気をつけろよ。あいつらは群れでネスト・ポーターの輸送隊列を襲ってくる。はぐれた奴を狙ってな。たいてい、こっちの人数が多いときは遠巻きに眺めているだけだ。犬ってのはズル賢い生き物なんだよなァ――」

 ゴロウの話を聞いている限りファングは野犬と大差がないようだ。

 ファングに興味をなくしたツクシが前を向いて、

「あの犬、駆除しないのか?」

 ゴロウが歩みを止めて、

「襲ってくりゃ、もちろん、ぶっ殺すぜ。殺しても、なかなか数が減らねェんだよなァ。一度、王国軍が毒餌を撒いたけど効果はなかった。あいつら、どこで増えてんだかなァ?」

「へえ――」

 頷いたツクシも歩みを止めた。前に続く列全体が止まっている。前で詰まっているような止まり方だった。

「まァ、何しろだ。ネストは広すぎる。導式灯の明かりが届かねえ場所では何が起こってるか、たぶん、管理省の方でも把握しきれてねえよ。それとこれは覚えておけ、ファングは病気を持ってる。噛まれたらすぐに治療が必要だ」

 ゴロウがいった。

「狂犬病か?」

 ツクシは前の方を眺めていた。

 巨大な鉄槌が打ち下ろされるような爆音が反響して聞こえてくる。

 目を丸くしたゴロウが、

「あァ、倭国のニホンじゃあ犬の病気をそういうのかァ――狂った犬の病。これはわかりやすい名前だな。野良犬が持ってる一番ヤバイ病気を、タラリオン王国こっちでは『ディゲレリオール・ウルプス感染症』っていうんだ。発症したら水を怖がって苦しんで死ぬ感染症だよなァ。あれは発症する前に対処しないと不治の病になる」

「ああ、それは間違いなく狂犬病だ」

 ツクシが頷いた。

「その他にもファングは厄介な病気や毒を持っているぜ。ま、布教師にかかってすぐに治療をすりゃあ助かる。俺ァ、ネストで罹患する大抵の病気のワクチンを常備しているからな。これが俺の仕事だ。もちろん、金は殺してでも取る。ビタ一文負けねえ。それが俺の仕事の流儀だ。あァ、料金表もあるぞ、ツクシ、見ておくか?」

 ゴロウが懐から紙切れ――料金表らしきものを取りだしたところでまた列が動いた。

 ツクシはゴロウの料金表には目を向けずに、

「ゴロウが医者だってのは嘘じゃなかったんだな」

「だからよォ、何度もいうがな、ツクシ。俺ァ布教師だってえの。そのイシャってやつじゃあ――」

「――ゴッガァン、ギシャァアッン!」

 会話は爆音に遮られて、ツクシの後ろにいたユキが、「はう!」と、呻いた。

 ツクシが振り返って、

「ユキ、どうした。荷が重いか?」

「イヤな音――」

 ユキは身を縮めている。確かに、先ほどから響いているのは大質量の金属が擦れ合う耳障りな騒音だった。

 振り返ったゴロウが背を丸めて、

「ああよォ、ユキ。おめェはやっぱり帰った方がいいんじゃあねえかなァ――」

「ゴロウ、しつこい!」

 ユキがゴロウを睨んだ。

 真っ黒に汚れた顔のなかで二つの瞳が爛々と燃えている。

「オイラにできるんだからユキにだってできるよう。ゴロウ、帰れとかいうなよう!」

 ユキの横のモグラも援護する。

「あァなァ、モグラの馬力は大人だけどよォ。背丈も横幅もあるしなァ。だがなァ、ユキみたいなチビ助じゃ背嚢を背負うのだけだって辛いだろ。年齢だってモグラより――」

「うっさい、黙れ、モジャモジャ!」

「ユキをチビ助とかいうなよう!」

 子供二人に喧々と吠えられると、ゴロウが益々困った顔になった。泣き出しそうである。ツクシは口角を歪めた。ヤーコフも目を細めている。チムールは横目でそれを眺めながら顔を赤くしていた。これは笑いを堪えているようだ。


 §


 ギシャァアッ――鋼鉄の絶叫と一緒に駆け上がってきた。

 ゴッ、ガァンッ――大質量の金属塊が衝突する音を響かせて、それがツクシの目の前に止まると伸縮扉の奥から火花が散った。響き渡っていた爆音は導式エレベーターの起動音だ。顔を歪めたツクシの前で、近くにいた兵員がエレベーターの伸縮扉を開けて、「さっさと入れ」と告げた。ネスト・ポーターたちがエレベーターの箱へのろのろ乗り込んだ。

「何だこの乱暴そうな乗り物は?」

 箱へ入ったツクシが訊くと、

「この導式エレベーターは一度に二百の人員を輸送できる、ということになっているらしいぜェ――」

 ゴロウから堅い声で返事があった。軽量化のためなのだろうか。エレベーターの箱の床上と床下は網状の金属板が使われていた。足元を見ると奈落の底へ繋がっているようにしか思えない。兵員もネスト・ポーターも、自分が持つ槍類の穂先につけたカバーを念入りに確認している。

 ツクシはイヤな予感を覚えつつ、

「ゴロウ、このエレベーターってのは、ひとが乗って大丈夫なものなのかよ?」

「ツクシ、もう喋るな、舌を噛むからよォ――」

 ゴロウの横顔に緊張感が漂っていた。ヤーコフもチムールも真剣な表情だ。ユキは明らかに怯えている。モグラは楽しそうにしていた。

 ツクシは舌打ちをして諦めた。

 エレベーターの箱の四隅にある駆動装置――人工秘石を使った動力源が、「フォォォォォッォオン――」そんな起動音を鳴らして、箱の天井から吊るされた導式灯が青白い色から警告を示す赤色へ変わった直後、導式エレベーターは鋼鉄の絶叫を上げながら、ネスト地下二階層へ落下した。何人かの男の悲鳴と一緒に、ユキの甲高い悲鳴が聞こえる。

 上へ体重が持っていかれるなか、ツクシは歯を食いしばる――。


 §


 地下二階層だ。

 導式エレベーターの移動で怪我人が出た。怪我の内容は打ち身だの捻挫だのムチウチだのだ。幸いツクシ一行は怪我人が出なかった。エレベーター前は、通路が伸縮扉で区切らて、壁際に軍の天幕が並んでいた。そこには三十名前後の兵士がいる。

「ネスト内部にある各導式エレベーターの前には、エレベーターを管理する王国軍の施設があるんだ。これを『エレベーター・キャンプ』っていう。夜になると、ネスト・ポーターもエレベーター・キャンプで休憩するんだぜ」

 ゴロウがツクシに教えた。この施設の目的は、一時的に保管される物資とエレベーターそのものの警備が目的だとのこと。

 すぐウルズ組は下りエレベーターへ向かって移動を開始した。

 ネスト地下二階層の景観は地下一階層と変化がない。やはり赤土の地面に岩盤の壁と、その壁に導式灯が並んでいる。導式エレベーターを経由したので、進む列の人数は減っていた。それでも、ボルドウ警備小隊とウルズ組、それにネスト・ポーターの補佐役合わせて二百名を超える大行列だ。

 この大人数で歩いても大坑道は不気味だった。脇道からファングの唸り声が聞こえる。それが突然、ギャインッと悲鳴をあげて沈黙する。続いてまた吼え声と唸り声が聞こえる。すべて闇の奥から聞こえるものだ。そこで何が起こっているのかわからない。そこで何が起こっているのかを確認をしようとするものもいなかった。ネスト・ポーターの列は口数が少なくなった。足音だけが大坑道に響く。ツクシはウルズ組の最後尾付近を歩いていた。一緒にいる男たちも同様だった。みんな、それとなく、幼いユキを気遣って歩をゆるめていた。気難しいチムールもこの件に関しては何もいわない。

 ツクシは唇を結んで歩くユキを見やりながら、

「ゴロウ、次のエレベーターまで、どのくらい歩くんだ?」

「あァ、地下第二階層は二時間半くらい歩く。俺たちは次のエレベーターを使ったところで昼メシだろうなァ。前の組はもう一歩先へ進むだろ。ツクシ、メシの時間は不安定だ。エレベーター・キャンプの外で一息いれるのは危険だからな。理由はいわなくてもわかるだろ?」

「ああ、犬か。確かにあれだけ大きいと危険だよな――」

 ツクシが頷いた。

「いや、犬だけじゃあ――」

 ゴロウが何かいおうところ、列の前のほうで「うわあっ!」と、悲鳴が上がった。ネスト・ポーターの列が崩れている。

 脇道からよたよたとひと影が出現した。

「うっ、撃て、撃――い、いや一匹か。しょ、小隊、二列に隊列を組んで銃構えだ!」

 こう喚いたのはボルドウ小隊長である。指示を受けたボルドウ輸送警備小隊がバタバタと横一列に隊列を作って銃を構えた。ネスト・ポーターたちは壁際に寄って被弾しないよう身を屈めている。

「ツクシ! 早くこっちへ――ああ、もうここにいたかァ――」

 壁際に走ったゴロウがツクシを見やった。ユキの手を引いたツクシはゴロウの横で身を屈めている。ヤーコフ、チムール、モグラも壁際に身を寄せて体勢を低くした。全員、慣れた様子だ。

 全員の安全を確認したツクシが脇道へ目を向けて、

「――何だあれは?」

 脇道から出てきたひと影は銃口を向けられても無反応だった。

 ツクシの鼻先が動く。

 波止場に打ち上げられて死んだ魚が小山になったような悪臭――。

 出現した女のようなモノが臭いの元だ。モノである。不自然な角度に首を傾けたその女は、まず動きがギクシャクとして異様だった。それに青黒い肌の所々が剥がれて、その内側の黒ずんだ肉が見えている。長い黒髪が乱れて顔に貼りつき、貼りつきた黒髪の間から見える眼球は濁って白目でしかない。頬の肉が剥げ落ちて、口を閉じていても黄色い歯並びが外から見えた。女だったモノは口を開けずに呻いた。すると、頬から覗いた歯と歯の間から黒い血膿が漏れ落ちる。

 大坑道は静まり返っている――。

「ゴロウ、あれはゾンビってやつなのか。おうおう、ひどい臭いだな――」

 鼻が利くツクシは顔を歪めた。

「うん、すごく、臭い――」

 ツクシに身体を寄せたユキも同じように顔をしかめている。

 臭いが気になるなら、ちゃんと風呂に入れよなあ――。

 ツクシはユキの真っ黒な顔を横目で眺めた。

「あァ、あれは屍鬼だぜ。いやはや、よく腐っていやがるなァ。しかし、ツクシは珍しい言葉を知っているな。南方では屍鬼のことをゾンビというらしいが、倭国でもそう呼ぶのか?」

 ゴロウは屍鬼を見慣れているのか鼻が悪いのか平然としている。

「屍鬼一匹でビクつきやがってよ、あのゲリグソ野郎がよ。あのまま撃ったらよ、ネスト・ポーターどもに弾が当たっていたよ!」

 チムールが苛立った。

「ああ、チムール。あれだけ腐っていれば、な、長物で叩くだけで十分だ」

 ヤーコフが頷いた。

「一匹だけだ、良かった!」

 モグラが嬉しそうにいった直後である。

 ボルドウ小隊長が吼えた。

「――撃て、撃てェえ!」

 シュパン、シュパン、と並んだ銃が発砲音が鳴らした。硝煙で視界がけぶる。屍鬼女の服が被弾した箇所の血肉と一緒にパッと弾けた。的を外れた弾丸は兆弾になって跳ね回り、壁際に避難したネスト・ポーターから悲鳴が上った。ツクシの近くに着弾した弾が壁を削り取る。

「きゃあ!」

「ひいいっ!」

 ユキとモグラが悲鳴を上げた。

 そのユキを庇いながら、

「あの、クソ馬鹿が!」

 ツクシはボルドウ小隊長を睨みつけている。

「やっぱりだよ、ポーターを避難させる前に撃ちやがったよ、あのクソ野郎よ!」

 チムールの顔が真っ赤だ。

「は、跳ねた弾に当たって、死ね、ボルドウめ!」

 普段は温厚なヤーコフも毒づいた。

「わかったか、ツクシ。あれがハズレの兵隊さんだ」

 モグラの頭を手で押さえつけていたゴロウは冷めた表情と冷めた声だった。ネスト・ポーターの非難を一身に浴びているそのボルドウ小隊長は屍鬼女を凝視していた。銃弾に倒れた屍鬼女は這って前へ進もうとしている。ひとの足で硬く踏みならされた地面へ爪を突き立てると、その爪が糸を引いて剥がれ落ちた。無造作に歩み寄った若い兵士が、地を這っていた屍鬼の女の頭へ斧槍の刃先を叩きつけると、屍鬼女は這うこともやめた。

「おーし、ウルズ組は移動再開! おら、お前ら、さっさと歩けやあ――!」

 ボルドウ小隊長の居丈高な号令でウルズ組は移動を再開した。

 幸い、流れ弾に当たったものはいなかった。

 腐った女の死体を見やりながら、

「ゴロウ、あの死体はどうするんだ?」

 ツクシが訊いた。

「犬が食う」

 ゴロウが応えた。

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