最初の戦い

戦意向上パーティから一月がたった

本格的な戦争が始まる。


すでに戦場にいる。

互いに準備をしつくした。


もっとも・・・


「コールセナ大尉が討たれた。」


チュートリアルのお兄さんが敵に負けて戦死・・・

どうやらこの運命は変えられないようだ。


「みんな落ち着いて、退却するなら殿が必要だろう。

 我らがなる。」


「リック殿・・・分かった貴殿にお任せしよう。」


しかし、どうしたものかね、

元のゲームだと、本来の主人公が飛び出して

敵将を討ち取り、最初の手柄になるのだが


・・・あれ、敵が退いていく?


本来の主人公が活躍した?


「どうやら、敵将コーガが兵士を退かせたようです。」


主人公が負けたな・・・


「コールセナ大尉の亡骸、ほかの亡骸を回収して我らも撤退するぞ。」


「はっ。」


ストールはミルトアに対し手痛い敗北を喫した。

先に指揮官討たれたし、この展開は変えられないか・・・



先の戦いが終わり、俺は傭兵の名簿を見ていた


本来の主人公はどこにいるんだ?

まさかさっきの戦いで戦死してしまったんじゃないのか。

ゲームシステム上、それは絶対にあり得ない気がする。

主人公特権と言うべきなのか、完全に殺意しか感じない敵キャラにすら

とどめを刺されないのだ、シナリオを読んでいれば納得の理由で


シンシアとの関係を断ち切り

出会う機会が減ったとはいえ・・・


そろそろ奴と出会っても良い、頃なのだが

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る