戦意向上パーティー

このストール王国は隣国ミルトアと戦争中だ

この戦いの中、プレイヤーは傭兵として参加して

その課程で彼女をゲットするのが目的だったはず。


・・・この体もなれた

アース兄と二人で戦意向上パーティーに王宮へ向かう。


普通に食い物もあるし

適当に食ってればそのうち終わるでしょう。


「利権を求めその要求が通らないと・・・。」


「僕は弟二人に剣技では劣るけど、その分・・・」


「向こうは先にネーデルに手を出したと聴く

 ここは守りを固めて・・・」


「ミルトアはルクンドウスと契約したと聴く

 むしろ・・・。」


兄貴を含む、高官たちがこの戦争の意義を説き

戦意を向上させる・・・が、一般兵クラスの

招待客はあまり聞いてない。


まあそんな感じだろう。


ゲーム的には守ってれば勝てる設定だし

内陸国で海に面しておらず海洋貿易の恩恵を求め

攻め込んでくる「ミルトア」

そして我が国「ストール」は貿易利権を無駄遣いしてるように

外国勢力から見られている・・・らしい。


「ミルトア」は強力な傭兵騎士団「ルクンドウス」と契約

 向こうから攻めてくるのは時間の問題だろう。


それと対抗するようにストール側も傭兵を雇う。

 その中に、本来の主人公が混ざっていた。


それが本来のこのゲームのストーリー

・・・もぐもぐ・・・うまいなこれ



「リック殿、久しぶりですね。」


俺に声をかけてくる人物が居た?

誰・・・!


「姫様・・・」


マースェ・ストール

「彼女もまたこのゲームのヒロイン

 この国の王女様。」


ちなみにゲーム的にはリックとマースェは会話がないはずである。

シンシア嬢だけ盲信的に縛ろうとした結果

ゲームでも見た失態を犯し

自業自得とはいえ、流石に同情する目に遭う


僕はそんな失態は犯したくない。


とはいえ・・・

彼女を僕が攻略すると言うことは・・・


「やはり、あなたも私のことを、ダドリーの中古だと思っているのですね。」


「へ?いえ・・・そんなことは・・・ないです。」


「でも、私の王配になる話を蹴ったと言うじゃないですか。」


「いえ、姫様はいいんですか?俺なんかで・・・」


「あまり、好きじゃないけど、これも国のためです。」


「ですよねー」


「怒らないんですか?」


「いちいち怒ってられません。 

 第一候補はランド兄だって聞いてるし

 ほかにも候補居たの?」


「オネストアの第三王子のハサム殿を

 グコル家の人達は押してるわ。」


プレイヤージャーナルで友好関係に会った人か

実際にゲームに出ることはないから詳しくは不明


「でもあの人はだめ、当人同士は仲良しでも

 いろいろ問題があって。」


特にあったか?プレイヤーが見たら怒るだろうが?


ちなみにアース兄はすでに結婚済み

ランド兄はネーデルの向こうで彼女がいるらしい。


「少なくともミルトアとの戦争が終わるまでは答えが出せないわ。」


「ですよね・・・」


そしてパーティも終わる。







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る