来客
「リック殿はシンシア嬢を拒んだか。
では、私の話を持ち込んでもかまわないね?」
「トライ殿・・・本気ですか?
弟がマースェ王女の王配になるなんて?
ダドリー殿が知ったら・・・。」
「アース殿、我が孫ダドリーはすでに行方をくらまし
すでに死んだものと思っている、
たとえ生きて帰ってきたとしても
家の敷居はまたがせない。」
・・・
なんかすごいことになってるような
「ようやくきてくれたかね
リック君。」
トライエキサ・ハイドラー
「王に次ぐ立場を持つハイドラー家現当主
若く見えるが、会話通り、孫のいる年齢。」
アース・アベルトン
「アベルトン家の長男である、俺の兄貴
父はすでに死んでるため彼が当主。」
「アース殿はこの話を反対のようで
ロバート殿の息女であるシンシア嬢との見合いを優先したようだが
リック君、君さえこの話を受けてくれるなら・・・」
「少々話が旨すぎません?」
「なに、外交上のカードを封じる布石になってほしいだけだ
君に足りない部分はちゃんと補ってあげるから。」
「姫様は僕のことを嫌っていたはずですが。」
「・・・今度の戦慰問パーティーで詳しく話し合おう
そこで姫様を加えて・・・じっくりと。」
そういってトライ殿は帰って行った。
「本当の候補はランドの方らしいけどな。」
「ですよね。」
(内心傷ついてる)
ランド・アベルトン
「アベルトン家の次男・留学先のネーデルでの
学業はすでに修了しているものの、向こうで交易船を任されている。
しばらく戻ってこれそうにない。」
「ただ、このままだと本当におまえが王配になるぞ。
僕はもう少し候補を探すべきだと主張しているが。」
「そうも言ってられない・・・か?」
「ああ、陛下はまだ元気だが早めにマースェ王女に王位を譲る予定
より若い考えにこの国を委ねるつもりらしい。」
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