ビバサンバ!クラブ活動
筆者は、本書での主張や動画配信の内容に関して『クラブ活動』と表現している。実はこれ、非常に大事なこと。
これまでの宗教・そして気合の入ったスピリチュアルは、部活というよりは「校則」の域にまで達しているものが多かった。生徒手帳に書いてあるやつね。
つまり、すべての生徒にとって、守るべき「義務」であり、誰にとってもそうすることが「正しい」という性格のものだ。決して好き好きなどではあり得ないし、気分によって守ったり守らなかったりするものではない。
それどころか、書いてある校則通りにしないことによって罰則もこうむる。これを「天罰」とか「不幸」と呼ぶ。
でも、それだと窮屈すぎる。
校則であるからには、それは物差しである。校則にのっとって「守れているか」「守れていないか」が明らかとされるから。
私は、一切のジャッジ(いいか悪いかの判断)が要らないと言っているのではない。それはケースに応じて必要だが、自他を苦しめる結果となる使い方に疑問があるだけだ。
特に、宗教や精神世界という分野においては「罪」という文化から「自分を罰する、償う、義務を果たす」という側面が強くあったりするため、そういう「校則」に自ら望んで身を投じる場合も少なくない。
私は、ここで自分の主張している内容を真理だと言うことはない。
あくまでも『部活』と称するのは、自他共の幸せのためである。いくらあなたという限定的キャラにとって良いことでも、他のキャラにとっても合うことかどうか分からない。むしろ、合わないことの方が多い。
あなたがムチャクチャ感動したTVドラマがあるとして、それを全話分何十枚もDVDを焼いて、出会う人出会う人に配りまくるようなものである。もちろん、喜ぶ人もあろうが押しつけられて迷惑に思う人もいる。
でも、何かの宗教にハマったのと同じモードのその人は、他人が嫌がるとか迷惑だということに思い至ることができない。自分にとってものすごく良いものは他人にも良いはずだ、という理屈が強固にあり、ある意味の「無敵状態」である。
もちろん、筆者自身が本当かどうか自信がない内容、あるいは確信犯的ウソ(詐欺とも言う)を言っていたら、こんなに皆さんに対して失礼なことはない。
少なくともここでは、私自身が本気で思えていることをお伝えはしている。でも、一人ひとりは自分が主人公であり、その人が中心である「宇宙」を開いて生きている。だから、その宇宙にはそこ独自の選択した「校則」がある。
学校によっても校則が異なるように、筆者の宇宙ではOKでも、他では違うことも大いにあるということを認めているだけ。つまりは「選択の問題」であるわけだ。
だから私は「一人でも多くの人に知ってもらうために」という文言を掲げて、PV数を獲得するために宣伝に精を出す、という行為はしない。無理に広まらなくていいとさえ思っている。
私は、自分の意見がメジャーではないことをわきまえている。どうやっても、ここ賢者テラ倶楽部が「野球部」や「サッカー部」などの花形になることはない。
どちらかというと 「落語研究会(落研)」「漫画研究会(漫研)」「特撮ヒーロー同好会」と同じと思ってもらったらいい。これらの共通点は——
●大勢は殺到しなけいけれど、かならず大勢の中に少しは需要がある。そういうタイプの人はいる。寄ってくる人は多くはないが、消え去ることはない部活。
ハンドボール部、というのがあるとする。
それは、全校生徒が義務として入部しないといけない、絶対のものではない。入りたい人だけが入ればよい。
バスケ部と似ているから、そんな変なのやらなくてもバスケでいいじゃん、と合理的に考える人もいるだろう。だって、バスケのほうが世間的認知度も高いし重要度ランキングも高いだろうから。ハンドボールのトップより、バスケのトップの方がかっこいい感じだろう。
でも、ハンドボールとバスケは同じじゃねぇ! おらぁ命がけでハンドボールが好きだぁ! って人もやっぱりいるのである。
●メジャーかどうかなんて二の次。
たとえマイナーでも、私はあえてそれをしたい! 選択したい!
これぞ、部活動である。
筆者もそう。私の言うことなど、全世界の人が耳を傾ける必要も義務もどこにもない。むしろ「よく来ようと思ったね! 何て物好きな」とさえ思うかもしれない。
でも、私は私のワールドに関して、自己表現したいのだ。そして、その「自己表現」をした結果、どうなっても構わない。受け入れられたらそれは結構なことだし、無視されても批判されても、それはそれ。
好きだからやっているだけ。頑張れば思いは通じる! とか夢はかなう! とかいう発想はこれっぽっちもない。このマニアな部活は私と、酔狂な読者やファンのためのもの。(ううむ、『ヒロシです……』なみに自虐的だな)
だから私は、これからも楽しい部活動を続けたいのである。
決して、メジャーにならなくていい。だって、落研だからね。ワンゲル部だからね!
でも、やっぱりお仲間はいる。シナリオが共通する部分のある人がいる。
その人たちと、面白可笑しく楽しくやれて、人としてのそこそこ快適な文化的生活さえできたら、それ以上多くは望まない。(もちろん、くれるって言うんならもらう)
私はこれからも、楽しく踊り続けたいのだ。
ビバサンバ! 賢者テラサ~ン~バ~
オレィ!
……やっぱり、マツケンと言えばもう松平健というより松山ケンイチなのだろうか。
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