等式破壊の生き方
私たちは、気が付いたら『等式の生き方』をしている。
●今こうだから=この後こうなる
●今の現状はこう=のちの展開はこの範囲内でしか起こらない
今貧乏。今、こんな生活でこんな人間関係。奇跡でも起こらない限り、一生この調子だろう。(その奇跡が起こるとも思っていない)
今の自分の能力・実力・他人からの評価はこう。だから、高望みしないで身の程を知ろう。
こんな苦しい事件があった。だから、しばらく私は幸せになんかならない。
こんな大失敗を犯してしまった。私には、もうチャンスは訪れないだろう。
数式の、右の項と左の項が釣り合っている発想しかできなくなっている。
こういった発想、つまり今という現実的状況をベースとして地に足の着いた堅実な考えに基づいてスマートに動いていこう(できるだけ無様な失敗をせず、恥ずかしくないように生きていこう)という方針が「良いこと」「模範的」とされてきた歴史が長かった。
皆、時代の流れの惰性で、親や社会から教わったその情報処理方式で生きている。特に疑問ももたず。ゼンゼンワクワクしない発想なのに、「正しいから」「そう教わったから」好きでなくても頑張ってでもそのように考えようとしてしまう。
「=」(イコール)は、等式に使う。左側と右側が釣り合うことを示す。
私は、人生において「≠」(ノットイコール)で発想した方がいいと思う。
●今貧乏 ≠ だけどいつ何時変わるか分からない。明日金持ちになってもいい。
●現状こうだけど ≠ 奇跡が起こっていい。
●こういう現実があって今苦しい ≠ けど幸せになっていい。
●こんな悲しい事件があった ≠ けど楽しい展開が割合早めに来てもいい。
●こんな大失敗をした ≠ けど早く立ち直って、比較的早めに次のチャンスが来てもいい。
私たちは、どうしても倫理的に、合理的に物事を判断しようとする。それはそれで、悪いことではない。でもずっとそうやっていると、本当にその判断の範囲内でしか物事が推移しない。
もちろん宇宙は無限の可能性を秘めた場所なので、どんな状況でも(あなたの意識状態に関係なく)奇跡が起こる時は起こる。
しかし、やはり人生の主人公であるあなたがある認識に囚われている限り、世界もあなたに従う。それが反映した結果が高確率で実現する。
皮肉にも、頑張って常識的であろうとしているあなたの発想に添うように、宇宙は親切心から奇跡を起こさず(あなたをヘンにびっくりさせては失礼だし、何より指示されていないことをやったらご主人様にしかられる)、あなたの望み通りに動いている。
もちろん、上記に挙げた≠のいくつかの例は、無理やり(脅迫的に)やろうとしなくていい。完璧にその意識にならねば! と義務的に頑張ることに意味がない。
強く念じるなど愚の骨頂。軽く、「そうなってもいいよな」程度に思ってもらえればいい。「やっぱ無理だよな」と直後に思っても気に病むな。要は、≠を思い浮かべる機会をもつことに意義があるのだ。まったく考えないよりははるかにいい。
●等式なんか、壊しちゃえ!
どんな状況から幸せになってもいいじゃないか。
どんな現状から、成功したっていいじゃないか。
現状からは説明のつかない奇跡が起こって、なぜ悪い?
等式でくくれることばかりの世界なんて、どこが面白い?
くくれるのは、ククレカレーだけでいい!
この世界はゲーム世界なので、宇宙の主人公たるあなたが意識において何か明確にイメージしたり願ったりしても、インスタントにそれが実相化しないように仕掛けがほどこしてある。加えて、他者の意思決定や行動の結果による力学的干渉があるので、あなたのホンネ通りが完璧に反映しないことも多い。
だから、短気な私たちは「こんなに意識しているのに、現実が動かない!」とすぐに嫌気がさしたり、もうダメなんじゃないかと勝手に決めたりする。先が読めないという設定に進んでしてしまったんだから、仕方がない。
予知能力なんてものが基本的にはないゲームキャラが不安から手を出してしまう麻薬が、「現状をベースとした未来シュミレーション」である。
確かに、それで一時の安心は得られる。でもそれは、超現実的な範囲にあなたの意識を閉じ込める、という犠牲を支払った上での安心である。あなたは実は、ゼンゼン得をしてない。
●先が見えない不安を、逆手に取ろう。
同じ先が見えないなら、悪い方に想像せず、良い方に想像しよう。
どっちもタダだ。同じやるなら、どっちがいい?
地に足の着いた発想? そんなもん、ある一面の見方でしかない。決して常識的観測だけが真実ではない。
今、泣いていても。
明日笑えるなんて思えない時でも、今無理に笑わなくてもいいから。
明日奇跡的に笑えるかもしれない、とちょっと意識するだけでいい。
そういう展開が起こるのも、何でもありの世界なんだから。
ノットイコールが成り立つことを許可すれば、奇跡も起こりやすくなる。
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