死後の世界は20の世界?

 タイトルは、冗談である。

 皆さんの気を引くためである。ウケ狙いである。(何て潔い!)



 でも、死後の世界、いわゆる『霊界』を話題にしているのは本当である。

 ではまた、例によって結論から言ってしまおう。

 死後どうなるとかそんなことは……



●どうでもいいと思います。



 ( ̄□ ̄;)



 (-_\)(/_-)三( ゚Д゚)



 ああ、言ってしまった……

 では、ここからはお楽しみ。

 なぜ、どうでもいいのか述べることにする。



 例えばの話。

 あなたが友人とUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に遊びに来ているとする。でも、あなたは次に行くことにしている東京ディズニーランドの方を楽しみにしている。

 アトラクションに乗っている時も、あなたは心ここにあらず。待ち時間も、USJじゃなくディズニーランドのガイド本を見てにんまりしているとする。

 したらば、一緒に来ているあなたの友人はどう思うだろうか。

 せっかく今USJにいるのだから、これ楽しめばいいのに!

 今を楽しまないで先のことに意識を向けるあなたは、せっかく皆で楽しもうとしている空気を乱す『KY』のように思われるだろう。

 一緒にいる友達も、興ざめである。

 そういう話をすれば、分かりよいだろうか。



 まだ体験もしてない死後の世界に思いを馳せ、何かそこへ行くための努力とかいう観点でこの世で対策を練るなら——

 あなた、何のためにこの物理次元に来たの? ということだ。

 この世界を楽しむために、あなたは来たはずだ。

 あなたの人間としての頭が認識していなくとも、あなたの正体である『超意識』はそのつもりのはずだ。

 なのに、この世を楽しむどころか、自分が来るべき世で「救われる」ためとか、高位の次元に行けるようにとか、霊界での高い地位につけるようにとか。

 そんなことのために宗教的修行をしたり、(心からではなくそれを目的として)善行を積んだり、世俗的なものをイヤイヤしたり、自分と同じような生き方ができない者を見下げたり——。

 そういう人は、プリキュアのキュアブラックにこう言ってもらおう。



●とっととおうちへ帰りなさい!

 


 ……ウソ。

 ちょっと厳しく言い過ぎたかな?

 でも、そういう人はそういうドラマを演じたくて演じているのだから、それはそれでOKだ。この書での主張は、「すべての物事の価値は中立」というものだから。

 人が何をしようが、別にかまわない。

 その行為が高尚だとか程度が低いとか、これは正しいとかこれは間違いとか、そんなものは人間の脳内だけで通用する、実にローカルな考えである。



 よく、霊界の話を聞く。

 死んだら、まずこういう体験をする。

 そして、その人の思想・信条や生前の行いに応じて、これこれこういうところに連れて行かれる。

 自己ちゅーだったのや愛に生きなかったのはこういう低い所。

 特に良いことも特に悪いこともしなかったフツーの人は真ん中の真っ白な所。

 愛に生き、高い意識で生きた人は、光に満ちた天界。

 そこにも様々な階層があって……

 そして、すでにアセンションしたマスターや天使たちがいて……



 確かに、それらは正しいかもしれない。

 しかし、私の言う意味は——



●それを信じるあなたにとって正しい

 


 ……という、そういう意味での正しさでしかない。

 皆さん、心して聞いてほしい。

 宇宙は、本当に自由な所だ。

 懐が深すぎるのだ。

 だから、私たち神(人は皆そうだ)が願ったとおりに展開するのだ。

 


●だから、すべての宗教は正しい。

 すべてのスピリチュアルな教えは正しい。

 どのスピリチュアルの先生の言うことも正しい。

 無神論も、唯物論も正しい。

 ただし、そこには条件がつく。

 それを信じていて、あなたが楽しければ、という。



 逆もまた、真なり。

 すべての宗教は正しくない。

 ひとつも間違ったことを言っていないスピリチュアルの指導者はいない。

 無神論も、唯物論も間違い。

 ただし、そこにも条件がつく。

 それを他者に押し付けようとした場合、という。

 何かを熱狂的に信じていて、これこそ一番! と思っている人には水をぶっかけるようで悪いが——

 


●何を信じるかは、趣味の領域である!

 


 もし、自分が今信じている内容、理解している特別な情報が絶対だと思っていて、それを他者にも広めなければ、と必死になっている人がいたら、あなたは覚醒からはほど遠い。

 また、こう言われてカチンときて、文句のひとつでも言ってやろうかという気になるお方。赤信号ですぞ。カチンとくるならまだまだです!

 それがダメだ、と言っているのではない。行為に関係なくすべての人の価値は同じ、『最高』なのだから。

 ただ、価値が同じだと知ってもなお 「私は目覚めた者として、人を助ける役目を果たしたい!」 というなら話は別だ。

 難しい仕事に携わるには、資格(ライセンス)が必要なように、覚者にもライセンスがいる。

 他者が何か言ったことで心の平安をかき乱され、何か反撃したくなったら、書類選考の時点で落ちていると思ってよい。



 でも、カチンときて怒るのはまだマシだ。

 中には、こういう人種もいる。

 こんなことを言う分かっていない可哀想な筆者を哀れんで、「あなたもいつか気付きますように」と丁寧にお祈りされる方。

 これはキリスト教系の方に多い発想なのだが——

 症状としては、かなり末期的である。

 


●言ってしまおう。

 あなたは、宇宙の中心。神だ。

 あなたは、この三次元宇宙を創造しているだけではない。

 死後の世界・霊界の領域をも創造しているのである。

 


 だから、色んな人が色んなことを言うのである。

 死後の世界に関して、食い違った情報が溢れているのはそのためである。

 皆、実は正しいのである。

 その人が、そういう死後の世界を信念に基づいて創造したのだから。

 ゆえに、すべての人に共通のことを言い当てた「霊界の説明」など、ひとつもない。他者にその人の宇宙を押し付けることは、百害あって一利なし。

 


 霊界がこうなっている! という情報を知って、鬼の首をとったように喜んで、この次元で何かの修練を積み、それを世に広めようとか、無理にせんでよろしい。

 ただし、(義務感や虚栄心からではなく)どうしても世間に情報を発信したい、これが自分の生きがいだと感じる限りにおいては、どんどんやればいいと思う。

 ただ、ベストな姿勢としては、ある程度の発信にとどめておいて、それで興味をもって食いついてきた人、助けを求めてやってきた人だけを対象にするのがいい。 間違っても、その辺の人を捕まえて「これを信じませんか?」とやらないでほしい。

 あなたは気付いていないかもしれないが、そのような行為は 「相手を救われないといけない情けない人」にあなたが創造している、ということに他ならない。

 もっと、他人を信頼しようよ。相手は 「神」なんだから。自分で何とかします、って。



 ヒーラーさんも、お客が増えて喜んではいけない。

 自分の仕事がなくなることを目標にしていないヒーラーさん、占い師のたぐいは、先細りする。

 お医者は、患者がいなくなると困るから、深層意識で病人を作り出している。

 警察も、ホンネで社会悪を根絶しようと思っていない。だから、犯罪者を自ら創造し捕まえる、という独り相撲を取っている。

 自分の仕事がなくなってもいい、と腹をくくっているヒーラーさん、占い師こそ本物だ。

 長くなったので、そろそろ結論にいこう。



 宇宙は懐が深い、本当に自由な場所なので、この物理世界だけでなく死後の世界の領域にまで、信念による創造が可能になっている。

 物理次元にいる時に人は盲目で、死んだらすべてが分かって後悔するとかない。

 何かの説明が霊界の実相を言い当てていて、皆さんそれを意識して今を生きましょうとか、寝言である。



 人は神だ。

 それぞれが、喜びやワクワク感に基づいて宇宙を創造している。

 まさに、十人十色。

 それを、こちらが正しいですと統一しようとする時、それは他人の宇宙を認めないという、大変失礼な行為である。

 相手が困っていて、助けを求めてくるなら、手を差し伸べたらよい。

 そうでないなら、だまっていなさい。

 ただ、喜びによって生きることだけをしていなさい——。



 あなたがどこの何星雲の何星人とつながっているかは知らない。

 あなたが大天使何々とつながってメッセージを受けているのか、知らない。

 とにかく、だ。

 それは、あなたがたにとって真実である。

 認める。

 でも、例えば私にとっては違う。

 そして、その辺のコンビニにたむろしているにーちゃんにとっても違う。

 それを認めることはできますか? 

 それをお互い気持ちよく認められるかどうか。それが、愛の世紀を迎えられるかどうかのカギだ。

 


 すべての価値は同じ。

 善悪はない。

 それが、究極の一元性の世界。

 そこからしたら、天界の第何位とか、霊界の何階層もへったくれもない。



 あなたは、神なのだから。

 そのままで完璧なのだから。

 それ以上に、何かいりますか……?

 


 今USJにいるんだから!!!

 ディズニーランドのことはお・い・と・い・て!

 アトラクション、楽しみましょうよ。

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