第四位【松平客保】(ﾏﾂﾀﾞｲﾗｶﾀﾓﾘ)

幕末期の会津藩主。

他の大名連中がやりたがらなかった、京都守護職を引き受けた。

会津藩祖以来の徳川家、徳川幕府に絶対的忠誠心を持つ会津藩に相応しい藩主であった。

客保が京都守護職を務めたことが縁で、壬生浪士組は、会津藩お預りの【新撰組】となれたのである。

もしも、会津藩が京都守護職を務めていなかったなら、池田屋事件がなかったかも知れない。

その後、戊辰戦争の最中に徳川慶喜と一緒に船で江戸に脱出してしまった。慶喜に騙された可能性もある。

新政府軍が旧幕府軍の討伐を開始すると、【奥羽越列藩同盟】を結成して、会津藩を中心に徹底抗戦の方針をとる。

会津藩は勇猛果敢に抵抗をするが、武運拙く降伏する。

後に斗南藩に転封されるが、廃藩置県により消滅する。

晩年の松平客保は神職をしていたようである。

歴史に影響を与え、歴史の影響に翻弄される生涯であったと言えよう。

(つづく)

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい