レンズを変えれば
僕たちの体は似ている
同じような造りをしている
厳密に言えば
僕たちの体は似ていない
髪の毛の色が違かったり
瞳の色が違かったり
肌の色も違かったり
手も足も背も大きさが違かったりする
でも
大きなくくりで見れば
僕たちの体は似ている
例え性別が違うとしても似ている
僕たちは人間だ
だから
大きなくくりで見れば
僕たちの体は似ている
違いを探すのは 個性の尊重
けれど時に
粗探しにも似ている
僕たちはたったひとり
かけがえのない ひとり
きっとその耳は
悲しみの声も
喜びの声も聞こえるようにできている
きっとその目は
愛しい人も
残虐なことも見えるようになっている
どちらの存在でありたいのか
簡単で単純なことに
心の持ちようだけで 変わることができる
僕たちの体は似ている
大きなくくりで見れば
僕たちの体は似ていない
個人を尊重すれば
個人も大事
相手も大事
対立は簡単
思い合うのも簡単
時と場合でレンズを変えればいいだけ
僕たちの体は似ている?
僕たちの体は似ていない?
答えは ひとつでなくていい
詩集「REAL」 呂兎来 弥欷助(呂彪 弥欷助) @mikiske-n
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