第37話 その三十七

薬には様々な作用がある、摂取した作用と、現在従者が陥っている作用がお互いに逆であった。そのため、作用が拮抗し合ってしばらくはどちらの作用も現れない状態が発揮されたのだ。奇跡が起こった。




















 意識がぼやけていた。

 誰かが私を呼んでいる氣がした。

 昔からよく知っている声が。

 目を開けると、その人は私に温かい何かを飲ませた。

 血かしら。

 私の股ぐらについている何かを、舐め取っている感覚がする。

 そのあとに、私にするはずもないことをやった。

 これは夢なのかしら……

 夢ならせめて従者にされたいたわ……



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る