赤い下着

 クリスマスが近づくと、目に鮮やかな赤いランジェリーが下着屋のショーウィンドウを飾ります。


 長生きを願って大晦日に年越しそばを食べる習慣が日本にありますが、イタリアでは赤いものを身に着けて新年を迎えるとよいとされています。血の色である赤が健康を象徴するからだとか。


 だからクリスマスシーズンには赤い下着がよく売れ、プレゼントとして贈り合ったりする。


 カップルで赤い下着を贈り合うって凄くエロチックじゃないですか? 包装紙を破ってセクシーな深紅のランジェリーなんか出てきたらいろんなことが頭に浮かんでキャッ♡ってなりますよ。お前プレゼントされたことあるのかって? ありませんけど!


 メンズの赤いパンツも人気です。ちなみに下着である必要はなく、赤いTシャツとかでもいいらしい。


 下着の色と言えば。


 ラノベの女の子は白い下着をつけていることが多い気がするんですがあれってどうしてなんでしょうか。鮮やかな色の下着が売ってないわけじゃないし、むしろ白やパステルカラー等の薄い色って売り場では種類が少ない気がするんですが。


 ヒロインがカラフルなレースのパンツをはいてても別にいいと思うんですよ。私は見たいです。ドキッとする赤とか黒の下着のヒロイン。あ、でもラノベの登場人物って高校生ぐらいの年齢が多いから? その年代だとまだ子供用の下着でしたっけ?


 白って無垢や純潔を現しますが、ラノベのヒロインには処女性とか、ピュアな感じが求められているんでしょうか。


 色から受ける印象って面白いですよね。


『枝葉末節にこだわる中世の日常生活』で金髪の歴史について書いたとき、「日本のアニメや漫画にはなぜピンクや青など現実には存在しない髪色のキャラがいるのか」を考察した英語の記事を見つけたんですが、なかなか興味深かったんです。


 それによると、髪の色はキャラの内面や物語における役割を象徴するとのことでした。以下に引用します。


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 他の登場人物の髪がカラフルなら、黒髪のキャラは重要ではない、または古風な人物であることを示す。


茶色

 現代では多くの日本人が髪を茶色に染めるので、茶髪は漫画やアニメにおいてごく普通の人物の髪である。


金、黄色

 欧米人、王や女王、裕福な人物、青少年の犯罪者など、特別なキャラクターに使用される。金髪は日本人にとって善人と悪人のどちらも示唆すると思われる。


 青少年の犯罪者ってヤンキーのことでしょうかね。


 白い髪は年老いた人物、謎めいた人物、または魔力など特殊な力をもつキャラクター。


ピンク

 少女の髪色に使われる。この少女はメインキャラクターであったり、主人公の恋愛対象であったりする。ピンク色は無垢や子供らしさを暗示する。


 青い髪の人物は無口、冷静、穏やか、冷酷、あるいは計算高い。静止した水や氷のイメージに対応する。


 深い鮮やかな赤い髪の人物は物語中で情熱的な、あるいは好戦的な役割を担う。


オレンジ

 オレンジ色の髪のキャラはエネルギーに溢れている。自己中心的でトラブルメーカーであることが多い。


 萌えキャラ。

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 どうですか? 赤い髪のキャラは好戦的とか、割と核心をついているような気がします。


 ✤


 赤い下着をつけるとラッキーというお話でしたが。これって赤フンでもよさそうじゃないですか? 大晦日に赤フンで年越しそばを食べれば相乗効果が凄かったりして。


 






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