第6話

翌朝サユは冷たくなっていた。首輪を自分できつくしめていた。

男は床にへたり込んだ。

「そうか…僕といるよりも死を選んだの…。そんなに僕が嫌いかい…?」

愛おしそうに男はサユの体に手を添え、全身をなぞり最後にキスをしてその部屋を出た。

しばらくして戻ってきた男はビニールシートとオノを持ってきた。

サユの体はバラバラにされ、ビニールに入れられた。

「これで君はもう誰のものにもならない。君の体だけは僕のものにするよ。」


数日後


男は警察に捕まった。不審な男がいると通報があった。捜査の結果、冷凍庫からサユの体の一部が見つかり、逮捕された。

逮捕される直前まで男は高級レストランにいるかのような、この部屋にはとてもそぐわない格好をしてステーキを食べていた。横に置かれたワイングラスには真っ赤な液体が注がれていた。連行され部屋から出る時、誰もいない部屋に向かって男は呟いた。

「サユ、ありがとう。とっても美味しかったよ。」


〜終〜

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◎精神変容 動かされている点P @pointP

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