第二話 Training and training(訓練と鍛錬)

お互いが土を蹴り飛び掛かった。

これはセルリアンハンター、ヒグマとコンの

訓練である。

まず、ヒグマが熊手をコンに大きく振った

しかしコンはそれをヒラリとかわし代わりに

ゴムナイフをヒグマの首筋目掛けて突き刺そうとした、しかしヒグマはコンの手を熊手で

払い体勢を崩しかけたコンに突進した。

コンは迫り来る熊手を上に蹴り上げヒグマに

急接近した、ヒグマは再び熊手をコン

目掛けて振り下ろそうとするがコンが弾き、ヒグマは次の瞬間には地面に倒されていた。

「勝負あり!コンさんの勝ちです!」

キンシコウが宣言した。

「くそー!又負けた~」

ヒグマは悔しそうに熊手をしまった。

「焦りすぎだ、もう少し相手の動きを予想しろ」コンもゴムナイフを鞘にしまいながら

アドバイスを述べた。

「はわ…はワワワ」

リカオンがプルプル震えながら興奮していた

「また、コンさんの勝ちですか…これで

ヒグマはこれで36敗4勝…それにこれで  50勝負目なのに未だに諦めないヒグマは やはり負けず嫌いですね、」

キンシコウが隣を歩いていたヒグマに   そう言ったヒグマは「次は勝つ」とだけ言い

宿舎へ行ってしまった。

「す、す、す、」

コンがリカオンに近づくとリカオンが   おもむろに口を開いた。

「どうした?リカオン」

とコンが不思議そうに聞いた

「す、す、凄いかったですぅ!」

リカオンがもの凄い声で叫んだのでコンと キンシコウは驚きビックッとした。

「えーと、まあ、うん初めてだから刺激が

強かったのかな?」

コンが引きつった笑顔で言った、

「え、ええ多分そうでしょうね…あはは」

キンシコウも引きつったニコニコ顔でそう

言った。

「さて、我々もそろそろ宿舎へ帰るか…」

気が付くと日は沈みかけていた、コン達は

ゆっくりと宿舎へ向かいはじめた。

       18:10宿舎

「お帰り皆…そしてリカオンさん、どうだったかな?コンとヒグマの試合は」

メガネが若干ニヤけながら聞いた

「メガネさんそれはちょt「それはですね!とても凄かったですよ!!コンさんのナイフは勿論…」……」

20分後

メガネが真っ白になっていた。

コンはテーブルに頭を突っ伏していた。

キンシコウはもはや無心だった。

「リカオンの話…長過ぎ…だろっ、バタッ」

途中から話を聞いていたヒグマも倒れた。

コンがテーブルから頭を起こし

「よ、よしリカオン君の部屋に案内するよ…」

作り笑いでリカオンを半分押しながら二階へ

連れて行った。

「ここが君の部屋だよ、まぁお世辞にも余り広いとは言えないけど冷暖房完備!フカフカの布団!机!椅子!はあるから…まあなんか

あったら1階のリビング?に来てくれあ、あと物は自由に置いて良いからな」

コンがかなり早口で説明した

「ありがとう御座います!ちなみにコンさんのお部屋は…」

リカオンはお邪魔する気満々だ。

「俺の部屋は1階の一番端だリカオンの隣は

キンシコウ俺の隣はメガネ、そして俺の正面の部屋がヒグマだ」

コンは全員の部屋を教えそしてそそくさと

リカオンの部屋から出て行った。

「それじゃお休み」

と言い残して。

「に、しても」 

リビングでメガネがコンにBB弾の用な物を

見せながら呟いた 

「臨床段階だから効果は保証しないと?」

コンが瓶からBB弾を取り出し指と指の間で

転がしながら聞いた

「うん、まあそれもあるし…あくまでこの弾はサンドスターを空気中に分解するための弾だから…」

メガネが説明の途中にも関わらずコンは瓶を

手に取り立ち上がった

「解った解った小難しい事は無しだ、それに

使ってみてから解る事もあるだろ?」

メガネはため息混じりに

「まあ君はそう言う人だからね…」

と言った

「はいはい取りあえずありがとなこれ」

瓶を指さしながらコンは自室へ、メガネも

立ち上がり自室へ帰った。


次回Dispatch order(出動命令)

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