【エピローグ】
その後も弟の賢二は東京駅でひとり靴磨きを続けている。ヒロシは近くに行った時、また暫しの会話を楽しみたくて靴を磨いてもらう。一人になってしまったが、心温まる豊かな時間をもらえることは変わらないでいる。有難いことだ。そして、賢二は「赤沢幸一・賢二兄弟展」と称して時折、展覧会も開く。相変わらず安月給サラリーマンのヒロシには二人の絵は高くて買うことはできない。それでも、ふたりの絵を観ることも安らぎを得る貴重な楽しみとなっている。
(了)
人間模様1 丸ノ内の靴磨き herosea @herosea
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