エピローグ いつもの世界 少し違う自分

「あれ…ここは…」

目が覚めるとベッドの上にいた。

「なんだっけ?私はどうして…」

いつもの世界には違う自分がいた。私達の理から外れている自分が、あれだけ喜びに満ちた自分がどうして…今は少しも喜べないのか。なぜか涙が落ちる。

「あれ?私なんで泣いているの?」

何もないのになぜか溜め込んだ様な涙が溢れてくる。その涙はなぜか心が落ち着く様なあたたかさがあった。

「エクステラ…目覚めたんだな。あのな、その…ごめんな。」

そこにはいつものエクスバースちゃんがいた。でも、喜べないのが不自然で…。でも、私は涙ぐんだ顔で作り笑いを浮かべる。

「ううん、大丈夫。」

いつもの日常だけど少し違う私。不安かと思えたけどそうでも無い。だって、きっと幸せになれるっていつでも信じられるから。そんな根拠はないけどその期待が今の私の喜びだから。

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