2章 嫉妬の悪意
エクステラとイルマは光の城で謁見した後、王宮で体を休めていた。
「ふふん、イル君って話し合い上手いね。私勢いで話しちゃうからああいうのは少し苦手でね。」
「そ、そんなにすごくはないよ。一人で生き抜くには必要なことだし…。」
その後、王宮のどこかで爆発音が聞こえた。
「え?何?今の…。」
二人は急いで音のしたところへ向かった。
そこには黒いローブを着た者がいた。
「来たわね、勇者。私の呪いを解くなんていい度胸じゃない。ふふっ、それにしても無様な姿じゃない、お似合いだわ。」
「お前は?」
「大魔導士、とでも呼んでくれないかな。」
「は、はぁ。」
「とりあえず勇者、消させてもらうわよ。」
黒い球がエクステラめがけて飛んでいく。
「…!」
イルマがエクステラをかばった。
「何よ、あなたは?まぁいいわ、まとめて消させてもらおうかな。」
さらに大きい球が二人を襲う。
「くっ…!ごめん、エクステラさん。守れなくて…。」
「…♪大丈夫、ふふっ。もうそろそろ…うん、完璧♪」
その瞬間、辺りが光り輝いた。
「アハ、もうこれは最高だね♪」
エクステラは同じ大きさの光の玉を放って相殺した。
「これって本当に楽しいね!もっともっと熱い展開…欲しいな♪」
エクステラは大量の球を出し、適当に撃ち始めた。
「テラさん!」
「なっ!(私の魔法を即座に模倣するなんて…)この娘は何者なの?!」
その時、特に大きな球が大魔導士に放たれた。大魔導士は呆気に取られているようで気づいていない。
「危ない!」
イルマは大魔導士を突き飛ばして助けた。
「えっ…。(今、私を助けたの…。)」
「テラさん!何やってるんですか!」
「…!はっ!私、なにやって、た…の?」
「テラさん…覚えてないの。」
「ごめんなさい、ちょっと事情があって私喜びを感じると自制が効かなくなっちゃうの。えへっ♪」
「…」
「(ちっ、勇者の力は想像以上か。でも、あの少年、私を…。とにかく)今日はこのくらいにしてあげる。覚えてなさいよ!」
大魔導士は消えた。
「いったい何だったんだ…。」
「何だったんだろうね。」
その後王様からブライト山に様々な職業をマスターした老人がいるらしいのでその方に修行させてもらうことにした。
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